そのような中、税理士法人日本経営では、フリー株式会社との新たなパッケージ開発プロジェクトが始動し、2026年3月9日、ついに誕生したのが「freee for 医療」です。しかし、プロジェクトにアサインされたメンバーたちの本音は、「本当にクラウドで病院会計ができるのか?」という、半信半疑からのスタートでした。全く異なる強みを持つ2社は、いかにして医療機関のバックオフィスに真の効率化をもたらすサービスを生み出したのか。税理士法人日本経営 病院・介護事業部の黒内香理と後藤和典が、製品監修・検証の舞台裏を振り返ります。
開発の背景にある「医療現場のタイムリミット」
ーーまず、今回誕生した「freee for 医療」とはどのようなサービスなのか、そしてその開発に至った背景を教えてください。
黒内:「freee for 医療」は、「医療法人・病院の黒字経営を支える」をコンセプトに、医療法人の複雑な会計基準をあらかじめ組み込んだ(パッケージ化した)クラウド会計サービスです。 一般的な会計ソフトでは対応しきれない医療法人の財務会計という独特なルールに対応し、医療機関特有の勘定科目が初期状態から用意されています。そのため、ITに不慣れな病院でも、初期設定につまずくことなくスムーズにクラウド会計の恩恵を受けられるのが最大の特徴です。