この記事をまとめると
■2025年度に登場する新車を予測
■電動モデルが多数登場すると予想されている
■いくつかのモデルはすでに販売や一部スペック内容が決定している
2025年に出る新型車はこれだ!
新車市場では毎年さまざまなモデルが登場し、市場を賑わせている。2025年についてもそれは同様で、本稿執筆時点で2025年がすでに半年弱ほど経過しているが、改めて本年度内に登場、もしくは登場が噂されている新型車を整理してみた。すでに発表済みのモノもあるが、その多くは詳細が伏せられているので、今後の続報に期待したい。
●ダイハツ ムーヴ(発売予定:2025年6月上旬)
後席側にスライドドアを装着して、乗降性を向上させる。ボディサイズは、全高を含めてムーヴキャンバスと同じだ。エンジンはノーマルタイプとターボを用意する。2WDの価格は、もっとも安いLは135万8500円だが、装備はシンプルでスライドドアの電動機能は装着されない。買い得グレードはXの149万500円だ。ターボのRSは189万7500円になる。
●ホンダ N-ONE e:(発売予定:2025年10月頃)
N-ONEをベースに開発される電気自動車で、パワーユニットは基本的にN-VAN e:と共通だ。静かで上質な運転感覚が特徴になる。軽自動車は街なかの短距離移動が多く、電気自動車との親和性が高い。2024年度における日産サクラの販売台数は、国内で売られた電気自動車の40%近くを占めた。
●日産 ルークス(発売予定:2025年12月頃)
現行型と同等、全高が1700mmを超えるボディにスライドドアを装着する。安全装備を中心に進化させ、インパネなどの内装は、サクラと同じく上質に仕上げる。のちに軽自動車用のe-POWERを追加する可能性もある。
●ダイハツ ミライースGRスポーツ(発売予定:2025年10月頃)
ミライースのボディを使ったスポーツモデルで、ターボエンジンと5速MTを搭載する。サスペンションなども強化され、運転の楽しさを170万円前後の価格で満喫できる。
●トヨタ RAV4(発売予定:2026年3月頃)
5月21日に披露された次期RAV4が発売される。ボディサイズやプラットフォームの基本部分は現行型と共通だが、ハイブリッドとPHEVを進化させる。
ノーマルエンジンが廃止されるので、予想価格はもっとも安価なハイブリッドのコアが390万円くらいだ。売れ筋のアドベンチャー(HV/4WD)は450万円前後になる。PHEVは急速充電器にも対応して、1回の充電で150kmの走行を目指すから、価格もハイブリッドに比べて180万円前後は高い。
最近のトヨタでは、急速充電できるプラグインハイブリッドは価格が割高になっている。なお、1.5リッターガソリンターボ搭載車を割安な価格で追加する可能性もある。
●日産 キックス(発売予定:2025年10月頃)
現行キックスは、日本では2020年にe-POWER専用車として発売されたが、海外ではノーマルガソリンエンジンを搭載して2016年に登場していた。従って、いまではデザインや乗り心地に古さを感じる。
そこで、海外ですでに登場している新型キックスを国内へ導入する。ターボを搭載した新世代e-POWERは高コストだから、セレナと同じ1.4リッターの自然吸気エンジンを使ったe-POWERになる可能性が高い。
●マツダ CX-5(発売予定:2025年10月頃)
現行型では直列4気筒2.2リッタークリーンディーゼルターボが人気だが、次期型では廃止する可能性が高い。ディーゼルはCX-60/80が搭載する直列6気筒3.3リッターのみになる。その代わりCX-5は、新開発のストロングハイブリッドを主力に搭載する。組み合わせるエンジンは直列4気筒2.5リッターのガソリンだが、低コストで高効率な希薄燃焼を可能にしたスカイアクティブZになる。
●ホンダ CR-Vハイブリッド(発売予定:2025年10月頃)
現在、日本で販売されているハイブリッドは燃料電池のみだが、ハイブリッドの販売も開始する。現行CR-Vは走行安定性と乗り心地のバランスが優れ、内外装も上質だ。価格設定を間違わなければ、先代型のような失敗はしないと思われる。
●スズキ eビターラ(発売予定:2025年12月頃)
すでに公表されているSUVスタイルの電気自動車、eビターラも国内販売を控える。
●ホンダ・プレリュード(発売予定:2025年8月頃)
すでに公表されているミドルサイズクーペで、ハイブリッドのe:HEVのみを搭載する。基本的にモーター駆動だが、運転感覚を疑似的にガソリンエンジンに近付けた。エンジンの機敏な吹き上がりを味わえる。価格は600万円近くに達する。