展示エリアのそばに設けた台にRoof-1を設置し、展示内で上映する映像の電源としています。ヤギが草を食べ、フンが土へ還る。そうした循環を大切にしてきたヤギの目の展示で、パネルもまた公園の風景の一部として置かれます。電気を遠くから引いてくるのではなく、その場に降り注ぐ光から得る。「人と自然との関係を育みながら創造する」ヤギの目と、モノクロームが目指すエネルギーのあり方が重なりました。
ハルーン・ミルザ《Adam, Eve, Others and a UFO》2014 ―― 発電する屋根が、作品の一部になる
ハルーン・ミルザは1977年ロンドン生まれ。音や光、電気の現象・干渉を取り入れた彫刻、インスタレーション、パフォーマンスで知られ、第54回ヴェネチア・ビエンナーレ(2011年)で銀獅子賞を受賞しています。
本展では、2013年に発表した《Adam, Eve, Others and a UFO》を、青海南ふ頭公園にある東屋(あずまや)とあわせたサイトスペシフィックな新作として発表します。
東屋の屋根にRoof-1を組み合わせ、そこから供給される電力で音響システムが鳴る、東屋自体を作品としたインスタレーションです。ミルザはこの休憩所を初めて見たとき、1958年のブリュッセル万博でル・コルビュジエが設計し、音楽家のヤニス・クセナキスが構造を担当したフィリップス館を想起し、作品のインスピレーション源としました。