「東京少年」解散から33年、メンバーの笹野みちると手代木克仁により「西東京少年」が令和に爆誕。2024年11月4日吉祥寺MANDA-LA2で行われた奇跡のライブ音源と映像(監修:岩井俊二)を収録した『西東京少年 Live in 吉祥寺』(CD+Blu-ray+小冊子)の制作プロジェクトです。ご挨拶
こんにちは、元「東京少年」のボーカルの笹野みちるです。このクラファンで久々に私のことを思い出して下さった方も多いかもしれません。
「東京少年」の解散から私は何をしていたかというと、人生悩んだり足掻いたりした時期はとうの昔に通過して、ここのところは至って平穏に、日中は福祉施設の職員として働きながら気の合う仲間とインディーズでマイペースに活動したり、たまにソロで小さなライブハウスで歌ったりしておりました。
ところが!!
詳しくは後ほどの思いの丈(別紙)を読んでいただきたいのですが、昨年8月の終わりに、私以外唯一存命だった元「東京少年」のギタリストテッシーから「実は余命1年になった」という知らせが飛び込み、その瞬間から平穏な時間はぶっ飛んで、怒涛のようなプロジェクトが始まりました。
合言葉は「とにかく今、やれる事をやろう!」。私とテッシーが一緒になって今すぐにやれる事とは「東京少年」でした。
令和版「東京少年」として新たに名付けた「西東京少年」が爆誕し、昨年11月4日の吉祥寺MANDA-LA2でのライブまでやれる事は全てやり切って、テッシーは3ヶ月で旅立っていきました。
そしてふと気づくと、「東京少年」のMVの数々を手がけてくれた岩井俊二監督が、全身全霊で寄り添ってくれていたのです!
岩井さんはこう言いました。「自分も“東京少年”の当事者のひとりだと思ってる。当時は若くていろいろままならなかった事もあった。それが今、テッシーの最期の生き様に触発されて表現の機会が巡ってきたのだから、最高の形で青春の落とし前を、“東京少年”の落とし前をつけたい」と。
「西東京少年プロジェクト」の最後の仕事は、この奇跡のような3ヶ月間の総仕上げの「音」と、最終的には岩井俊二監督の監修でもって「映像」を形にする事だと確信するに至りました。その為に妥協する事はやめました。
この「最高の作品」を多くの方と共有したい、多くの方にお届けしたい!
どうか皆さんこのプロジェクトにお力添えをいただけませんでしょうか? ご賛同のほど、よろしくお願いいたします!
岩井俊二監督からのメッセージ
東京少年の「陽のあたる坂道で」のMVのお仕事を頂いた1990年、僕はまだ駆け出しで、その後「君の歌に僕をのせて」「プレゼント」「Shy Shy Japanese」「Harmony」などを作らせて頂き、中でも「Harmony」は当時の自分なりの渾身の作品でした。
曲を繰り返し聴きながら、絵コンテを1カットずつ描いていった作業は今も忘れ難い想い出です。
東京少年でこれ以上のものを作れるだろうかと思っていた矢先に解散の知らせ。
一体何が?とは思いましたが、最後に岩井さんにメモリアル映像を撮ってほしいというディレクター野崎さんの依頼を受けてベルリンで撮影したのが「Getting Home」でした。
僕にとって、この作品はある意味原点のような作品で、プロになって初めて作った〝映画〟だったかも知れません。僕の中では間違いなく〝映画〟だったのです。
MVディレクターの仕事をしながら、代表作と言われたら、東京少年のシリーズでしたし、それは僕がいうまでもなく、当時、周囲からも歴然とそう言われてましたし、それを見たというプロデューサーの方々からドラマの仕事依頼もあり、やがてそれが映画にもつながって行ったので、本当に東京少年には感謝しかないのです。
時が経ち、去年、ギターのテッシーから連絡を頂きました。
「岩井さん、ご無沙汰しています!今、西東京少年、来年デビュー出来るよう活動しています!頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします!近いうちにお会い出来る事を楽しみにしています! テッシー」
そんなわけで11月4日、吉祥寺MANDA-LA2にお邪魔しました。
ご病気とは伺っていましたが、目の前のテッシーは痩せこけて杖をついていました。が、ライヴが始まると病人とは思えない見事な演奏。そして懐かしい東京少年のスコアの数々。
帰りしな、なんでも手伝いますよ、と笹野さんとテッシーに伝えて、何か自分でもやれることを考えました。YouTubeでコラボとか、ライヴとMVの上映会を一緒にできないか、などなど。
ところがテッシーの病状が思わしくないという知らせがあり、急遽お見舞いに行くことに。
僕はともかく自分のスマホのビデオカメラを回し続けました。
テッシーはすこぶる元気で、僕らを出迎えて、いろんな話をしてくれました。その間もずっと痛み止めの点滴は手放せない様子。もう死を覚悟した彼はとても明るく、僕は打ちのめされました。
自分はこんな風に笑顔でいられるだろうかと。
自分に死期が訪れた時、きっとテッシーのこの強さを思い出すに違いないと。
