大人なら一着はマストでしょう ポロ ラルフ ローレン「ネイビーブレザー」

2025.03.17 09:01
時代やトレンドに左右されることなく、長年愛用できるアイテムには格別な存在感がある。それらを手にするだけで、これまで以上の満足感を得ることができ、自分自身もさらに磨かれていくはず。BRUDER編集部が選んだそんな『大人名品』と呼ぶにふさわしいアイテムを毎月ご紹介していきます。大人名品vol.2 ポロ ラルフ ローレン「ネイビーブレザー」
アメリカの伝統的なファッション、アメトラ(アメリカン・トラディショナル)を象徴するアイテムといえば、「ネイビーブレザー」通称・紺ブレだ。普遍的でありながら、どの時代のトレンドにも順応し、フォーマルからカジュアルまで、人それぞれのファッション哲学を幅広く受け入れてくれる。
その紺ブレをとり入れた着こなしに、革新をもたらした人物の一人が「POLO RALPH LAUREN(ポロ ラルフ ローレン)」の創業者ラルフ・ローレン氏である。若い頃から英国調トラッドを好み、独自のファッションに落とし込んだローレン氏の着こなしは、当時は一目置かれる存在感を放った。
類い稀なセンスが認められ、1968年に「POLO RALPH LAUREN」を創設。メンズコレクションから始まり、レディスウェア、スポーツ、ライフスタイルアイテムまで数多くのコレクションを手がけ、今では世界中で愛されるブランドとして確固たる地位を確立している。
実は「POLO RALPH LAUREN」の始まりは、ちょっと意外なもの。ローレン氏は独学でファッションを学び、大学中退後、当時ネクタイメーカーだった「ブルックスブラザーズ」のセールスマンとして頭角を現した。細いネクタイが主流だった時代に、彼が提案したのは真逆のクラシックな幅広のもの。斬新な提案はすぐに話題となり、新たなトレンドとしてヒットした。これをきっかけに独立し、「ポロ・ファッションズ」という会社を設立。1967年、最高品質のファブリックを用い、ハンドメイドで仕上げた高級タイを発売した。ブランドの始まりは、ネクタイ販売だったのである。
1970年、米ニューヨークの高級百貨店内にブランドとして初めての店舗を構えた。ブランド創業から数年で展開できた理由は、彼がファッションセンスだけではなく、営業マンとしての才能をも持ち合わせていたからだ。
その後、デザイナー以外でも彼の秀逸なアイデアがさらに広がりをみせた。映画『華麗なるギャッツビー』の衣装デザインや、アカデミー賞受賞作品の『アニーホール』の衣装を手がけたことで、マニッシュスタイルの旋風を巻き起こし、ブランドの注目度を上げていった。
さらにローレン氏はファッション業界以外でも高い評価を得ることになった。スポーツ好きとして知られる彼は、テニスウェアや五輪の公式ユニフォームを手がけ、ゴルフ界とも縁が深い。
1987年に展開したゴルフライン「POLO GOLF(ポロ ゴルフ)」は、PGAツアーで活躍する選手に向けて作られたもの。ゴルフ界のレジェンドであるトム・ワトソンやデービス・ラブIIIが着用していたことで注目され、日本では1990年代初めに「POLO RALPH LAUREN GOLF(ポロ ラルフ ローレン ゴルフ)」として上陸した。
ワトソンの紺ブレのコーディネートは、今見ても時代を感じさせない品格のある見事な着こなしだ。過剰に気張らず着こなすことができ、日本でも広く支持されているのは、ローレン氏が創りあげた紳士スタイルの美学を追求した結果と言えるだろう。
そもそもブレザーは、スポーツをする時の“制服”として、クリケットやラグビー、テニスなどで着用されていたとか。そのため、スポーティな着こなしとも相性が良いというわけだ。イギリスからアメリカに伝えられたブレザーだが、シングルとダブルでそれぞれ起源が異なるということをご存知だろうか。
1877年頃、英国のケンブリッジ大学とオックスフォード大学の間で行われた定期対抗ボートレースの際、ケンブリッジ大学の選手が真紅のジャケットを羽織って現れたことがシングルブレザーの発端と言われている。
一方、ダブルブレザーは、ヴィクトリア女王が1837年に英国海軍の軍艦ブレザー号を訪問した際、部下の見栄えを良くしようと、館長が急きょ、軍服に英国海軍の真鍮(しんちゅう)メタルボタンを付けて着用させたことが起源といわれている。女王は非常に喜んだそうで、それ以後、他の軍隊でもユニフォームとして採用されることになったという。
どんな人でも着映え力を発揮できる紺ブレは、着る人のセンスに寄り添い、いかようにもオリジナリティを底上げしてくれる究極の定番アイテム。ゴルフシーンでも、ドレスコードだからとジャケットを持ち運ぶのではなく、独自の紺ブレファッションを楽しむことで、ゴルフライフが格上げしてみてはいかがだろうか。
お問い合わせ先
ラルフ ローレン TEL: 0120-3274-20
https://www.ralphlauren.co.jp/
Text : Yumi Takahashi
Edit : Junko Itoi

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