旭川市の大学新入生に、性に関する正しい情報を届けたい!情報セット配布プロジェクト

2025.04.23 09:33
北海道旭川市と近郊市の大学の新入生に、性に関する科学的に正しい情報をまとめた情報セットを配布します!確かな情報の元の自己決定を後押しします!▼確かな情報の元の自己決定を後押しし健やかな大学生活を応援する、性に関する情報セットを旭川市内全大学の新入生に届けたい!
はじめまして、北海道旭川市で包括的性教育の実践と各種啓発を行っています、SoilUの宮坂舞花です。
人生の自己決定に必要不可欠で大切な知識である、性に関する情報と知識。しかし現状の日本の教育の中では、その教育の機会は乏しいのが実態です。
SoilUでは、主に小中高生に向け、学校への出張授業の形で人権としての性を学び考える機会をつくっていますが、小中高で性の学びの機会に恵まれなかった若者も確かにいます。そうした若者が、確かな情報と知識のもと、満足のいく自己決定をして、健やかで幸せな大学生活を送ることができるよう、性に関する情報をまとめた啓発セットを入学時のタイミングで全員に配布します!
対象は旭川市内の全大学の計4大学部の新入生全700名です!
大学生活ではそれまでよりぐっと性の話題が身近になります。しかしそれらについての情報や知識を得たり、立ち止まって考える機会はなかなかない。インターネットをみると正誤様々な情報も氾濫する中、間違った情報に惑わされず、自分も他者も守るために正しい知識とリテラシーをなるべく早い段階で身に着けることが大切です。このような状況で、入学時というできるだけ早いタイミングで、科学的に正しい性に関する情報に触れることは、確かな知識に基づいた自己決定をすることを後押しし、学生一人ひとりがより豊かで健やかで幸せな学生生活を送ることにつながると考えています。
 ※昨年配布時の写真▼プロジェクトの内容
新入生に向け、性に関する(科学的に)正しい知識/情報を届けるパンフレットや冊子、サンプリングコンドーム等がまとまったセットを配布します!
配布方法は各学校との調整によりますが、入学直後のタイミング(入学オリエンテーション内や校門前での)配布しています。
▶セット内容
➀企画趣旨・セットの内容物を説明するプリント
➁サンプリングコンドーム(協賛:不二ラテックス様)  
 ~弊団体制作のメッセージ付き紙袋(ミニサイズ)に入れた上でセットに封入

(協賛:㈱TENGAヘルスケア様)

(発行:トランスジェンダーのリアル制作チーム様)

案内カード(協賛:NPO法人北海道レインボー・リソースセンターL-Port様、幣団体SoilU)  
 ~にじいろ談話室in旭川:25歳以下のLGBTQ+(そうかもしれない人を含む)ユースが安心して自由に過ごせる居場所。2か月に1度の頻度で開催。

団体紹介カード(発行:一般社団法人 NOLIMIT 旭川様)
 ~NOLIMIT 旭川:居場所づくり等、若年女性の様々なサポートを行う団体

(協賛:公益財団法人ジョイセフ様)

(発行:Safe Campus Keio様, Voice up Japan 慶應支部様)

協賛:株式会社POLA様)                       
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
性に関する課題に直面する若者へ、確かな情報のもとの自己決定を後押ししたい
大学等新入生として入学し、様々な新しいことを経験するであろう新入生に対して、性に関する科学的な根拠に基づく、正確で具体的な知識を届けることで、確かな知識の元の自己決定を後押しし、自分や周りの人を傷つけてしまう人を1人でも減らすことを目指します。
昨今日本の性教育の遅れも指摘されてきている最中ですが、小中高校で受けてきた性に関する学びのみでは、保護者からの独立等大人としての第一歩を歩み始める若者が直面し得る様々な性の悩みに対応が難しいと考えています。
 また、在学中の(希望しないタイミングでの)妊娠、お酒の場などで起こるものも含めた、性暴力やセクシュアルハラスメント、デートDV等、大人へと一歩近づくタイミングでこうした課題に直面しやすいのも事実です。
実際に私自身も小中高で十分な性の学びを保障された記憶はなく、大学に入ってからその知識や情報不測の性で不要な傷つきをたくさんしたと思っています。
大学新入学のできるだけ早い段階で、適切な情報にアクセスできることは、自分の望む健やかな大学生活を送るためにとても大切だと思っていますし、そうした情報や知識が十分にないがために傷つきを抱え、それにふたをしていた過去の自分自身にも届けたい情報だと思ってこの企画を毎年続けています。
性の学びのニーズがある若者へ、最低限の情報提供を
 昨年度4月にも同様の情報セットを配布したのち、7月に教育大旭川校で実施した事後アンケートからは、約8割の学生さんが性に関する学びのニーズがあることも分かりました。
成人を迎え、ライフステージが一つ上がる高等教育の段階において、性の学びを確保することも急務であることがこのアンケートからもわかります。しかし現状その取り組みの進捗は学校により差がある上、それを待たずして学生たちの実生活は、どんどん性の課題が身近になっていきます。
また、同様に性の学びの機会を奪われてきた先輩学生などから真偽不確かな情報や言説が流布されてしまう状況も残念ながら一定程度ある中で、そうした情報に惑わされず、自分も他者も守るために正しい知識とリテラシーをなるべく早い段階で身に着けることが大切だと考えています。
啓発セットでは、最低限の情報ではありますが、ぜひ新入学のタイミングで触れてほしい情報を厳選して作成しています。
アンケート対象:北海道教育大学旭川校の1年生約200名⇒回答73名(回答率約36%)(完全匿名)

