株式会社コアド&マテリアルズ
~期間限定展示&ヤシネス・オーナーによる特別ギャラリーツアーをザ・コンランショップ 代官山店にて11月 21~26 日開催~
スウェーデンのファニチャー・メーカー、Garsnas(以下、ヤシネス)と同社の日本の代表事務所を務める、株式会社コアド&マテリアルズ(本社:東京都目黒区)は、日本を代表する建築家の隈研吾氏とヤシネスがコラボレーションし、製作したチェア「HidaHida(ヒダヒダ)」を2024 年 11 月 20 日に発表しました。発表記念イベントとして、同日 20 日夜にグランドハイアット東京のグランドチャペルにおいて、隈研吾氏、(株)コンランショップ・ジャパン 代表取締役社長 中原慎一郎氏、ビームス ディレクターズバンク クリエイティブディレクター 南雲浩二郎氏の3名と、(株)コアド&マテリアルズ代表の木本がスウェーデンの家具と家具作りについて語るトークショーを実施しました。会場にはおよそ120名の招待者ならびに報道関係者にご来場いただきました。
隈研吾氏らが登壇したトークショーの様子(グランドハイアット東京 グランドチャペルにて)
トークショーでは、(株)コアド&マテリアルズ代表の木本が、ヤシネスが1893年の創業以来、高品質の木製家具製作に注力し、「品質」「持続可能性」「職人技」を基盤に、環境への責任を重視し長期的視点に基づき経営をしていることを紹介しました。
隈研吾氏は、「スウェーデンの家具が生活に寄ったシンプルなつくりでありながら、ある種それがエレガンスにつながると感じていた。そこから着想を得て、HidaHida(ヒダヒダ)を自分が家具づくりの上で最も大切にしている、人間の体に対するやさしさを追求した。スウェーデンのリサイクルフェルトを背中の構造材として使用し体を受け止めてくれるやわらかさと‘ひだ‘の感覚にこだわった。背中をすっぽりつつみこむ感覚を表現できるヒダヒダというオノマトペの名前をこの家具につけた。また、あえて生地は巻き込まず裾が広がるスカート的なデザインにし重厚過ぎない軽やかさを表現した」と語りました。
その後、隈氏はNYの国連施設の家具になぜか北欧的なテイストがあると感じていたというエピソードを語り、木本から、国連施設では1950年代から北欧3カ国の家具が多く使われた歴史があり、さらに昨年、ヤシネスのオーケ・アクセルソンが施設の改修にあたり家具と内装をデザインしたという説明がされました。
トークショーの様子(左より、隈研吾氏、中原慎一郎氏、南雲浩二郎氏)
(株)コンランショップ・ジャパン 代表取締役社長 中原慎一郎氏は自社の創業者であるイギリスのテレンス・コンランが現在の北欧デザインの基盤が確立された1960年代当時、北欧のシンプルモダンなデザインに影響を受けていた様子が伺える点など現在につながる歴史について語りました。
ビームス ディレクターズバンク クリエイティブディレクターの南雲浩二郎氏は「スウェーデンのスヴェンスクテンでもオーストリア人がデザインしてスウェーデンで作るということが行われ人気となった。このチェアは日本人がデザインしてスウェーデンで作っているという点でインターナショナルで、違うカルチャーがミックスされているということで平和につながるコンビネーションになるのかなと感じる」と話しました。
来場者からは「建築やデザインの専門家である登壇者から違う視点からの話を聞くことができてとても参考になった」という声がありました。このトークショーの模様は、後日、(株)コアド&マテリアルズのYoutubeチャンネルで公開する予定です。詳しくはHPでお知らせします。
隈研吾氏とスウェーデン Garsnas(ヤシネス)がコラボレーションし製作したチェア「HidaHida(ヒダヒダ))
隈研吾氏とスウェーデン Garsnas(ヤシネス)がコラボレーションし製作したチェア「HidaHida(ヒダヒダ))
