ビヨンセを手掛けるグラミー受賞プロデューサーのNo IDが、米ラッパーのサバと初のジョイントアルバムをリリース

2025.03.19 12:15
The Orchard Japan
ケリー・ローランド、イベイーらもゲスト参加
photo by Laiken Joy


RIAAゴールドディスクに認定されるシカゴ出身の名ラッパーで、ピボット・ギャングのリーダーであるサバ(Saba)と、グラミー賞受賞のスーパープロデューサーで“シカゴHip-Hopのゴッドファーザー”の異名を取るノー・アイディー(No ID)がジョイントアルバムを完成。両者のタッグによるアルバム『From The Private Collection Of Saba And No ID』が、ARTium Recordings/Pivot Gang Records, LLCよりリリースされる。


Complex、Vulture、HipHopDX、Brooklyn Veganなどのメディアが、いち早く賞賛。アルバム『From The Private Collection Of Saba And No ID』は、2025年最も期待される新作のひとつと言える。ヒップホップ界の重鎮の顔合わせは、当初のミックステープの予定から15曲入りアルバムへと拡大。世代を超えてラップファンが共感できる作品集が誕生した。

Saba & No ID 「head.rap (feat. Madison McFerrin, Ogi, and Jordan Ward)」
本作の完成までの道のりは、2人にとって長く込み入っており、必ずしも一直線ではなかった。ミックステープの制作からスタートし、山のようなデモ、数カ月に及ぶ再検討を繰り返し、その挙句に振り出しに戻ったことも。だが必要であれば、彼らにためらいはなかった。結果、完成したのは、世代を超えてラップファンから愛されるアルバムだ。技術的に優れているのみならず、ディープなテーマが描かれ、サバのスピリットの奥深くに斬り込み、抗えないほどの躍動感を湛えている。
今から1年前、2人はプロジェクトが完成したと考えていたが、サバが叔父を亡くしたことで再検討を余儀なくされた。

「彼こそ僕をヒップホップに夢中にさせてくれた人」とサバは語る。

「もう一度、やり直してみようと開眼させられんだ。長い間必要ではかなった自身との対話も、たくさんしなければならなかった」

陽気なオープニング曲「Every Painting Has A Price」から、遊び心溢れる「Breakdown」、「Woes Of The World」から「head.rap」までのしなやかな流れは、時間の経過のメタファーとして髪を使って、とても自然に繰り出される。アルバムにはスタイルとウィットが満載され、No IDが類稀なる手腕を光らせる。「BIG PICTURE」のビートは、サバの広げる写真のモチーフと見事にマッチ。自然主義とノスタルジアを融合させたリリックが素晴らしい情景を描き出す。短いインタールード「Reciprocity」のヒプノティックなビートを耳にするだけで、彼らの突出した才能は明白だ。

このプロジェクトを制作する傍ら、2人はそれぞれ注目すべき成果も手にしている。2024年初めにサバはヴァリー&ハリー・フラウド(Valee & Harry Fraud)の「Watermelon Automobile」に客演。その直後にナセント(Nascent)やダックワース(Duckwrth)と「Don’t Check 4 Me」をリリースした。

一方のNo IDは、ビヨンセのカルチャー現象となり、グラミー賞最優秀アルバム賞に輝いた最新アルバム『COWBOY CARTER』に収録の「American Requiem」を、ジョン・バティステや数多くの天才ヒットメーカーらと共同プロデュース。音楽シーンで最も影響力のあるプロデューサーの一人としての地位を確かなものとした。またキラー・マイクの6枚目のスタジオアルバム『MICHAEL』のエグセクティブプロデューサーを務め、収録曲「Scientists & Engineers」がグラミー賞最優秀ラップソング賞を受賞した。

