「とにかく走りが好き」だったら素うどん的なクルマもあり! 安さが魅力の「モータースポーツベース」車両5台

2024.10.15 17:20
この記事をまとめると
■スポーツカーの多くは付加価値がついて高額になりつつある
■モータースポーツベースの車両であれば安価に狙うこともできる
■新車価格で200万円以下のモデルも存在する
レースベースの車両が走り好きにはお得だった
 スポーツカーに乗りたいけど、新車は高いよね……と諦めてる人も多いのではないでしょうか?
 たしかに、昔のようにスポーツカーが大ヒットする時代ではなく、本当に好きな人や生活に余裕のある人が購入することが大多数となっているいまでは、プレミアムな付加価値がついて価格が跳ね上がっているスポーツカーも多く見受けられます。豪華な装備はいらないから、ただただ走ることを楽しめればそれでいいんだよ、という人にとっては、よけいに手が出しにくい傾向となっているかもしれません。
 でも、あきらめるのはまだ早いのです。一部のスポーツカーには、快適装備は必要最低限で、走りを楽しむためなら十分に満足度が高く、価格も抑えられているグレードを用意しているモデルも存在します。
 それが、モータースポーツのベース車両として販売しているグレード。順にご紹介していきましょう。
 まず1台目は、プロクラスやクラブマンクラスが大盛況で、予選落ちまで出てしまうほどの参加台数となっている「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup」に参戦するマシンのベース車両として販売している、「GR86 Cup Car Basic」。パッと見た感じはほかの86とそれほど大きく変わりませんが、専用装備としてロールケージ(6点式+サイドバー)やエンジンオイルクーラー、専用フロアマットが付いています。
 我が家では7年間にわたってこのレースに参戦していたため、初代のCup Carを3台も購入しましたが、ナンバー付き車両でのレースなので普段の街乗りにも使え、まだ子どもが小さかったので後席にチャイルドシートをつけて買い物や旅行に出かけたこともありました。ロールケージがあるので乗り降りはちょっと大変ですが、座ってしまえば後席も小柄な大人くらいなら十分なスペースがあり、トランクには旅行バッグがしっかり積める容量を確保しています。
 オーディオレスですが、フルオートエアコンが標準装備だったり、16インチタイヤで乗り心地も悪くなく、実用性は問題ないと思います。ただ価格は361万6200円と、通常のエントリーグレード「RC」の293万6000円に比べてまったくお得ではないので、ロールバーなどを純正で入れたいと考えている人におすすめです。
 2台目は、同じく「TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup」に参戦するためのスバル・BRZのモータースポーツベース車両となる「BRZ Cup Car Basic」。専用装備はGR86と同様で、価格は370万400円とさらに高くなっています。
普段の街乗りでも楽しいのが魅力
 3台目は、今年9月に「もっとも長く続いている自動車のワンメイクレースシリーズ」としてギネス世界記録を達成した、メディア対抗ロードスター4時間耐久レースと同時開催されたり、ジャパンツアーシリーズや東日本シリーズなどの選択肢も多く毎年盛り上がっている「ロードスター・パーティレース」。こちらもナンバー付き車両で行うレースとなっていて、ベース車両がロードスターNR-Aです。
 通常のグレードである「S」をベースに、レースを楽しむための冷却性、耐久性を強化しており、パーティレース公認の車高調整式サスペンションも標準装備。普段の街乗りから、なにもセッティングすることなくそのままレースに参加できるという手軽さが魅力的です。1.5リッターガソリンエンジンの6速MTで、価格は306万4600円となっています。
 4台目は、ワンメイクレースの開催はないものの走行会などのサーキット走行から、ジムカーナ、ラリーといった競技にも参加可能となっているモータースポーツベース車両、MAZDA2 15MB。こちらも通常グレードの「15C」をベースに、モータースポーツを楽しむための動力性能を強化したもので、15MB専用となる軽量アルミホイールを採用するなどで、約10kgの軽量化をはかっており、街なかでも軽快な走りが爽快なモデルとなっています。
 1.5リッターガソリンの6速MTで176万8800円。運転支援装備や快適装備はかなり省かれ、マニュアルエアコンとなりますので、本当に走るのが好きな人ならきっと楽しめるモデルとなっています。
 5台目は、ラリーなどのモータースポーツ参戦車両として用意されている、GRヤリスの「RC」。こちらはかなり装備を割り切った仕様となっていて、エアコンは12万円ほどのオプション、オーディオレスで運転支援装備やスマートキーの設定もなし。LSDはオープンデフとなっていて、コスパが高いのも特徴です。
 通常のグレードだと448万~533万円と高額になるところ、RCは349万~384万円という手頃さ。安全装備が省かれるため軽量で、走りの楽しさもひと味違うと評判です。
 ということで、余計な豪華装備がいらない人や、スポーツカーのなかでも「素」の楽しさを求める人、コスパを優先する人は、こうしたモータースポーツベースグレードもチェックしてみてはいかがでしょうか。

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