打楽器奏者/作曲家、會田瑞樹《ヴィヴァルディ 四季 "和声と創意と躍動の試み"》を発表。ヴァイオリニスト鈴木舞氏を迎え、世界的名曲が装い新たに蘇る。

2024.08.23 10:00
會田瑞樹
クラシック音楽と現代音楽の融合。會田瑞樹の温故知新の精神が世界的名曲に新たな可能性を見出す。9月26日にはリトアニアにおいてソリストとしての招聘も予定され、国際舞台での活躍が期待される。
ヴィヴァルディ 四季 アルバムジャケット((C)︎Shion SAHARA)

《ヴィヴァルディ 四季 "和声と創意と躍動の試み"》 世界的名曲に會田瑞樹が新たな可能性を見出す。
 打楽器奏者、作曲家の會田瑞樹(b.1988)は、ヴァイオリニスト鈴木舞氏を迎え、ヴァイオリンと打楽器の二重奏による《ヴィヴァルディ 四季 "和声と創意と躍動の試み"》を発表。8月17日より各種サブスクリプション配信が開始され、Amazon music,Spotifyなどで聴取可能となりました。クラシック音楽や現代音楽の分野では斬新な試みとも言えるサブスクリプション配信に會田瑞樹が初の進出です。會田は今回の配信について、多くの方々により気軽に、自由に、音楽を楽しんでいただきたいという強い願いを込めています。さらに世界的名曲、アントニオ・ヴィヴァルディの四季を全く新たな切り口から演奏を試みる野心的な再作曲を手掛けました。ヴィブラフォンやマリンバはもとより、インドネシアガムラン楽器、アフリカンパーカッションなども取り入れ、民族色豊かな全く新しい「四季」がここに投影されました。
Tunecoreによるリリースはこちらから。
《四季》試聴Youtubeページはこちらから。
6年ぶりとなるリトアニア・首都ヴィリニュスへのソリスト招聘。自らが作曲を手掛けた新作協奏曲《Stardust》世界初演。 
 會田瑞樹は9月26日リトアニア・ヴィリニュスでのソリスト招聘を控え、国際舞台での活躍への期待がますます高まっています。昨年、第三回リトアニア聖クリストファー国際作曲コンクールLMIC特別賞受賞作品となった會田瑞樹作曲《リトアニア民謡"クリスマスの朝、薔薇が咲く"の主題による幻想曲》はリトアニア聖クリストファー室内合奏団Youtube公式ページで公開後、世界から反響を得ています。
 2024年9月26日には2018年以来6年ぶりとなる、リトアニア聖クリストファー室内合奏団シーズンオープニングコンサートにおいて、會田瑞樹がソリストとして招聘を受け、薮田翔一作曲《Gush II -for Vibraphone and String Orchestra-》佐原詩音作曲《AQUA CAUSTICS for Vibraphone and Strings Orchestra》そして會田瑞樹自らが作曲を手掛けた《Stardust -Concerto for Vibraphone and Strings Orchestra-》がリトアニア・首都ヴィリニュス、聖カトリーヌ教会において世界初演されます。會田は新作について、連綿とした歴史を持つ聖カトリーヌ教会の長い残響を生かし、ジャズやクラシック、ポップスなど様々な音楽を駆け巡る楽器ヴィブラフォンの可能性を存分に引き出すべく作曲に当たりました。
リトアニア・聖クリストファー室内合奏団公式フェイスブックはこちらから。
2024年9月26日開催、リトアニア聖クリストファー室内合奏団シーズンオープニングコンサートイメージフライヤー。


會田瑞樹 Mizuki Aita プロフィール
 1988年宮城県仙台市生まれ。幼少期よりヴァイオリンを照井勢子氏に師事。12歳で打楽器に出会い、仙台フィルハーモニー管弦楽団打楽器奏者佐々木祥氏に師事。同時期に星律子、藤本隆文、有賀誠門の各氏に音楽の基礎を学んだ。宮城県仙台第二高等学校卒業後、ソリスト育成を目的とした武蔵野音楽大学ヴィルトゥオーソ学科打楽器専攻に入学し、開設以来初の打楽器専攻卒業生となる。2014年同大学院修了。6年に渡り吉原すみれ氏に師事したほか、高橋美智子氏の薫陶を受けた。さらに学外において神谷百子氏にマリンバを学び、打楽器独奏者としての基礎を学んだ。
 2010年日本現代音楽協会主催”競楽IX”第二位入賞と同時にデビュー。これまでに300作品以上の新作初演を手がけ「初演魔」の異名をとる打楽器/ヴィブラフォン奏者。ソリストとして東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、中国国家交響楽団ほか多数共演。演奏、作品はNHK-FM「現代の音楽」NHK-BSプレミアム「クラシック倶楽部」に多数取り上げられる。作曲家として2019年第10回JFC作曲賞入選、2021,2023年リトアニア聖クリストファー国際作曲コンクール特別賞を2度にわたり受賞。2022年2月には東京都「アートにエールを!」採択事業として初の自作自演個展を開催。10月には自らが作曲を手掛けた《祭禮-二台のヴィブラフォンのための協奏曲-》を新田ユリ指揮、京都室内合奏団とともに世界初演。2023年10月には全45曲からなる《北原白秋のまざあ・ぐうす》を発表。『今年出会った「新作」の中で、将来の育ち方が最も楽しみなひとつ。リミックスの時代たる21世紀の「創作」』(渡辺和氏)等の賞賛を受ける。2020年発売の最新アルバム「いつか聞いたうた ヴィブラフォンで奏でる日本の叙情」は年間最優秀ディスクとなる第59回レコードアカデミー賞受賞。ヴィブラフォン、現代作品の魅力を多彩に紹介した成果により令和2年度大阪文化祭奨励賞、令和3年度宮城県芸術選奨新人賞受賞。かなっくホールレジデントアーティスト。千代田区立九段小学校”九段planets”サポーターとして指揮者の任にあたるなど、ジャンルを越えた縦横無尽の活躍が続いている。
 2024年6月にはタイ・バンコクにおいて開催された現代音楽祭”Bamboo-Dialogues”に作曲家として招聘を受け、自らが指揮をとり初演となった《日比谷》(萩原恭次郎詩)、京都/東京においてバロックフルート奏者永野伶実氏委嘱作品《優しい女》初演はいずれも大きな反響を集めた。8月9日には東京文化会館小ホールにおいて「會田瑞樹パーカッションリサイタル2024」を開催。ヴァイオリニスト鈴木舞氏をゲストに、自らが再作曲を手掛けた「ヴィヴァルディ 四季 ”和声と創意と躍動の試み”」は熱狂的な賞賛を持って迎えられた。本作品は會田瑞樹音楽事務所制作によるCD並びにサブスクリプション配信で全世界で聴取が可能となった。さらに指揮者として千代田区立九段小学校”九段planets”を率いて第72期TBSこども音楽コンクールに楽団創設以来の初参加。9月にはリトアニア・ヴィリニュスにおいて、モデスタス・バルカウスカス指揮、聖クリストファー室内合奏団シーズンオープニングコンサートに6年ぶりにソリストとして招かれ、自らが作曲を手掛けた《Stardust -Concerto for Vibraphone and Strings Orchestra-》初演、11月には渕田嗣代氏委嘱作品《鶯の歌》(北原白秋詩)初演、11月30日には自身三度目となる「會田瑞樹作品個展vol.3」(北とぴあ国際音楽祭2024参加公演)を控え、演奏、創作の両面からその音楽性を発揮し続けている。
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