カリモク家具もまた、木材という領域で素材の有効活用に取り組んでいます。日本の広葉樹は生産量が安定せず、均一な材が採れる大径木も稀です。そのため、パルプ材やバイオマス燃料として、低付加価値のまま消費されてしまっているものも少なくありません。カリモク家具が2009年に立ち上げた〈Karimoku New Standard(以下、KNS)〉は、こうした国産広葉樹の小径木の活用を背景に設立されたブランドです。スイスのデザインスタジオBIG-GAMEが手掛けた「Castor」シリーズは、小径木特有の細さや短さといった個性を巧みにデザインに取り込んだ、ブランドを象徴する製品の一つです。また、そのシンプルで汎用的なデザインが、多種多様なマテリアルと組み合わせる受け皿として適切であることから、本プロジェクトの題材に選定されました。