ガラス造形作家 西中千人 五代⿓村平藏 襲名記念作品「龍村ガラス呼継」発表

2024.09.02 09:00
株式会社ニシナカユキト
「五代龍村平藏 襲名記念展 」( 高島屋各店(日本橋、新宿、横浜、大阪、京都)で 8月28日(水)より開催)にて 新作10点発表 
呼継大皿『円文白虎』 直径約39cm  初代 『円文白虎錦』より


日本を代表するガラス造形作家 西中千人が、五代⿓村平藏の襲名を祝う新たな美を創り出しました。
「和の躍動、和の解放」をテーマに、歴代龍村平藏の織り文様を取り入れた「龍村ガラス呼継」10点を発表いたします。

西中千人の「ガラス呼継(よびつぎ)」
は、欠点を魅力へと昇華させる金継ぎの美意識を礎に、西中千人が独自に創り出したガラス芸術です。
ガラスのひび割れを限りある命の象徴として捉え、自ら作品を壊して再び繋ぎ直すことで、命の煌めきや再生を表現しています。
この伝統と革新を融合させた独自の作風は、イギリスの
をはじめとする世界有数の博物館に収蔵されるなど、国内外で高い評価を受けています。
龍村美術織物
は、日本の伝統工芸である織物を芸術の域に高めたことで知られる老舗の工房です。1894年(明治27年)、初代龍村平蔵によって京都・西陣で創業され、以来、独自の美意識と高度な技術によって、数々の傑作を生み出し、織物を単なる工芸品ではなく、美術品としての価値を持つ「美術織物」という概念を確立しました。
古代裂の研究と復元を徹底的に行いながら、同時に現代の感性を取り入れた独創的な作品も数多く制作するその姿勢は、文化財級の芸術品として評価されています。
このたび 代表取締役社長 龍村育氏が五代龍村平藏を襲名されました。
呼継『瑞雲』 高さ33.5cm  五代新作「瑞雲麗峰錦」より                  図案提供:龍村美術織物
呼継『彩羽』 高さ33.5cm  初代 『玉の彩羽錦』より                  
呼継盌『宝尽し』 口径13.5cm   五代新作『聚宝錦』より
呼継盌『神韻』 口径13.2cm  二代『神韻寿松図』より
呼継茶入『宝尽し』 高さ 約8cm  蓋:京塗 三木表悦/仕覆:多田けい子  五代新作『聚宝錦』より
呼継茶入『神韻』 高さ約8cm  蓋:京塗 三木表悦/仕覆:多田けい子  二代『神韻寿松図』より
呼継大皿『ぎやまん真葛』 直径約39cm  五代新作 『彩釉鳳凰錦』より
呼継大皿『円文白虎』 直径約39cm  初代 『円文白虎錦』より
呼継皿『ぎやまん真葛』 直径約25cm  五代新作 『彩釉鳳凰錦』より 
呼継皿『円文白虎』 直径約27cm  初代 『円文白虎錦』より
制作に参加される龍村育氏(中央) 2024年5月 ニシナカユキト GLASS STUDIO
龍村美術織物と西中千人との交流
1. 四代⿓村平藏氏との出会い(2013年5月)
西中千人と龍村美術織物との出会いは、2013年5月に横浜高島屋で開催された「創業120年記念 − ⿓村平藏『時』を織る」展が契機でした。同時期に美術画廊で行われていた西中千人展に四代平藏氏がお越しくださり、西中の作品を直接ご覧いただきました。その際、西中が「帯の中に立体を作るのは凄いですね」と質問すると、四代平藏氏は「1ミリメートルなら立体で、1ミクロンなら平面ですか?」とお答えになり、この言葉は西中の創作に大きな影響を与えました。四代平藏氏のガラス作品への興味と西中の表現への共感が、ご縁の始まりとなりました。

2. 四代とのトークセッション(2015年6月 日本橋高島屋)
2015年6月、日本橋高島屋で開催された西中千人展にて、四代平藏氏とのトークセッションが実現。バカラ社とのコラボレーションや、織物にカットグラスのデザインを織り込むなど、織とガラスの融合を探求する龍村氏の作品が披露されました。このセッションは、伝統を革新する視点が生まれた貴重な機会となり、多くの来場者に感銘を与えました。
四代龍村平藏(中央)と 西中千人(右) 日本橋高島屋 美術画廊  2015年6月


3. 龍村呼継の誕生(2020年5月)
四代平藏氏の協力のもと、西中は⿓村美術織物の裂を切り継ぎ、新たな命を吹き込む「龍村呼継」のバッグや古帛紗を制作しました。これらの作品は、伝統の技と西中の独創的な表現を融合させたものであり、伝承される美への挑戦と敬意を込めています。
獅子とり王子+獅噛文長斑錦
龍鳳虎文錦+利休緞子           壬生寺+稜華文錦              韓仁繍文錦+定家緞子                  協力:藤工房


4. 五代⿓村平藏氏とのトークセッション(2024年3月 京都高島屋)
2024年3月、京都高島屋で開催された西中千人展において、五代平藏氏とのトークセッションが行われました。テーマは「時代を超えて愛される 前衛から伝統へ」。会場は立ち見が出るほどの盛況で、五代平藏氏の新たな挑戦と西中の革新的なガラス表現に多くの来場者が耳を傾けました。

5. 「和の躍動、和の開放」を世界へ
今回の襲名記念展を皮切りに、五代⿓村平藏氏と西中千人のコラボレーションは世界に向けて新たなチャレンジを広げていきます。伝統の中に息づく革新の美を、ぜひご期待ください。
西中千人 ニシナカユキト
1964年、和歌山市生まれ。星薬科大学薬学部卒業後、カリフォルニア美術大学で彫刻とガラスアートを学ぶ。
「命の煌めき・再生・永遠の循環」をテーマに、古の日本の美から着想を得たガラス表現を追求。代表作は金継の美意識を礎とした「ガラスの呼継(よびつぎ)」と 宇宙と命のつながりをメッセージとしたアート空間。
近年は資源循環による持続可能な社会の実現を提言するアート(SDGs × ART)に取り組む。
パリ装飾美術館「ジャポニスムの 150 年展」(2018年)、香港大学美術博物館「藝流不息展」(2019年)やイギリス、フランス、アメリカ、香港のアートフェアに毎年出品。第1回現代ガラスの美展 in 薩摩 大賞、WIRED 主催 CREATIVE HACKAWARD 2013 グラフィック賞、ドイツWorld Media Festivals 金賞、サーキュラーアワード・サーキュラーエナジー賞等、これまでに数多くの賞を受賞。世界初リサイクルガラスの枯山水「つながる」を2019年5月京都法然院に奉納。2020年、世界最古の大学博物館である英オックスフォード大学 アシュモレアン博物館に呼継盌「黎明」と呼継茶入「有明」が、2021年には英ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に呼継「悠久」と呼継水指「爽昧」が永久収蔵された。
創作活動の傍、毎年自分を見つめ直し過去の集積をリセットする旅に出る。世界54ヵ国を巡った異文化体験は創造力の源にとなり「未来の伝統を今、作る」を哲学として活動。2002年、千葉県の田園地帯に工房を築き、以後都市生活との程よい距離を保ちながら作品制作と発表を行っている。
西中千人 展覧会スケジュール
                                変更になる場合がございます。


お問い合わせ先 
株式会社ニシナカユキト 
西中典子 
ichiban@nishinaka.com
TEL : 0475-34-7850

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