突然ですが、みなさんは甘エビ、お好きですか? おなじみのお刺身の盛り合わせでは脇役的存在な甘エビですが、実は頭の「エビ味噌」も最高においしく、北海道の人たちの間では、この頭を味噌汁に入れて出汁を取り、エビの頭の味噌をチュウチュウと吸って味わうこともあるんですよ。
3月、解禁になったばかりのプリップリでおいしい北海道産の甘エビならではの味わいと共に、香ばしさと濃厚な味噌のうま味は最高のご馳走! 特に、エビの頭は鮮度が落ちると臭みや苦みが発生するので、新鮮でないとこのうま味は味わえないのです。
鮮度を保ちながら、甘エビを堪能することができるのは、まだ雪がちらつく北海道のこの季節だからこそ。写真は、エビの頭を香ばしくカリッとオーブンで焼き上げた後、ブイヨンとトマトを入れた野菜と一緒に煮込んで作ったスープ。エビのうま味が詰まった一口飲むと幸せになる逸品です。
過酷なエビ漁。生産者のこだわりと獲れたての味に悶絶!
この北海道産の甘エビが漁獲されるまでには、大きなドラマがあります。
3月1日に解禁となった北海道の甘エビ漁。甘エビ漁獲量ナンバーワンである羽幌町は、複雑に入り組んだ海底地形によって、エビの餌となるプランクトンや小魚が豊富で、プリプリに太ったエビが漁獲されます。
羽幌町の甘エビ漁は「かご網漁」と呼ばれる仕掛けておいた網を引き揚げる方式。かごを引き上げる人から、エビを選別する人、空になった籠を海に仕掛ける人まで、すべての工程が終わるまで約1時間半。それを5カ所の漁場で8時間近くも続けます。寒い日にはまだ氷点下になる気温の中、打ち付ける波しぶきをかぶりながら作業が続きます。
取材班が、三代続く漁師の蝦名弥(えびなわたる)さんが船長を務める「第五十一 高砂丸」に乗らせてもらったところ、獲れたての甘エビはほとんど透明で、その甘エビを手際よく選別し、生きたまま箱詰めするシーンを目の当たりにできました。透明から赤く輝く宝石のように変化するするさまは、実に感動的。鮮度を保つため、漁師さんたちはエビにあまり触らないようにしているのが印象的でした。
生きている状態の甘エビの殻をむき、透明な身を頬ばると、まずはプリッとした食感に驚き。そして、ほんのりとした甘みの奥から海の香りが口の中に広がり「こんな味は食べたことがない!」と思わず口にしてしまうほど! 獲れたての海老はまだほとんど甘味を感じませんが、口の中で踊るようなプリッとした弾力と新鮮な香りに悶絶してしまいました。
新鮮な甘エビだから味の違いが分かる!ホムパでウケるタルタルはいかが?
鮮度がいい甘エビは、お刺身しょう油をつけて食べるだけではもったいない! そこで、そのプリップリの食感を存分に味わえるレシピを一つご紹介。それは、甘エビのタルタル仕立て。今回はホタテと甘エビを乱切りにして、みじん切りした玉ねぎやトマトと和えてタルタルにしました。冷製ビシソワーズの上に浮かべるとステキな前菜に変身してホームパーティでも喜ばれます。
今回は甘エビ!情報誌がセットの「北海道食べる通信」を手に入れよう
そんな北海道の新鮮な甘エビのプリップリな味わいと甘みを自宅で楽しむことができるのが「北海道食べる通信4月号」。「北海道食べる通信」とは食材だけでなく、生産者の哲学や食材にかけるこだわりの思いがつまった情報誌がセットになって定期購読会員へ2か月に1回届けられる“食べる情報誌”です。北海道の魅力ある知られざる生産者や食材も紹介されるので、北海道好きならずとも、思わず取り寄せてみたくなる内容なのです。
今回は、羽幌町の甘エビと、甘エビ漁の漁師さんたちのこだわりやストーリーがつづられた情報誌がセットで手に入ります。
生産者との交流も!4月号のお申込み期日迫る!
また「食べる通信」の魅力は、生産物と情報誌がセットで楽しめるだけでなく、定期購読会員限定でSNSを通じて、生産者と直接コミュニケーションが取れたり、生産地ツアーや食事会に参加できたりと、生産者と交流が持てることにあります。
そんな生産者と消費者をつなぐ新しいスタイルの情報誌に興味がわいたあなたは、次号のお申し込み期日が4月8日と迫っているので、ぜひお急ぎを! ぜひ漁師さんたちのこだわりのストーリーと共に、新鮮で美味な甘エビを存分に味わってくださいね。
北海道の厳選された食材とそのこだわりを存分に知ることができる「北海道食べる通信」は、今後も、北の大地を知るあなたに、新鮮な驚きと興味をもたらしてくれるでしょう!