この記事をまとめると
■クルマがロボットに変形する「トランスフォーマー」シリーズ
■「トランスフォーマー」シリーズの映画はこれまでに7作が制作されている
■映画で華麗なトランスフォームを見せてくれた6台(体)を紹介
「クルマ✕変形=ロボット」の男子大好き黄金式
クルマが主役クラスの活躍をする映画は数多あれども、トランスフォーマーシリーズはカッコよく変形(トランスフォーム)するというポイントで頭ひとつ抜きんでているかと。監督のマイケル・ベイは変形時のメカメカしいサウンドにもこだわっていますが、じつはたくさん出てくるクルマのエキゾーストノイズもしっかりと再現するなど「さすが、わかってらっしゃる!」わけです。
シリーズはスピンアウトの「バンブルビー」を合わせて7本が制作されていますから、登場したクルマも数えきれないほど。そんななかからオートボット(善玉)、ディセプティコン(悪玉)の区別なく目立ったクルマをピックアップしてみましょう。
オプティマス・プライム:ピータービルト359&379
とにかく、トランスフォーマーの人気を爆上げしたのが、ほかでもないビッグトレーラー(ヘッド)というのがアメリカ的。主役をつとめるオプティマス・プライムは、アメリカの老舗トラックメーカー「ピータービルト」が変形元で、作品ごとにカスタマイズされています。
初代は379で、『トランスフォーマー/ビースト覚醒』では379の先代モデルにあたる359がキャプチャーされて379に代わるというトレーラーファン泣かせなキャスティング。ご想像のとおりアメリカ本土では完コピしたトレーラーがわんさか走っているそうです。
バンブルビー:フォルクスワーゲン&シボレー・カマロ
オプティマス・プライムをしのぐほどの人気でスピンアウト作品まで作られたのがバンブルビーで、最初はくたびれたフォルクスワーゲンだったのがキャプチャーによって1974年型のカマロへと変身。ついでパート2にあたる「トランスフォーマー/リベンジ」では5代目(2005)カマロへとアップグレードされています。
ちなみに、コミック版ではバンブルビーはミニボットというオートボットより小さめサイズの設定。なので、ビートルというのは絶妙なマシンなんですよね。
ディーノ:フェラーリ458イタリア
映画版トランスフォーマーは自動車メーカーのタイアップが盛んなことご承知のとおりですが、慎重だったのがポルシェとフェラーリだったそうです。なにしろロボットに変形しちゃうわけですから、保守的な経営層が眉をひそめるのも当然かと。それでも3作目「ダークサイドムーン」ではついに458イタリアが登場し、オートボットの名前だってディーノという憎い演出でした。
もっとも、ディーノは電ノコ付きの腕が4本あるオートボットですから、エンツォは草葉の陰で顔をしかめていたに違いありません(笑)。
ガルバトロン:フレイトライナー・アーゴシー
4作目の「ロストエイジ」に登場した悪玉、ガルバトロンはオプティマス・プライムのライバルだけあって、トレーラーヘッドからの変形。フレイトライナーは日本ではそのサイズから馴染みが薄いメーカーですが、創業は1930年代というベテラン。いまでこそダイムラーグループに合併されていますが、1999年に登場したアーゴシーは2020年まで生産された大ヒットモデル。
キャブオーバータイプなので、ロングノーズのピータービルトに比べていくらか迫力も薄い気がしますが、実車の売上げはこちらが勝っているようです。
スティンガー:パガーニ・ウアイラ
パガーニ・ゾンダの後を継いだウアイラ(Huayra)が変形元になったのが「ロストエイジ」で初登場となったディセプティコンの人造トランスフォーマー「スティンガー」。どうやらバンブルビーのライバルらしい設定ですが、かたやフォルクスワーゲン、こっちは最高速400km/hに達するかというハイパーカーですから、ちょっと差が付きすぎ(笑)。
ちなみに、ウアイラのバリエーションは公表されているだけでも28車種も登場しているので、28体分のディセプティコンが登場するのもカッコよさげです。
ロックダウン:ランボルギーニ・アヴェンタドールLP700-4
ロストエイジではラスボス役だったロックダウンですが、そもそもはオートボットにもディセプティコンにも属さない宇宙の賞金稼ぎという設定。アニメでも最終的にはオートボットの手助けをすることになっているのですが、孤高の存在としてアヴェンタドールはピッタリなチョイスかと。
国内で発売された変形可能なフィギュアのでき栄えも素晴らしく、ランボルギーニのオーナーでなくともガチャガチャといじくりたくなるほど。ビークルモード(クルマに変形したスタイル)の造形もバッチリですので、クルマ好きの方ならチェックしてみることオススメです。