GORA KADAN FUJI 自然と溶け合う建築とデザイン

2025.05.22 14:28
株式会社強羅花壇
2025年7月20日 開業予定
 強羅花壇の建築は、そこにある自然を読み取ることからスタートしています。
ゆえに、まるで地形と一体化しているような美しい佇まいが生まれているのです。

 土地と調和した情景をつくり出すためまず建築家が行うことがあります。
それこそが、立地のポテンシャルを引き出す地形と建築に“軸”を設定することです。

 「強羅花壇 富士」ならば空へとそびえる富士山を“垂直軸”に。
建物から頂を仰ぐ真西の視線を“水平軸”に。
すると、霊峰を祭壇に見立てた山麓一体の自然の会堂が誕生。
ランドスケープそのものがゲストを内省のメンタリティへといざなう。
そんな大地との共生を叶えているのです。

 さて、自然と呼応するように佇むその扉の奥には、日本古来のリチュアルが建築やデザインに散りばめられた静謐な空間が広がっています。
歩を進めるとごとに、ヴォイド(無為)の境地へ――。
その物語をひとつずつ紐解いていきましょう。
「GORA KADAN FUJI」へのアプローチ
「GORA KADAN FUJI」への道のりは、霊峰富士の裾野を取り巻く、ゆるやかな坂道を上ることから始まります。眼の前にそびえるのは、遠方から眺めていた穏やかな表情とは違う、威厳すら醸し出す雄大な富士。その迫力は畏怖の念を誘いながらも、同時に至福の安らぎをもたらしてくれます。それはおそらく、前述のふたつの“軸”がつくる、霊峰を祭壇に見立てた自然景観の会堂に、知らずのうちに包まれ、抱かれ、身を預けているからなのかもしれません。
さて、標高800mまで上がっていくと、ふと現れるのが、庭のように仕立てられた車寄せと小さな和の門。そこで目に入るのは、日本建築の土壁と瓦屋根です。メインゲートは敷地の最上部にあり、アクセスは上から。期待感を抱きながら、少しずつ別世界へ分け入っていくという構成になっています。
ロビーと自然界のエレメント
門の格子戸を引き、ロビーへと進みましょう。
ここから先、真西となる右手にさまざまに切り取られた富士山を仰ぎ見ることができます。まず目に入るのが、水音が心地よく響く露地。ここが非日常の世界への結界となります。植物や石があしらわれた車寄せ廻りの庭園を「地」のエリアとするならば、ここからは「水」のエリア。レセプションロビーのバルコニーには水盤が設けられていて、優雅な逆さ富士が映り込んでいます。
 有史以前のものといわれる神代杉のカウンターの前を通り、ライブラリーラウンジへ。するとそこには暖炉があり、炎が揺らめいています。ここは「火」を感じる空間。水平の開口部から拝む、パノラマ状の霊峰も印象的です。圧巻はその先、桧の列柱のコリドール(回廊)の西側突端に設けられた富士見テラスでしょう。建物から6mも飛び出した、まるで浮遊しながら富士と対峙できる場所では、存分に「風」を感じることができるはず。さらに南に設けられた前庭には、澄み渡る「空」が広がっています。
建築によるリチュアル
 それぞれの空間が自然界のエレメントとともにあるロビー
フロア。歩を進めるごとに、いつしか日常で身につけてしま
った鎧を脱ぎ捨てるような感覚が得られるかもしれません。
それはおそらく、無意識のうちにリチュアルが行われるよう
に考え抜かれた、至極の建築動線によるもの。「強羅花壇」
のシンボルであるコリドールが、「GORA KADAN FUJI」
にて大きな役割を果たしているのも見事です。
写真:三好 和義
沓脱石(くつぬぎいし)の意味
 「GORA KADAN FUJI」の客室にたどり着くと、数寄屋造りの畳敷きの空間が現れます。これは「強羅花壇」が創業時から全室において、守り続けているこだわりのひとつ。その入口でふと目線を落とすと、畳敷きへと誘う間口に、楚々と鎮座している石が目に入るはずです。それこそが、沓脱石。この石は、元来、俗世と神聖な空間の境界線として置かれていたもの。まず靴を脱ぎ、結界となる石を踏み、客室へと入る。その行為こそが己と俗世を切り離し、内省へ向かう感覚を呼び覚ますと考えています。
(C)三好 和義
