新進写真家発掘のためのフォトコンテスト「ZOOMS JAPAN 2025」ショートリスト決定!

2025.01.16 10:00
CP+運営事務局
グランプリは2月21日(金)発表/受賞作品は「CP+(シーピープラス)2025」(2/27~3/2)にて特別展示
一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)[代表理事会長:池上博敬、所在地:東京都港区]が主催するカメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+」では、プロの写真家として国際的な活躍を目指す方を対象に「ZOOMS JAPAN 2025(ズームス・ジャパン)」フォトコンテストを開催し、昨年11月末で応募を締め切りました。
応募総数331作品の中から、フランス写真界の第一線で活躍する審査員による厳正な審査により、最終選考作品であるショートリスト8作品を決定しましたので発表いたします。
なお、グランプリは2月21日(金)に発表予定です。

■ショートリスト選出作品(応募者名 作品のテーマ):※五十音順

佐藤 幸浩 アノニマススケープ
柴田 祐希 -family- gajog 가족 / kazoku 家族
竹腰 隼人 寂として
藤井 ヨシカツ ヒロシマ・グラフ - 永遠の流れ
松本 成弘 自分に話す
宮田 草介 川
村岡 亮輔 COLONY
村上 賀子 Known Unknown

【総評】
ZOOMS JAPAN 2025写真賞の8人のファイナリストの作品には、「アイデンティティ」という共通のテーマが見受けられます。柴田 祐希は、自らのルーツを辿ることでアイデンティティを探求し、佐藤 幸浩はアイデンティティの奪取という視点からその問題に迫ります。同時に、宮田 草介の作品は、すべての人間が同じ源から生まれ、凍りついた白い風景を流れゆく川として表現され、「余白」と呼ばれる反省の場を提示します。藤井 ヨシカツは広島の記憶を通して、戦争の惨禍とその後の世代に与えた深い影響を描き、村岡 亮輔は物体を人間と同じように分類し、それらが新たなルールに従ってハイブリッドな存在に変容する様を表現しています。村上 賀子は、家庭という空間における女性たちを捉え、個性が顔か身体か、あるいはその両者の関係によって決まるのかという問いを投げかけます。竹腰 隼人の作品では、個人的な記憶がネガポジ反転を通じてシュールな風景として表現され、現実とは見た目のものではなく、感情や感覚に基づく印象であるという視点が示されています。松本 成弘の幻想的なセルフポートレートは、デジタル技術の進歩を駆使して、彼の子供時代の記憶を、時を超えた風景として再構築します。これらの作品群は、現代社会における自己の位置づけとその役割を模索する個人的な探求の跡を示しており、同時にその過程での疑念や不安、恐れが色濃く表れています。この現象は日本独自のものではなく、今日の写真表現における普遍的な傾向としても捉えることができます。     ※敬称略

Les Zooms/ZOOMS JAPAN 審査統括責任者 サイモン・エドワーズ

グランプリ受賞作品は、CP+2025の会場で展示するほか、2025年10月にパリで開催される写真映像機器ショー「Salon de la Photo(サロン・ドゥ・ラ・フォト)」の会場にも展示します。
更に、グランプリ受賞者を同イベント期間中に現地パリに招待し、フランス写真界関係者と交流いただきます。
ショートリスト一覧

氏 名:佐藤 幸浩(さとう ゆきひろ)
テーマ:アノニマススケープ
氏 名:柴田 祐希(しばた ゆうき)
テーマ:-family- gajog 가족 / kazoku 家族
氏 名:竹腰 隼人(たけこし はやと)
テーマ:寂として
氏 名:藤井 ヨシカツ(ふじい よしかつ)
テーマ:ヒロシマ・グラフ - 永遠の流れ
氏 名:松本 成弘(まつもと なりひろ)
テーマ:自分に話す
氏 名:宮田 草介(みやた そうすけ)
テーマ:川
氏 名:村岡 亮輔(むらおか りょうすけ)
テーマ: COLONY
氏 名:村上 賀子(むらかみ いわうこ)
テーマ:Known Unknown
【ZOOMS JAPAN 2025 概要】
CP+は、フランスのフォトコンテスト「Les Zooms (主催 Salon de la Photo)」 に賛同し、日本の写真家の世界進出を応援するため、2015年からZOOMS JAPANを開催しています。
■主催:CP+実行委員会 ■後援:文化庁 ■協力:Salon de la PHOTO
■ZOOMS JAPAN 2025 URL:
【Les ZoomsとSalon de la Photoについて】
「Les Zooms」は、半世紀の歴史を持つフランスの写真映像機器ショー「Salon de la Photo」が、新たな才能を発掘するために毎年行っているフォトコンテストです。各受賞作品は「Salon de la Photo」の会場で展示され、フランス写真界の注目を集めています。
CP+は「Salon de la Photo」と協同して、「Les Zooms」の受賞作品をCP+会場で展示し、日仏両国の受賞者の交流を図るなど日仏写真文化交流の促進に努めています。
審査員
「CP+ 2025」 開催概要

■名  称: CP+ (シーピープラス)2025
■開催日時: 2025年2月27日(木)~3月2日(日)4日間
一般来場者 各日入場時間
※2月27日(木)10~12時は、VIP・プレス・アンバサダーのみ入場可能です。
■会  場:パシフィコ横浜(神奈川県横浜市)
オンラインイベント: CP+公式WEBサイト(

※オンラインは3月31日までアーカイブ配信いたします。
■会場入場: 無料(事前登録制) オンラインイベントは事前登録不要 
※事前登録は3月2日17時まで
■主  催 一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)
■後  援: 経済産業省/観光庁/神奈川県/横浜市/横浜商工会議所/
       日本貿易振興機構(JETRO)
■特別協力: 日本カメラ博物館/日本新聞博物館/横浜美術館
■協  力: 公益社団法人応用物理学会/カメラ記者クラブ/東京写真記者協会/
日本営業写真機材協会/一般社団法人日本オプトメカトロニクス協会/
一般財団法人日本カメラ財団/一般社団法人日本光学会/
公益社団法人日本広告写真家協会/一般社団法人 日本写真映像用品工業会/
公益社団法人日本写真家協会/一般社団法人日本写真学会/
協同組合日本写真館協会/公益社団法人日本写真協会/一般社団法人日本写真文化協会
/一般社団法人日本電子回路工業会/日本フォトイメージング協会/
一般社団法人日本望遠鏡工業会/パシフィコ横浜/公益財団法人 横浜市観光協会
(50音順)
■主な出展分野:
カメラ、レンズ、写真・映像撮影関連用品、望遠鏡・双眼鏡、ディスプレイ、PC、
フォトフレーム、アルバム、プリンター、写真・映像編集加工ソフト、
写真・映像関連サービス、各種趣味・イベント関連、 携帯電話通信事業者、教育機関など

※CP+公式ウェブサイトはこちら

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