トークショーに続き、スウェーデンを代表する家具デザイナーであり、ヤシネスの顔でもある、オーケ・アクセルソンの短編映画(エヴァ・クムリーン監督)が上映されました。オーケ・アクセルソンはその作品が、ノーベル賞の祝賀会場、王立図書館、などの国の施設への納入やNYの国連ビルのコンフェレンス・ルームに採用されているデザイナーです。このオーケ・アクセルソンがデザインし、自身の工房で製作していた、「NOMADコレクション」の製作が日本で開始するというアナウンスもイベント中に行われました。
これら、スウェーデンを代表するファニチャー・メーカーであるヤシネスの一連の作品と「HidaHida(ヒダヒダ)」をご覧いただく機会として、ザ・コンランショップ 代官山店にて 6 日間の発売記念イベントを行います。11 月 21 日(木)から 26 日(火)の期間中、チェアと関連アイテムが展示され、また、 11 月 22 日 (金)、23 日(土)、24 日(日)の三日間は、ヤシネス社オーナー、ダク・クロックビー氏がブランドや作品について来場者に説明する「アイテムギャラリーツアー」も開催します。
発売記念イベント「ヤシネス・チェア展示&ヤシネス代表による特別ギャラリーツアー」日時:展示期間 2024 年 11 月 21 日(木)~26 日(火)
会場:ザ・コンランショップ 代官山店
東京都渋谷区猿楽町 18-8 ヒルサイドテラスF 棟 1F・B1F)
月~木 11:00~18:00 / 金・土 11:00~19:00 (水曜定休)
展示内容:新作チェア「HidaHida」、Ake Axelsson’s NOMAD Collection、Garsnas アイテム
ギャラリーツアー:11 月 22 日(金)15:00~17:00、23 日(土)、24 日(日)13:00~15:00
ヤシネス・オーナー 、ダク・クロックビー(Mr. Dag Klockby)がご案内します。ご予約は不要です。
ヤシネス・オーナー:ダク・クロックビー(Mr. Dag Klockby)
製品概要1.
HidaHida(ヒダヒダ)
日本語の「ひだ」に由来し、ドレープに似た意味を持ちますが、ここでは擬音語を意味します。このチェアの特徴は、アップサイクルPETから作られた耐荷重性のあるフェルトに、
ファブリックやレザーを巻きつけた構造です。
背もたれ部分にはフレーム構造部材はありません。
このイージーチェアの張地フェルトは、隈研吾氏にとって特別な興味と魅力を持っていました。はっきりと強調された縫い目が、このイージーチェアに個性を与えています。
製品概要2.
NOMAD(ノマド)
スウェーデンのデザイナーAke Axelsson(オーケ・アクセルソン)がデザインし、自身の工房で自ら製作・販売をしていた家具シリーズです。
釘や接着剤を一切使わないパーツの組み合わせのみで構成され、分解しても再度組み立て可能であることが特徴です。
オーケが理想とするサステナブルデザインをそのままに日本国内での製作を実現しました。
「HidaHida(ヒダヒダ)」デザイナー
隈研吾(くま けんご)プロフィール
1954年生まれ。建築家。
1990年に隈研吾建築都市設計事務所を設立する前、東京大学で建築学の修士号を取得。現在、同大学教授および名誉教授を務めている。
1964年の東京オリンピックのために建てられた丹下健三の国立代々木競技場に感銘を受けた隈研吾は、若い頃に建築家の道を志し、後に東京大学建築学科に入学し、原広司、内田義親に師事。大学院在学中、 サハラ砂漠を横断する研究旅行で、さまざまな村や集落を視察し、独特の力強さと美しさを見出しました。ニューヨークのコロンビア大学で客員研究員を務めた後、東京に事務所を設立した。
隈研吾氏とHidaHida(ヒダヒダ)
以来、隈研吾建築都市設計事務所は世界30カ国以上で建築作品を手掛け、日本建築学会賞、フィンランド・スピリット・オブ・ネイチャー木造建築賞、イタリア・国際石造建築賞など、名誉ある賞を受賞。隈研吾建築都市設計事務所は、周囲の文化や環境に自然に溶け込む建築を目指し、優しく人間的な
スケールの建築を提案。コンクリートや鉄に代わる新素材を常に模索し、脱工業化社会における建築の新たな在り方を模索している。
Garsnas(ヤシネス)について
