千利休も愛した伝統工芸とは?LEXUS車両に搭載されたインテリアの秘密

2016.07.08 16:00
時は安土桃山時代、千利休がこよなく愛し、自らの茶室に採り入れた模様がある。

「名栗(なぐり)」というその模様は、元来、山から丸太(栗材)を運搬する際、虫に食われないよう皮を削る加工から派生したと言われ、角材や板の表面に特殊な道具で独特の削り痕による美しい模様を施すそうだ。安土桃山時代にアートのレベルに昇華したこの技法は、一時は隆盛を極めたが、時代が明治に変わり、日本が西洋文明を旺盛に採り入れ始めると徐々に衰退していき、現在この技法を会得している職人は数えるばかりになった。

実は、この技法をもとにした「名栗」模様は、昨年新たにラインナップに加わったGS Fのインテリアの一部に施されている。「さらに見る」から先で、伝統と新しさの融合で生まれた日本の工芸技術と、それを支える“匠” のスピリットに触れてみませんか?