日本有数の和菓子処として知られる、古都金沢。年間で全国トップクラスの「和菓子の消費量」を誇る町です。なぜ金沢の人はそんなにも「和菓子」が好きなのでしょうか…?
金沢は、明治にいたるまで加賀藩主・前田家の城下町として栄えていました。加賀藩前田家の祖・前田利家は「茶の湯」に精通した人物で、千利休の高弟ともいわれ、加賀に茶道文化を普及させたとされています。そうした歴史的背景もあり、金沢には茶会に欠かせない「和菓子」の文化や技術が発展し、庶民の生活に欠かせないものになっていったのです。
金沢和菓子の特徴は、京風の趣を残しながらも、五感を刺激するオリジナリティーにあります。日本三大銘菓のひとつ『長生殿』は金沢の老舗和菓子屋でつくられ、婚礼や家の建前のときに贈られる祝い菓子『五色生菓子』は江戸時代から続く金沢名物。金沢にはそうした由緒ある美しい和菓子たちが、たくさん受け継がれています。
そんな伝統的な和菓子を心行くまで味わうなら、ぜひ金沢で城下町の風景といっしょに楽しんでみてください。東京から金沢へは北陸新幹線で最速2時間28分と意外に近く、新幹線と宿泊がセットになったおトクな旅行商品も用意されています。金沢への旅のヒントは「さらに見る」から。