東急不動産
『コンフォリア東新宿』『東急プラザ原宿「ハラカド」』『Forestgate Daikanyama』が2024年度グッドデザイン賞を受賞
東急不動産ホールディングスグループである東急不動産株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:星野 浩明)は、公益財団法人日本デザイン振興会主催の2024年度グッドデザイン賞において、「中~大規模集合住宅関連のサービス、システム/HEMS」部門で『GREEN AGENDA for BRANZ』が、「中~大規模集合住宅」部門で『コンフォリア東新宿』が、「商業のための建築・環境」部門で『東急プラザ原宿「ハラカド」』『Forestgate Daikanyama』が受賞し、『GREEN AGENDA for BRANZ』については、2024年度グッドデザイン賞受賞対象の中で審査委員会により特に高い評価を得た100件のひとつとして、東急不動産株式会社として初めて「グッドデザイン・ベスト100」にも選定されたことをお知らせします。
なお、『GREEN AGENDA for BRANZ』は東急不動産ホールディングスグループである東急不動産株式会社、株式会社石勝エクステリア(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:山岸 通庸)、株式会社東急コミュニティー(本社:東京都世田谷区、代表取締役社長:木村 昌平)が連携し実現した取り組みであり、3社連名での受賞となります。
(左上)GREEN AGENDA for BRANZ (右上)コンフォリア東新宿 (左下)東急プラザ原宿「ハラカド」 (右下)Forestgate Daikanyama
■受賞プロジェクトの紹介
1.『GREEN AGENDA for BRANZ』 <グッドデザイン・ベスト100選定>
(カテゴリー:13-03 中~大規模集合住宅関連のサービス、システム/HEMS)
【概要】
GREEN AGENDAとは、分譲マンションにおいて都市の生物多様性保全に貢献する全く新しい憬観管理計画である。生物多様性の基盤となる植栽について竣工後10年間の管理計画を策定すると同時に、生物多様性推進へのKeyとなる住民に対しても長期的に共感を育む取り組みを行い、街の人々から憧憬されるような景観を作っていく。
公式HP:
【審査員評価コメント】
集合住宅において緑化は、地球環境への負荷低減、景観的価値や居住空間の快適性の向上など、様々な観点で重要な取り組みだ。しかし、管理は業者任せというのが一般的だろう。それをあえて住民が当事者となって関わる仕組みをデザインし、ガイドブックとして纏めたことの価値は計り知れない。もちろん、維持管理が容易になる側面もあるが、住民が自ら生き物の手入れをすることは、環境への意識向上や、自らの住環境への愛着などを育む上でも大きく貢献するに違いない。このような取り組みが広まれば、都市の風景も、また人々のふるまいも大きく変わってくるだろう。もっと広く社会に浸透していくことを期待したい。
【受賞者】
東急不動産株式会社、株式会社石勝エクステリア、株式会社東急コミュニティー
「GREEN AGENDA for BRANZ」概念図
10年後に形成される景観(イメージ)
2.『コンフォリア東新宿』
(カテゴリー:13-01 中~大規模集合住宅)
【概要】
都心に位置する大規模賃貸レジデンスで、豊富な共用スペースの一つとして全長50m超の屋上庭園を計画。都心住宅で自然や緑を享受できる空間を提供することで、新しい発想や出会い、交流、リラックス等、多様なウェルビーイングを実現。屋上映画イベントや入居検討者交流イベントの開催等、住宅共用スペースにおける新たな価値提案をしている。
公式HP:
【審査員評価コメント】
共用空間を充実させた大規模賃貸住宅。屋上の大規模な庭園は一際目立つ存在であり、植栽等によって囲まれた感覚を強め、空間性を獲得している。一方で、地上においても外部空間を丁寧に設計し、1階の内部共用空間と連続させたデザインは、居場所を選ぶ楽しさや心地よさが感じられる。この種の共用部が充実した賃貸が企画面で一般化しつつあるなかで、空間的価値に結び付けることの可能性を示している。
【受賞者】
東急不動産株式会社
共用部(屋上での野外映画会)
3.『東急プラザ原宿「ハラカド」』
(カテゴリー:14-03 商業のための建築・環境)
【概要】
明治通りと表参道の交差点角という国際的な観光地に佇む本建物は、「まちを編む」というコンセプトのもと、この立地にふさわしい商業拠点の整備、明治通り道路拡幅事業と五差路解消に伴う安全な歩行者ネットワーク創出、立体的な緑を形成して表参道や明治神宮の緑と連携などを目指した再開発事業である。
公式HP:
【審査員評価コメント】
時空を超えて外部の環境につなげる平田晃久の建築思想を反映した外装と屋上デザイン、ならびに日建設計によるファサードの高度なエンジニアリングが融合し、原宿の交差点に新しいランドマークが出現した。とくに注目すべきなのは、十字路の斜向かいに先行して建てられたオモカドと対峙することで、互いに見る/見られるという立体的な関係を生みだしたこと。ハラカドの屋上は階段状の庭園になっており、そこから都市を眺める体験は忘れがたい印象を与えるだろう。
【受賞者】
東急不動産株式会社、株式会社日建設計、株式会社平田晃久建築設計事務所
外観(夜)
4.『Forestgate Daikanyama』
(カテゴリー:14-03 商業のための建築・環境)
【概要】
【まちとつながる代官山の新たなランドマーク】暮らす・働く・遊ぶの異なるシーンがシームレスに融合した新たなライフスタイルの拠点施設。緑・環境サステナブルをテーマとしたMAIN棟・TENOHA棟に豊かな緑と駅とまちをつなぐ立体的なパッサージュを織り交ぜ、界隈性と自然を感じながら、代官山のまちとつながる風景を創出した。
公式HP:
【審査員評価コメント】
大規模な再開発が進む東京都心においては貴重なヒューマンスケールのまちが残る代官山において、新たなランドマーク性と代官山のスケール感の双方を追求し、新しいものでありながらまちに溶け込む風景を創りあげた作品である。 MAIN棟の外観は、いくつもの木箱に植えた緑のユニットを縦横に重ね、ランドスケープと建築を一体化している。 駅からまちへとつながる貫通通路パッサージュは、豊富な緑で分節しながらアイレベルのスケール感をまちのスケール感へとグラデーションさせており、自然と人の集まる空間を演出している。中でも、パッサージュの最も駅側に位置するTENOHA棟は、「循環する建築」にチャレンジをしており、この風景が駅からまちへの人の流れをパッサージュへと引き込む力を与えている。
【受賞者】
東急不動産株式会社、株式会社竹中工務店、隈研吾建築都市設計事務所、株式会社SUEP. 、
株式会社DAISHIZEN
TENOHA棟内観 提供:Kai Nakamura
TENOHA棟屋上 提供:Kai Nakamura
■グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞で、グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルとして広く親しまれています。