和國商店が2024年度グッドデザイン賞を受賞

2024.10.16 13:30
株式会社ウチノ板金
伝統的な看板建築を現代の感性で刷新し、板金職人の高度な技術とデザインが融合して、商店街の新たなシンボルとなった建築プロジェクト
和國商店(東京都東村山市)は、地域の職人技術と持続可能なデザインが融合した建築プロジェクトとして、2024年度グッドデザイン賞を受賞しました。廃材を再利用した外装デザインや、地域コミュニティの再興を目指したカフェとして、商店街の新たな象徴となっています。


受賞理由とプロジェクトの紹介
【審査委員の評価】
『どこにでもあった看板建築に対するユニークな再解釈をあたえたプロジェクトだ。ここまで徹底的に五角形の板金ユニットを反復することで、強度を獲得するケースも存在することを示した。本作もそれゆえ商店街の新しいシンボルになった。興味深いのは、地元の板金職人がもつ技術が生かされ、現代における看板建築とは何かを問いかけていること。手作業と物質感が目立つ一方、立体ポリゴンのようにも見える外観は、われわれがデジタル時代に生きていることを思い起こさせるだろう。』

【受賞コメント】
【左】ウチノ板金 内野友和 【中央】デザイン監修:隈研吾氏 【右】設計施工:岡庭建設 池田浩和氏


ウチノ板金 内野友和(企画・運営・施工)
和國商店は、隈研吾建築都市設計事務所による斬新でありながら、どこか懐かしさを感じさせるデザイン、岡庭建設の高度な大工技術・設計力・管理能力、そして私たちが長年培ってきた建築板金技術が融合し、商店街にある築52年のタバコ屋さんを「循環型建築」へと生まれ変わらせることができました。
昭和・平成の時代を歩んできたこの青葉商店街に、デザイン力と職人技が結集した建築を通じて新たな命を吹き込むことで、地域の皆さまはもちろん、国内外の多くの方々にとっても魅力的で羨望される存在となるよう、さらなる努力を重ねてまいります。令和という新しい時代において、商店街が再び輝きを放ち、人と人がつながるコミュニティの場となることを目指し、前進していきたいと考えています。

隈研吾建築都市設計事務所 隈研吾氏(デザイン監修)
和國商店はかつて神社に使用されていた銅板の廃材を用いて、シャッター商店街の一角にあるカンバン建築を板金技術によって蘇らせた循環型建築です。自然の風化が生んだ独特な緑青銅板の色味が、新しくもどこか馴染みのある表情を作り出しています。雨の多い日本で培われた誇るべき板金技術の結晶として、板金を世界に発信し、また地域コミュニティの拠点となるカフェが誕生しました。
デザインの実現にはウチノ板金、岡庭建設の全面的な協力があり、地域に根ざした職人・工務店による商店街再興の取り組みとなりました。この建物をきっかけに、東村山の青葉商店街が再び活気を取り戻し、新しい時代の商店街となることを願っています。

・ウェブサイト:
岡庭建設 専務取締役 池田浩和氏(設計・施工)
隈研吾氏の独創的なデザインを最大限に活かすため、当社のリノベーション技術と経験豊富な現場管理者、社員大工が結集し、プロジェクトに挑みました。半世紀にわたる歴史を持つ建物の魅力を大切にしつつ、現代の機能性を見事に調和させた設計・施工力は高く評価され、大変光栄に感じております。歴史的な構造の修復には数多くの困難がありましたが、チーム全員の協力によって、それらを乗り越え、建物の再生を見事に実現することができました。このプロジェクトを通じて得た貴重な知見や人との出会いを今後も活かし、常に挑戦と成長を続ける姿勢で、時代を超えて地域に求められる建築と新しい場づくりに積極的に取り組んで参ります。

・ウェブサイト:
【グッドデザイン賞 受賞ギャラリー】
和國商店の受賞対象の詳細については、こちらのグッドデザイン賞公式サイトをご覧ください。
【和國商店の概要】
東村山のシャッター商店街である青葉商店街の一角にあるタバコ店を、緑青銅板で作られた立体的な外壁ユニットを使用して地域コミュニティの拠点となるカフェに改修。地域の板金職人と工務店の協力による商店街の再興を目指し、廃材のリサイクルを活用した循環型建築を実現しました。日本のクラフトマンシップの力を発信し、堪能できる場所となっています。
デザイン監修は隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)、設計・施工は岡庭建設株式会社(東京都西東京市)が担当をしました。
神社の屋根の廃材を撤去し再加工
外壁は再利用した緑青銅板と人工緑青銅板で形成
真鍮のカウンターキッチンのカフェが憩いの場になった
店内の至るところに板金材を使用し板金技術が堪能できる

■和國商店(ブランドサイト)
■和國商店カフェ(Instagram)
■ウチノ板金 (運営会社)
【和國商店の活動】
和國商店(わくにしょうてん)は屋根や外壁などの板金を手掛けるウチノ板金の工芸品ブランドで、板金の折鶴は海外のファンも多く、2022年からはフランス・ドイツ・マレーシアの学校・大使館・公的機関・商店、国内では代官山蔦屋書店で板金折鶴製作のワークショップも開催し、日本文化・板金技術を海外に伝える活動も行っています。
和國商店の板金折鶴は銅板・真鍮板・緑青銅板の3種
国内外で板金折鶴のワークショップを開催
隈研吾氏(中央)とウチノ板金の内野友和・佳織

・グッドデザイン賞とは
グッドデザイン賞は、日本デザイン振興会が主催する、デザイン分野における日本で最も権威ある賞の一つです。1957年に創設され、優れたデザインを通じて社会に貢献した製品やプロジェクトを表彰しています。「Gマーク」のシンボルで知られ、受賞作品は日本国内外から高い評価を得ています。

会社紹介
・会社名:株式会社ウチノ板金
・代表者:代表取締役 内野友和
・所在地:東京都東村山市久米川町5丁目8番地40号
・企業理念:「職人が生き、職人が活き、社会から必要とされ、羨望される会社をつくる」
・事業:
(1)内外装工事事業
(2)工芸品製作販売事業
(3)飲食業
・創立年月:1990年4月1日
・ウェブサイト:
本件お問い合わせ先
株式会社ウチノ板金 広報課
TEL:042-391-5251
■お問い合わせは下記フォームからお願いいたします。

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