Saba & No ID 「Woes of the World」
■No ID(ノー・アイディー)プロフィール:
スーパープロデューサー、ソングライター、時にエグゼクティブとして活躍するNo IDことディオン・ウィルソンは、カニエ・ウェストをはじめとするシカゴの重鎮スターたちとの仕事と彼らの指導の下、“シカゴHip Hopのゴッドファーザー”と呼ばれる存在に。彼はまたジェイ・ZやNASのグラミー賞受賞作品や、ドレイク、リアーナ、ジョン・メイヤー、エド・シーラン、J.コール、キラー・マイク、ビッグ・ショーン、コモン、バウ・ワウらとのコラボレーションにも関与。カニエ・ウェストのレーベルG.O.O.D. Musicの運営を担い、デフ・ジャムのEVP兼A&R責任者を務める傍ら、自らのレーベルARTium Recordingsを設立。彼の指揮の下、ARTiumはジェネイ・アイコやスノー・アレグラなどをブレイクさせている。

■Saba(サバ)プロフィール:
インディーアーティストとして成功を収めるサバは、確かな信頼と音楽性を拠り所に、同世代のラッパーの中で最も重要でユニークな声を持つ一人としてキャリアを築いてきた。最近ではシカゴのユナイテッド・センター・アリーナで開催されたチャンス・ザ・ラッパーの“Acid Rap Anniversary”ショーへの参加、コーチェラ出演、アルバム『Few Good Things』を引っさげたアメリカ、ヨーロッパ、アフリカツアーなどを実施。昨年Spotifyの“ヒップホップ&R&Bの30枚のクラシックアルバム”には、ビヨンセやケンドリック・ラマー、タイラー・ザ・クリエイターらと並び、絶賛された彼のアルバム『CARE FOR ME』が選出され、ロサンゼルスとニューヨークの街中に彼の巨大な看板が出現した。
サバは9歳で音楽制作を始め、思春期初期から曲作りとプロデュースに着手。シカゴ西部の祖母の地下室にレコーディングスタジオを作り、近所の友人たちとピボット・ギャング(Pivot Gang)を結成。2019年にJ.コールのDreamvilleからリリースしたコラボアルバム『Revenge Of The Dreamers III』に起用され、「Sacrifices」というナンバーでサバはRIAAゴールドに初認定。同年彼は、ノーネーム(Noname)、スミノ(Smino)と共に中西部発スーパーグループ、ゲットー・セイジ(Ghetto Sage)を結成し、デビュー曲「Haagen Dazs」をリリース。2022年には、2016年にリリースされたシングル「Photosynthesis」で2度目のRIAAゴールドに認定されている。

■リリース情報
Saba & No ID(サバ&ノー・アイディー)
アルバム『From The Private Collection of Saba and No ID』配信中
配信リンク:
レーベル:From The Private Collection, LLP
Tracklist
01. Every Painting Has a Price (feat. BJ The Chicago Kid and Eryn Allen Kane)
02. Breakdown
03. Crash (feat. Raphael Saadiq and Kelly Rowland)
04. Woes of The World
05. Stop Playing With Me
06. Westside Bound, Part 4 (feat. MFnMelo)
07. head.rap (feat. Madison McFerrin, Ogi, and Jordan Ward)
08. Acts 1.5
09. Reciprocity (feat. Ibeyi)
10. Stomping
11. BIG PICTURE (feat. Ogi)
12. 30secchop (feat. Joseph Chilliams and Jean Deaux)
13. How to Impress God
14. She Called It (feat. Frsh Waters and Tru)
15. a FEW songs (feat. Love Mansuy, Ogi, Smino, and Ibeyi)

■Music Videos
Saba & No ID「Woes of the World」
Saba & No ID「How to Impress God」
Saba & No ID「head.rap (feat. Madison McFerrin, Ogi, and Jordan Ward)」
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ーーThe Orchard Japanは、音楽配信とアーティスト&レーベルサービスにおけるテクノロジーを駆使したディストリビューター。ニューヨークに本社を置き、世界45以上の市場でアーティストがグローバルに活躍し、最大限のパワーを発揮するための多角的サポートをしている。

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