株式会社カッシーナ・イクスシー
シャルロット・ぺリアンコレクション20周年記念の新作や、パトリシア・ウルキオラによるソファやラグ、アクセサリーコレクションも充実
株式会社カッシーナ・イクスシー(本社:東京都港区、代表取締役社長:アレッシオ・ジャコメル)は、2025年3月6日(木)よりカッシーナ・イクスシー青山本店にて、カッシーナの新作アイテムを展示発表いたします。シャルロット・ぺリアンコレクション20周年記念の新作3点のほか、パトリシア・ウルキオラのDUDETソファ、ラグ、照明、アクセサリーなど、住空間を細部まで豊かに彩るアイテムをご提案します。
INDOCHINE CHAISE LONGUE, designed by Charlotte Perriand
シャルロット・ペリアンコレクション20周年
デザイン史における重要人物であるシャルロット・ペリアンは、当時の伝統的なデザイン規範とは明らかに対照的な、極めて革新的な生活と居住の芸術を定義しました。ペリアンは20世紀初頭以来、インテリアデザインの美的価値を広範囲にわたって刷新し、日常生活に対する真に現代的な感性を生み出した文化的前衛派に属しています。
2004年、ペリアンの娘であり唯一の後継者であるペルネット・ペリアン=バルサックとの密接なコラボレーションにより、カッシーナはシャルロット・ペリアンコレクションを発表。常に進化し続けるこのコレクションは、各プロジェクトの創造的な核心を捉え、拡張し続けることでこれまで以上に作品を充実させ関連性を高めています。
そして2024年、シャルロット・ペリアンコレクションの20周年を記念して、カッシーナはこの多才なデザイナーの作品にオマージュを捧げ、これまで工業生産されたことのないモデルを発表しました。
INDOCHINE CHAISE LONGUE1943年11月、シャルロット・ペリアンがインドシナの工芸局長としてインドシナに滞在していた時のこと。妊娠後期の数ヶ月間、医療上の理由からベッドに寝たきりにならざるを得なかった彼女は、読書や執筆、デザインを続けられるよう、アーム付きのシェーズロングをデザインしました。
太平洋戦争中はクロム管の入手が困難だったため、この最初のモデルは籐で製作。それ以来編集されることはありませんでしたが、この象徴的なデザインを形にし、塗装されたチューブ状の金属で構造を作り上げました。シートには再生PET繊維のソフトなパッディングが入っており、端までステッチが入ったキルティングモチーフがアクセントになっています。
TABLE MONTPARNASSE1938年、シャルロット・ペリアンがパリの同名の地区にあるアトリエのために製作したこのテーブルは、有名な<en forme libre(自由な形)>シリーズのひとつで、6つの面で構成された特徴的な非対称の形によりどんな空間でも最適に活用できるようにデザインされています。
1930年代末、このモデルは、正方形、長方形、円形、楕円形といった単純な幾何学的形状が一般的だった従来のテーブルの概念に革命を起こしました。象徴的な天板は、コンパクトな空間に適したオブジェであると同時に、より多くのゲストと快適に囲むためのものでもあります。
VASE À FLEURS ECHANCREオリジナルは1940年代にデザインされたもので、シャルロット・ペリアンが日本でデザインした数点のスケッチをもとに、カッシーナが復刻しました。手触りがよくシンプルなこのフラワーベースは、鋳鉄製の型に吹きガラスを入れ、熟練した職人が手作業で生み出しています。この工程により意図的な凹凸のあるラインが形作られ、製品一つひとつの個性が強調されます。丸みを帯びた縁取りのたっぷりとした厚みが、このフラワーベースの洗練された触感をさらに際立たせています。
DUDET sofa, designed by Patricia Urquiola
DUDET SOFA
2021年に発表されたDUDET(デュデット)アームチェアの、ユニークな美しさと包み込まれるような座り心地はそのままに、新たに2人掛けソファとラウンジチェアがシリーズに加わりました。
「イージーダイニング」というコンテンポラリーなコンセプトを取り入れた2人掛けソファは、ダイニング空間に新しい魅力をプラスします。また、ホスピタリティ空間など、さまざまなシーンで多目的にお使いいただけます。
ラウンジチェアは、丸みを帯びたフォルムと豊かなパッディングが特徴。アームチェアよりもふっくらとしたクッションで、本を読んだり、映画を楽しんだりと、くつろぎの時間に最適です。さらに、背もたれには異なる密度のパッディングを採用し、安定感のある快適な座り心地で、会話のひとときもゆったりと楽しめます。
カッシーナの研究開発によって、環境への配慮も実現しました。金属構造とポリウレタンフォームを分離できる設計で、脚の内側にあるファスナーで張地の取り外しも可能。持続可能な未来を見据えた、洗練されたデザインです。
RIGADINOパトリシア・ウルキオラが手がけたRIGADINO(リガディーノ)ラグは、ムラーノガラス細工の伝統的なストライプモチーフをテキスタイルパターンで見事に再解釈しています。“リガディン”装飾の特徴である黒い線で飾られた太い輪郭が、ラグの不規則な周囲を縁取り、動きとリズムを感じるグラフィカルな表情を生み出しています。
GALAXY1949年、デトロイト美術館で開催された「An Exhibition for Modern Living」で初めて披露された、GALAXY(ギャラクシー)ペンダントランプ。チャールズ&レイ・イームズが手がけ、イームズ・オフィスの試作工房で自動車部品と異なるサイズの真鍮管を組み合わせて製作されたモデルです。当時は木製の球体に真鍮のステムを挿入するという独創的な構造が特徴でした。
これまで大量生産されることはありませんでしたが、カッシーナはイームズ・オフィスと緊密に連携し、2人のデザイナーの理念と研究プロセスを尊重しながら、現代の技術と素材を取り入れることで量産化を実現しました。この深い研究の成果が、まるで“光の爆発”のような輝きを生み出しています。
GIBBOUSマイケル・アナスタシアデスが手がけたGIBBOUS(ギブス)ミラーは、彼の特徴であるエレガントで詩的なミニマリズムを体現しています。職人技と革新性が見事に融合し、シンプルながらも強い存在感を放つデザインです。
柔らかな陰影を生み出すだけでなく、取り付ける角度によって小物を置けるシェルフとしても機能。実用性と美しさがさりげなく共存しています。家具の上に飾る、壁のコーナーに沿わせる、オブジェの輪郭に合わせて水平に置くなど、クリエイティブな配置が可能。置く角度や高さによって、光と影の表情が変わり、空間に新たな魅力を与えてくれます。
TAACPOPキュイジーヌの創始者、ダヴィデ・オルダーニによるデザインです。自然や日常の味わいからインスピレーションを得たオブジェを通じて、食卓における季節の意味を比喩的に再解釈しています。
クロッシュ型の蓋付きコンテナで、それぞれが四季のいずれかを象徴。季節ごとの使い方をインスピレーションとして提案します。機能性と装飾性を兼ね備えており、キッチンはもちろん、食卓やリビングでも活躍するデザインです。
■2025年3月Cassina新作展示
青山本店:2025年3月6日(木)~
名古屋店・大阪店:2025年3月20日(木・祝)~
福岡店:2025年3月29日(土)~ ※リニューアルグランドオープン予定