それから二週間後に彼は旅立って行きました。その後笹野さんとも色々話しました。東京少年への想い、西東京少年への想い。複雑なその想いも聞きました。
いずれにせよ、なんでも手伝うよ、と言った僕の気持ちは変わりません。
お世話になった東京少年。やれることを精一杯やろうと思っています。
今回のこのクラファンもそのひとつです。僕はブルーレイに入る新曲のMVを担当し、映像全体を監修し、返礼品の配送業務を弊社で請け負いました。上映会もやりたいなぁと思いつつ、ひとまずは今回のパッケージをお手伝いさせて頂こうかと思っています。
東京少年のメンバーは笹野さん一人になってしまいました。
でも元々東京少年は笹野さんの活動でしたし、そこにメンバー含め、僕含め、みんなが巻き込まれて相乗りした活動でした。その後のソロ活動も、「京都町内会バンド」も「ミチルンサトコ」も、笹野さんの音楽活動です。笹野さんの活動に35年ぶりに心地よく巻き込まれております。
笹野みちるのファンの方々、テッシーのファンの方々、往年の、東京少年のファンの方々、「京都町内会バンド」のファンの方々、「ミチルンサトコ」のファンの方々、西東京にゆかりのある方々、岩井俊二のファンの方々、などなど、何か心に引っかかった方は是非、僕と共に、このプロジェクトに巻き込まれてみませんか?
何卒ご協力宜しくお願い致します。
岩井俊二
2024年11月4日、“ALL東京少年セトリ” でTESSHII 最後の演奏となった吉祥寺MANDA-LA2での「西東京少年LIVE」を元にした『西東京少年 Live in 吉祥寺』「Limited Edition[完全限定版]」と「Standard Edition」の2種類のパッケージを制作します。
■Limited Edition[完全限定版]
①CD:LIVE音源13曲とホッピー神山プロデュースによる新曲「ほんとーの気持ち言わない」計14曲収録(新曲「ほんとーの気持ち言わない」はLIVEのバンドドラックにホーンとボーカルをオーバーダブ)
1.君の歌に僕をのせて / 2.GO!GO!HARAPPA ~全ては僕らの間にあること~ / 3.カケラ達のキャンパス / 4.ハイスクールデイズ / 5.ミッシング・ピース / 6.Harmony / 7.Shy Shy Japanese / 8.タッチ交代 / 9.ムーミン / 10.ワンス・アポン・ア・タイム / 11.れんがの学校 / 12.陽のあたる坂道で / 13.プレゼント / 14.ほんとーの気持ち言わない(新曲)
②Blu-ray:
・岩井俊二監修による11.4 吉祥寺MANDA-LA2LIVE映像7曲
・岩井俊二監督新曲MV「ほんとーの気持ち言わない」
・9.22 CAFE☆BAR BLOOMOONでのLIVEテイクより「プレゼント」
・10.27 CAFE☆BAR BLOOMOONでのLIVEテイクより「GO!GO!HARAPPA ~全ては僕らの間にあること~」等 計10曲収録
③写真集(オールカラー20p):11.4 LIVE撮影ショット
④豪華ブックレット(40p):「東京少年」の未発表写真と当時を知る著名人や制作スタッフによるコメントほか掲載
・対談「僕達がいたあの場所」 笹野みちる×ホッピー神山
・インタビュー岩井俊二監督「東京少年は私の原点」
・初公開!岩井俊二監督MV「陽のあたる坂道で」絵コンテ全掲載
・漫画家・森泉岳土 描き下ろし「あの日のあの原っぱで」
⑤A3ポスター:「ほんとーの気持ち言わない」(歌詞&岩井俊二監督MV撮影風景)
■Standard Edition
①CD:LIVE音源13曲とホッピー神山プロデュースによる新曲「ほんとーの気持ち言わない」計14曲収録(新曲「ほんとーの気持ち言わない」はLIVEのバンドドラックにホーンとボーカルをオーバーダブ)
1.君の歌に僕をのせて / 2.GO!GO!HARAPPA ~全ては僕らの間にあること~ / 3.カケラ達のキャンパス / 4.ハイスクールデイズ / 5.ミッシング・ピース / 6.Harmony / 7.Shy Shy Japanese / 8.タッチ交代 / 9.ムーミン / 10.ワンス・アポン・ア・タイム / 11.れんがの学校 / 12.陽のあたる坂道で / 13.プレゼント / 14.ほんとーの気持ち言わない(新曲)
② Standard Edition オリジナルブックレット(20p)
※オリジナルブックレットは、Limited Edition[完全限定版]のブックレットと内容が異なります。
★プロジェクトについて、こちらもお読みください。
・Limited EditionとStandard Editionに収録されるLIVE CDは同一内容になります。
・Standard Edition に封入されるオリジナルブックレットはLimited Edition[完全限定版]のブックレットと内容が異なります。
・Blu-rayは現在編集作業中のため、内容が多少変更される場合がございます。予めご了承下さい。