 沓脱石を超え、畳敷きへと足を踏み入れたとき、それが素足であったなら、どんな感覚を覚えるでしょうか。い草の香りや肌触りが心地よく五感を刺激し、大地のエネルギーをも感じられるかもしれません。           
「GORA KADAN FUJI」の客室には、心と体を覆っていた ベールを一枚一枚丁寧に剥ぎ、素の自分に帰り、今ここにある時間にただ没入する。そんな体験へと導くディテールが、そこかしこに散りばめられています。
(C)三好 和義
温泉で心身を清める
 日本でいち早く客室に露天温泉を取り入れたのは、「強羅花壇」であることをご存知でしょうか。その昔から、温泉に宿泊して療養する湯治という文化が存在するように、富士の裾野の地下1500mから汲み上げた温泉にじっくりと浸かることで、体がほぐれ、心が清らかになり、回復へと導かれたことが実感できるでしょう。部屋にしつらえた露天風呂はもちろん、客室から中庭の紅葉谷の橋を越えてたどり着く、大浴場で風情を感じるのもまた格別です。
(C)三好 和義
特筆すべきは、より富士山に近いエリアにある、3棟のヴィラスイート。ひとつは湯殿とサウナを備え、ひとつは専用プールがあり、ひとつは愛犬と過ごせるつくりに。よりプライベートな滞在を堪能していただけます。
(C)三好 和義
アニミズムとウエルネス
「GORA KADAN FUJI」が提案したいのは、「自然の中に身を置き、一体化し、溶け合うことで、自己を再生する」というウエルネス体験です。それは西洋的世界観の、自然とは対峙して眺めるものという概念とは一線を画すものかもしれません。自然界のあらゆるものに神が宿るという日本特有のアニミズム的感性を、建築デザインに落とし込んだ究極の空間、それが「GORA KADAN FUJI」。霊峰に包まれた環境で、自分の内面に耳を傾け、心の声にそっと耳を澄まし、内なる神と出会う。そこで得られる極上のインナーピースは、きっと人生の宝物になることでしょう。
強羅花壇について
 閑院宮家が避暑地の箱根に建てた別邸を歴史的背景にし、閑院春仁により1948年創業。
名称の「花壇」は宮家が自邸を開放して来賓をもてなす“迎賓の場”を表す言葉を引き継いだもの。相手を思いやり、調和を重んじる「和心」を尊ぶ宿として、日本文化を世界に伝えることを志し、その哲学を体現する「花壇人*」とともに、一座建立が生まれる至福の滞在をコンセプトにしています。
大自然に囲まれた国立公園内に位置し、シンボリックな大列柱廊、開放的な月見台、 斜面に建つ客室などから望む箱根の山々は絶景の極み。約6千坪にも及ぶ広大な敷地には、個性と趣向を凝らした全41室の離れや客室、オランジェリー的室内プール、スパやジムを備えています。1991年、ホテルレストラングループ「ルレ・エ・シャトー」に加盟、2002年、高い顧客満足とサービス水準を満たしたことによるウェルカムトロフィーを 取得。2024年、アジア初のミシュランキーで最高位を獲得。2025年夏、新しい強羅花壇として「GORA KADAN FUJI」を富士の麓に開業。2030年、京都にも開業予定。

*花壇人(かだんびと):強羅花壇にておもてなしを提供する人々

ルレ・エ・シャトーについて
 1954年に設立されたルレ・エ・シャトーは、世界中の厳選された580のユニークなホテルとレストランが加盟する協会です。その多くは家族経営であり、独立した経営者であるメンバーは、自らの技に情熱を注ぎ、温かく永続的なお客様との関係を築くことに深くコミットしています。ルレ・エ・シャトーの加盟メンバーは、世界の料理とおもてなしの伝統の豊かさと多様性を守り、生かし、さらにその価値を高めたいと日々努めています。
また、2014年11月にユネスコで宣言されたマニフェストに沿って、地域の遺産と環境保護に献身しています。

Gora Kadan Fuji 公式ティーザーサイト
強羅花壇 富士 アクセス:
静岡県駿東郡小山町須走110番地1
新東名高速道路 新御殿場ICより10分。富士五湖道路 須走ICより1分
東海道新幹線 三島駅より車で35分

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