【沖縄の「いま」を浮かび上がらせる魂の記録】『沖縄 交差するまなざし』6月25日発売

2025.06.22 10:00
株式会社晶文社
株式会社 晶文社(東京都千代田区/代表取締役 太田泰弘)は、戦後80年にあわせ、2025年6月25日に、『沖縄 交差するまなざし――ジャーナリストが見つめた戦争と現在』(税込価格2,200円)を発売いたします。
『沖縄 交差するまなざし』書影

■戦争証言のうめきと、沖縄の「いま」を浮かび上がらせる、魂の記録
沖縄戦で県民の4人に1人が命を落とし、「捨て石」とされた島は、今なお在日米軍基地の約7割を抱える。戦後も続く「占領」の現実。その只中から、沖縄は日本の安全保障の根幹を問い続けてきた。
毎日新聞社を退職後、沖縄に移り住み、末期がんと診断されながら取材を重ねたジャーナリスト・藤原健。残された時間で彼が伝えたかったことはーー。
沖縄平和祈念資料館の「展示むすびのことば」前に立つ町田直美さん=嬉野京子さん撮影(同資料館協力)
糸満市の山中で戦没者の遺骨を捜す具志堅隆松さん=藤原健撮影
詩人、芝憲子さんの「骨のカチャーシー」に共感して版画家、比嘉かな子さんが制作した銅版画=芝憲子さん提供

■目次
序章 沖縄戦をどう記憶するか
私にとっての沖縄戦
沖縄戦の概要
第I章 ウチナーンチュの誇りを持って
母が伝えた戦世の実相/一念の思い「童や神の子」/「礎」の理念 胸に熱く/遺骨の視線と声 感じて/人間の尊厳 消させぬ/内包する「怒り」言葉に/「戦ってはならぬ覚悟」を/「ワジワジする」国の姿勢 /本土の「知らんぷり」に喝/不屈の魂〈うた〉に乗せ
第II章 記憶の掘り起こし
「この子たち」の生と死 語る/遺言から「命」 読み解く/強い決意 語り続ける/実相に学び、伝え、つながる/何があったのか、その意味は /行動で示そう、「非戦」の願いを/「イクサヤ、ナランドーヤ…」/具体的な「小さな物語」こそ/よみがえった「歩く少年」/台湾「2・28事件」 家族の流転/父の非業の死 波紋、今も/150年前の「台湾出兵」見つめ/戦争二度と起こさせない/「命どぅ宝」に思いを致す/「いい人」の戦争責任は/母の心を引き継いで
第III章 民主主義を問う
記録なくして、歴史なし/「蜂起」の奥に隠された事実/「民主主義の盟主」、沖縄では…/抵抗の記憶と意味 継ぐ/瀬嵩の浜に「辺野古」の波/犠牲強いるな 若者の怒り

あとがき

■著者プロフィール
◇藤原健(ふじわら・けん)
1950年、岡山県生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。毎日新聞大阪本社社会部長、東京本社編集局次長、大阪本社編集局長などを歴任。2006年、「戦後60年の報道」で「平和・協同ジャーナリスト基金大賞」を受賞。2016年に沖縄に移住し、沖縄大学大学院現代沖縄研究科に入学。修士論文をもとに18年、単著『魂の新聞』を出版。現在、沖縄大学客員教授(沖縄戦の記憶継承ジャーナリズム論)、琉球新報客員編集委員、毎日新聞客員編集委員(沖縄在住)。ほかの著書に単著『終わりなき〈いくさ〉~沖縄戦を心に刻む』、共著『対人地雷 カンボジア』、同『カンボジア 子どもたちとつくる未来』など。

■書誌情報
書名 『沖縄 交差するまなざし――ジャーナリストが見つめた戦争と現在』
著者名 藤原健 著
定価 2,200円(本体2,000円)
判型 四六判並製
頁数 304頁
ISBN 978-4-7949-8004-5
発売日 2025年6月25日発売
発行 株式会社晶文社
書籍サイト 

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