また、同アンケートからは学生さんからのこの性の情報セットに対する非常に好意的な反応ももらっています。
将来対人援助職に就く可能性の高い学生に対する啓発/問題提起
 将来医師、看護師等の医療職、教員等の教育関係職や社会福祉士等の福祉職など、いわゆる対人援助職に就く学生の多い大学の新入生に向けて、学生のうちから性に関する正しい知識をもちジェンダー平等をはじめとする人権尊重への態度を醸成することは、それぞれの職域での知識とスキルを元にした、よりよい対応や実践に繋がるものと期待します。また、そうした各個人の実践が、ひいては業界全体がより多くの人々の人権を尊重するものになるような変革に寄与すると考えています。
 現状各専門職の養成段階で性に関する学びの機会が一律では保障されていない現状がありますが、思春期の若者に寄り添う学校現場では性の話題は切っても切り離せませんし、全ての人に安心安全な医療や生活を保障するための医療・福祉の領域でも、家父長制や性別役割分業をはじめとするジェンダー(男らしさや女らしさ)規範についてや、本人のアイデンティティの一部であるセクシュアリティの話題について学ぶことで、全ての人を包摂するシステムづくりや細やかな対応が可能になると考えています。
入学時のほんの少しの出会いではありますが、まだまだこうした性に関する学びの機会が少ない大学生活の中で、この情報セットが性に関する知識や社会課題についての理解を進めるきっかけになれればと願っています。 啓発セット配布プロジェクトへの思い
人権とジェンダー平等を基盤に置く包括的性教育に出会って、学生団体を立ち上げ、活動を始めてすぐにこれは絶対にやりたい!と始めたプロジェクトが、この大学の新入生に向けた啓発セットの配布事業でした。
私自身、性に関する学びを奪われてきた性教育ネグレクト世代ど真ん中。大学に入って自由度が上がり生活もそれまでとは変化しました。しかし大学入学後も性に関しての学びの機会はなく、周りの同級生や先輩から、「これが普通だよ」と受け継がれていく価値観に疑問を持てないまま、周りでは、今考えると確実に同意のない性暴力である事例が、やらかし話や武勇伝として語られているのが日常でした。私自身も、”女”として男性から眼差され扱われることへ嫌悪感を持つ自分と、ジェンダー規範を内面化し、男性からみて価値がある女かどうかという視点でしか自分を評価できない自分を同時に強固に持ち合わせとても苦しい時間も過ごしました。
ノルウェー留学で出会ったたくさんの友だちとの普段の会話から、そんな自分の価値観やそれを作ってきた社会の環境、教育が彼らとまるで違うことを実感しました。そんな彼彼女らはヨーロッパのいろんな国から留学に来ていて、後に調べるとそのほとんどの国では包括的性教育が行われていました。そうした留学期間にフェミニズムやその他性の課題に出会い、知識をつけ学ぶことで時間をかけてようやくそうした自分のコンプレックスを手放すことも、今はできました。
この啓発セットが入学時のほんのわずかなきっかけにしかならないということはわかっています。それでも誰かの何かのきっかけになれれば。少しでもこれをきっかけに性への知識や情報を持ち、自分や他者を傷つける若者が減れば、、、そう思って続けています。
毎年、このセットを準備する時期になると苦しかった大学生時代を思い出します。
あの頃の自分にもぜひ送ってあげたい、そして今の若者には自分のような不要な傷つきをせずに健やかな大学生活を送ってほしいと願っています。
確かな知識や情報を元に、自らの人生を自分で決めて歩いていけるように。性の学びは誰にでも保障されるべき権利です。

資金の使い道

SoilUの活動は皆さまからの寄附をベースに活動しております。普段の出張授業などでは学校さんも外部講師への予算があまりついていない現状があり活動に十分な量の収入を残念ながら得られてはいません。しかし、本来教育は権利保障。受益者である子どもや若者に金銭的な負担をかけて活動を続けたくはありません。なので、寄付や助成金などで活動資金を集め活動をすることにしています(助成金応募もなかなか事務手続き等のハードルが高くあまり応募を出せてはいませんが,,,)。
今回の啓発セット事業にかかっている経費は印刷代が149,700円(多くの企業団体様が無償での資料協賛をしてくださったおかげでかなり経費が抑えられています)、資料の送料が1740円、その他消耗品費で合計15万5千円となります。(ちなみに昨年とその前の年は代表宮坂のバースデードネーションや知人の方からのカンパ、それでも足りない分は宮坂の貯金を切り崩す形でなんとか経費を賄っていました…。) 
印刷費 149,770円
送料等 1,740円
その他消耗品 3,490円
--------------------------- 
合計 155,000円
※次年度以降のこの啓発セットの配布プロジェクトは、旭川市まちづくり協働事業に応募し、採択をいただけた際にはその助成金(20万円)で実施をしたいと考えております。頑張ります。
もし万が一、15万5千円の目標金額を超えての皆様からの応援を頂けました場合には、その他のSoilUの活動の経費としてありがたく使用させていただきます。 
(具体的には、旭川市と近郊で活動する包括的性教育を勧めたい様々なポジションの皆様との定期的な交流会開催時の会場費やお茶などの飲み物代、旭教大生向けに新たに定期開催予定のオープンダイアローグ会での印刷費などの雑費、授業や講演の準備のため購入する書籍代(学び続けることが必須な性の分野。こうしたアウトプットのための学びのお金が一番かかります)、その他活動に使う交通費や車のガソリン代(道内行ける範囲はどこでも行くスタイルなのでガソリン代も馬鹿にできないです....)、セット詰め作業をボランティアで手伝ってくださる皆様へのお茶代、代表宮坂の人件費(今は他のお仕事でいただく収入でなんとか生活を保っている状況です)等)

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