この記事をまとめると
■余った土地を駐車場として貸し出す方法には時間貸し・月極・一括借り上げの3つがある
■ある程度の収入が見込めるか慎重に検討してから始めるのが無難だ
■クルマ1台分のスペースから貸し出しできる駐車場経営は副業として始めるのに適している
余った土地を遊ばせておくのはもったいない
自宅の駐車場が空いてるから貸し出して収入を得たい! と考えている方もいるのではないでしょうか。今回は、土地の空きスペースを活用して駐車場を運営をしてもよいのか解説します。クルマ1台分のスペースが余っている、クルマを所有しなくなったから貸し出して収入を得たいと考えている方は参考にしてみてください。
土地が余っているなら駐車場として貸し出せば収入を得られる
土地を有効に活用する方法として、駐車場として貸し出すという方法があります。貸し出し方は、時間貸し・月極・一括借り上げの3つが主な方法です。それぞれの特徴は次のとおりとなります。
時間貸し
時間貸しは、コインパーキングと同じように時間単位で駐車場を貸し出す方法です。自分の都合で貸し出す時間を決めることができるのも時間貸しで運用するメリットとなっています。
ただし、場所によって人気駐車場となるかどうかが決まるため、稼働率が高い場所と低い場所がわかれる可能性が高いといったデメリットがあります。
加えて、時間貸しの場合は、業者を介して駐車場の空き情報の管理や運営をする場合が多いため、手数料が発生することもある点に注意しなければなりません。
ちなみに、大手サービス会社の手数料は30〜50%。もし、1カ月の売上が10万円だった場合、収入は5万〜7万円となります。ただ、業者を仲介すると手数料が発生するものの、万が一のときのための保険に加入するケースが多いため、トラブルが発生したときも安心といった特徴があります。
そのため、初めて空きスペースを駐車場として利用する場合におすすめといえるでしょう。
少ない初期投資で始められる駐車場運営は初心者にもおすすめ
月極
月極は月単位で賃料を徴収する貸出方法です。毎月安定した収入を得られるという点がメリットとなります。ただし、貸し出している間は基本的に自分のクルマを止めることができません。そのため、長期間貸し出す場合に向いている方法といえるでしょう。
月極駐車場の運用方法は、個人間での契約と業者に一任する一括借り上げがあります。
個人間で契約する場合は、1台分のみ空きスペースがある場合などに有効な方法です。ただし、契約者募集や契約などの事務手続きを自分で行わなければならないため、業者に依頼する方法より手間がかかります。
一括借り上げ
一括借り上げは、コインパーキングなどを運営している業者に土地ごと貸し出して駐車場として活用してもらい、地代を得る方法です。
一括借り上げでは、駐車場の運営をすべて任せることができるため、初期投資をかけずに駐車場として運用することができます。
ただし、一括借り上げの場合にも、自分のクルマを自分の都合で止めることができないといったデメリットがあるため、長期間土地を貸し出したい場合に有効な方法といえるでしょう。
個人で駐車場を貸し出すのは問題ないのか?
ここまで読んでいただいた方のなかには、「自分の所有地を個人で駐車場として貸し出すことは問題ないのか?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
個人が駐車場として土地を貸し出すのは、基本的に問題ありません。また、借りている土地を駐車場として貸し出す(いわゆる又貸し)ことも可能ですが、土地の所有者に許可を取る必要があるだけでなく、土地の所有者に賃料を支払う必要があるため、手取りの収入はごくわずかとなるでしょう。そのため、又貸しで駐車場運用する方法はあまりおすすめできません。
駐車場として運用するときの注意点
土地の所有者が土地を有効活用するために駐車場として貸し出す場合、クルマ1台分のスペースから貸し出すことができ、初期投資も建物の運用より低く抑えられるため、副業として始めるのに適しているといえるでしょう。
ただし、駐車場の維持管理をする必要があったり、万が一のときのための保険に加入したりしなければならないため、ある程度の収入が見込めるか慎重に検討してから始める必要があります。
駐車場としての運用は初めての土地活用に向いているといえる
所有地を駐車場として貸し出す方法は、土地活用のなかでも始めやすいといえます。また、クルマ1台分のスペースから貸し出すことができるという点も、駐車場運用の特徴です。もし、自分の土地が余っていて、その土地を有効に活用したいと考えている場合は、駐車場として運用してみるのもよいのではないでしょうか。