★リターンについて、こちらもお読みください。
・ご支援していただく際に、どのリターンも「上乗せ支援」をすることができます。「もっと応援したい!」というお気持ちを、リターンの額に上乗せしてご支援いただけますと嬉しいです。
・【笹野みちるサイン入りコンプリートパッケージ + Blu-rayオンライン鑑賞会コース】の『西東京少年 Live in 吉祥寺』Blu-rayオンライン鑑賞会(笹野みちる解説&弾き語り付)の詳細は、支援者の方に追ってご連絡させていただきます。鑑賞会でしか聞くことができない副音声的裏話のあれこれとミニライブにぜひご期待ください。
・リターンの商品は、3月22日(土)までにお届け予定です。
「西東京少年」爆誕の経緯
笹野みちるによる「西東京少年」爆誕の経緯から吉祥寺MANDA-LA2でのライブまでのドキュメント、今回のプロジェクトにかける思いの丈です。
「東京少年」とは
1988年10月、アルバム『東京少年』でデビュー。1991年9月の解散ライブまでの約3年間活動したバンド。メンバーは、ボーカル笹野みちる、ギター手代木克仁(TESSHII)、べース中村英夫(中村コメタロー)、キーボード水上聡の4人。1990年8月に発売されたシングル「プレゼント」はアニメ「らんま1/2 熱闘編」エンディングテーマに、また同年11月に発売された「Shy Shy Japanese」はアルペン「スーパースキー」CMソングに起用され、一躍お茶の間の人気となる。一方、楽曲のほとんどの作詞を手がける笹野みちるが書く哲学的・文学的な歌詞は、思春期のさまざまな悩みを内包し、自分探し中の若者らの心に深く響き、今に至るまで熱狂的ファンに愛され続けている。アルバムに『原っぱの真ん中で』『陽のあたる坂道で』『僕等をさがしに』『帰り道』など。
「西東京少年」とは
「東京少年」のボーカル笹野みちると、ギターTESSHII(手代木克仁)が、2024年9月22日に爆誕ライブを行う。その後、「東京少年」の初期のプロデュ―サーだったホッピー神山(キーボード)、「東京少年」サポートメンバーだったドラムのTOSHI NAGAI、「京都町内会バンド」ほかで笹野とユニットを組むベースの有田さとこが参加。2024年11月4日吉祥寺MANDA-LA2にてライブを行う。2024年11月29日TESSHII逝去。
TESSHII逝去について「西東京少年」からのお知らせ****** LIVE INFORMATION ******
西東京少年1st & Last Album “西東京少年 LIVE IN 吉祥寺” 発売記念LIVE
〜 西東京少年 FINAL STAGE in 吉祥寺 〜
2025年3月22日(土)
吉祥寺スターパインズカフェ
open 17:45 / start 18:30
- Thank you!! SOLD OUT!! -
[出演]笹野みちる(Vo), ホッピー神山(Key), TOSHI NAGAI(Dr), 有田さとこ(Ba), 吉田光(Gt)
[Ticket]¥6,000 + 1drink
[e+]
映画監督。宮城県仙台市生まれ。1993年、テレビドラマ「if もしも~打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」で日本映画監督協会新人賞を受賞。1995年、初の長編映画『Love Letter』を監督。監督作品に『スワロウテイル』『四月物語』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』『リップヴァンウィンクルの花嫁』『キリエのうた』など。近年はプロデューサーとしても活躍する。「東京少年」との出会いは、1990年「陽のあたる坂道で」のMV。以後、「君の歌に僕をのせて」「プレゼント」「Shy Shy Japanese」「Harmony」のMVと、『陽のあたる坂道で』『Getting Home』『LOVE YOU SO LONG』のミュージックビデオの監督を手がける。今回、33年ぶりにタッグを組む。
X(旧Twitter)オフィシャルアカウント:
クラウドファンディングの募集期間は、2025年1月19日(日)10:00から、2月28日(金)23:59までの予定です。クラウドファンディング終了後、Blu-ray化作業の準備〜発注をし、3月22日(土)までにリターン品をお届けし、プロジェクト終了となります。
最後のメッセージ
先にあっちに逝ってしまったコメちゃんと水上くんに続き、テッシーも逝ってしまい、4人いた「東京少年」は、私だけになってしまった。
「東京少年」のリバイバルやろうさ!
いいねやろうやろう!
バンドにこだわっていたテッシー。もう一緒に演奏することはできないけど、音源や映像のなかで、いつでも会うことができる。たった3ヶ月だったけれど、テッシーが仕掛けてくれた最後にして最高の“パーティー”を、パッケージとして残したいのです。実現のためにどうか、お力添えをお願いします。
―――――笹野みちる We are 西東京少年!