過酷な環境から乗員を守る! 宇宙船の窓

2013.11.30 00:00
日本人宇宙飛行士の若田光一さんが、国際宇宙ステーション(ISS)に乗り込みました。200日弱にわたる長期滞在の間、最後の60日間は日本人として始めて、ISSの船長となり、アメリカ、ロシアの搭乗員5人を指揮します。

宇宙ステーションの船長って、どんな任務と責任を担うのでしょう。簡単には想像できませんね。

ところで、ISSや宇宙船(若田さんがISSに行くために乗ったのは、ロシアのソユーズ宇宙船)の窓って、どんな窓なのでしょう。

もう引退してしまいましたが、スペースシャトルには11枚の窓があります。3層か、2層のガラスでできていて、一番厚いのは、コックピット前方の6枚のガラス。6.5cmほどの厚さがあります。

3層のうち、外側のガラスは400度あまりの熱に耐えることができます。

住まいの窓も、いま複層化(2層化)が進んでいます。太陽の熱をカットする遮熱タイプは、関東以南・以西の広いエリアに。太陽光を取り込みながらも室内の熱を逃さない断熱タイプは、冬の寒さが厳しいエリアに。

住まいの快適な環境を守り、エネルギーの無駄遣いを防ぐ。断熱や遮熱は、窓の大きな役割です。