1893年、家具製造業として創業。2003年以来、アンナ(Anna)とダグ・クロックビー(Dag Klockby)、アンナの父親でデザイナーのオーケ・アクセルソン(Ake Axelsson)と共に管理運営されている家族経営の企業で、スウェーデンのスコーネ県オーステレン・ヤシネス村に置かれている。
先進的なデザインや品質、快適さ、高度な職人の技術によりスウェーデンはもとより国際的にも高い評
価を得ている。また、環境に対して長期的な視野を持ち、高品質で世代を超えた家具作りと、持続可能性の社会のために積極的に環境活動に取り組んでいる。
ヤシネスは、オーケ・アクセルソン、David Ericsson、Farg & Blanche、Nina Jobs、Pierre Sindre、TAF Arkitekter、Matti Klenell、David Regestam など多くの有力デザイナーとコラボレーションし数々のベストセラーを創出している。
ヤシネスの家具の原材料は、スウェーデン南部やヨーロッパで調達し、創業当初から、そのリソースを賢く効率的に使用してきました。お客様と長く良好な関係を築き、販売した家具の循環的で長期的なアフターサービスのシステムを構築し、家具の経年劣化や摩耗、傷みなどは、再び鮮やかに輝くように、改修、張り替え、塗装し、新たな命を吹き込んでいる。
ヤシネスの家具は、家具の品質評価メーベルファクタ(Mobelfakta)の基準によって環境宣言され、承認されている。また、ISO14001 認証も取得している。
ヤシネス・デザイナー
〈オーケ・アクセルソン(Ake Axelsson)プロフィール
オーケ・アクセルソン(Ake Axelsson)
家具職人、デザイナー、建築家、ヤシネスの共同経営者。
オーケ・アクセルソン (1932年生まれ) は、北欧デザインを代表する巨匠とも呼ばれ60年にわたるキャリアを通じて数多くのインテリアや椅子のデザインを手がけてきました。彼がヤシネスで最初にデザインした椅子 「S-217」 は、1963年にデザインされ、61年を経た現在も生産が続けられている。 他にも、「Light & Easy」、「Akustik、Gastis」など多くのデザインと新しいモデルをヤシネスにもたらし、ベストセラーを生み出している。彼の功績として、図書館、レストラン、市庁舎、教会、博物館、カフェなど、人々が集まる公共スペースで使われる椅子を手がけたことも広く知られている。
日本での活動
2002年には原美術館、2013年には PG Gallery において主な作品の展示とギャラリートークを実施。東京大学や武蔵野美術大学にて作品納入展示。
主な事業
1980年代
ストックホルム経済大学、スウェーデン国会、ストックホルムのプレスクラブ、ストックホルムの文化センター、レクサンドの公共図書館、ローマのスウェーデン研究所、ストックホルムの歴史的なレストラン、デン・ギュルデネ・フレデンなど。
1990年代
リクスダーグ図書館、カールスクルーナの公立図書館、スウェーデン王立美術アカデミー、
美術館グラフィケンス フース、カールスクルーナの海軍博物館、さまざまなレストランや図書館、宮殿内の展示用の大広間、ゲーツヘッドのバルチック現代美術センターの大規模プロジェクトなど。
2000年以降
ストックホルム市立博物館の新しい入り口とカフェ、スウェーデン歴史博物館のレストラン、Vreta の旧修道院教会の椅子、Vallingby の聖トーマス教会の椅子。スヴェン・ハリー美術館のショップ、ヴェルムランド博物館の部屋、フレデリック教会の羊皮紙で覆われたユニークな椅子400脚の開発など。
〈株式会社 コアド&マテリアルズの紹介〉
1994年創業。建築仕上げ材料、ヨーロッパ輸入家具、その他インテリア什器の販売。また、それらを企業、法人、個人、建築家やデザイナーに紹介し、それぞれを用いた設計、製造、納入までをコーディネートし、お客様に感動のある心地よい環境を提供する企業。
Garsnas(ヤシネス)社の輸入総代理店、日本国内窓口でもある。