直木賞作家が描く、究極の愛のかたち。千早茜の最新小説『雷と走る』が8月22日に発売!

2024.08.22 10:30
河出書房新社
雷のような逆毛を背負った、「虎」という名の美しい犬。種を超えた心のつながりと、避けられない離別――。胸震える、切ない絆の物語。
千早茜『雷と走る』 河出書房新社

株式会社河出書房新社(本社:東京都新宿区/代表取締役:小野寺優)は、千早茜さんの新作小説『雷と走る』(税込価格1,540円)を2024年8月22日に発売いたします。

『雷と走る』の主人公は、幼少の数年間、海外で暮らしていた過去を持つ女性・まどか。防犯のため塀に囲まれた邸宅と、インターナショナルスクールの校内を往復し、多国籍のクラスメイトたちや刺激的な海外の文化に触れた記憶がまどかの心に鮮明に焼きついています。
その時期に番犬用の仔犬として出会った、ローデシアン・リッジバックの「虎」。まどかと虎は、ともに愛情を感じあい唯一無二の相棒となりますが、数年後に虎は大きく成長して強い野性を垣間見せるようになってきます。
一家は日本への帰国にあたり、虎を連れて行かない決断をします。まどかは長い年月、そのときに抱えた傷を修復できずに暮らしています。


■千早茜さんよりメッセージ
愛する犬を『飼う』ということについて、一生書きたくなかった気もするし、書いて救われてしまった部分もあります。
自分は物語にすることでしか気持ちを言語化できないのだと、あらためて思った作品です。



直木賞作家・千早茜さんが描く、究極の愛のかたち。今までのどの作品とも違う、ほろ苦いラブストーリーです。『雷と走る』発売にぜひご注目ください!

■書店担当者からも感動の声!
もう逢えなくても、体の奥深くに刻まれるような愛の物語。二つの命が重なり合った、大切な想い出が残像のように、胸に残っています。
紀伊國屋書店 福岡本店 宗岡敦子さん

獣の本能、人間から犬への愛、犬から人間への献身、恐ろしい美しさと生々しさ、汚さと尊さ。圧倒的な「生」の物語。
田村書店 吹田さんくす店 村上望美さん

うっとりするほど美しい筆致と、艶やかで豊かな表現力には、どうしようもなく惹きつけられます。
紀伊國屋書店 久留米店 池尻真由美さん

虎には制御できない本能としての獣性があり、まどかには生きなければならない社会がある。それでも心の最深部まで行けるような得難い相手を忘れることはできないし、誰も代わりにはなれない。
ジュンク堂書店 上本町店 光定真美子さん

犬との深い絆と、それでいて絶対に越えられない断絶とがまざまざと書き出されていて、胸が締め付けられるような虎への愛に、ものすごく感情移入してしまいました…。
紀伊國屋書店 京橋店 坂上麻季さん

130ページほどの作品とはとても思えないほど、濃密!
福岡金文堂 行橋店 富山未都さん

抱きしめたくなった。私が抱きしめたところで虎の代わりにならない。けれど、10歳のまどかを抱きしめて泣きたい。
TSUTAYA 南古谷店 石木戸美穗子さん

今も昔も私が心の底から愛を向けられるのは犬だけ。痛みも恐怖も不安も愛しさも、全て共感してしまって、気がついたら涙が溢れていました。
未来屋書店 碑文谷店 福原夏菜美さん

■著者プロフィール
千早 茜(ちはや・あかね)
千早 茜 【撮影・中林 香】

1979年生まれ。2008年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。同作で09年に泉鏡花文学賞を受賞。13年『あとかた』で島清恋愛文学賞、21年『透明な夜の香り』で渡辺淳一文学賞、23年『しろがねの葉』で直木賞を受賞。他の小説作品に『男ともだち』『クローゼット』『神様の暇つぶし』『さんかく』『ひきなみ』、『グリフィスの傷』など。食エッセイも好評で「わるい食べもの」シリーズがある。

■『雷と走る』刊行記念 千早茜さんサイン会開催! ※満員につき応募は締め切りました。
日時:2024年8月24日 (土) 16:00~18:00
場所:八重洲ブックセンター グランスタ八重洲店 店内特設会場
参加についての詳細:
千早茜『雷と走る』 河出書房新社

■新刊情報
千早茜『雷と走る』 河出書房新社
『雷と走る』
書名:雷と走る(かみなりとはしる)
著者名:千早茜
発売日:2024年8月22日
仕様:四六判/上製/136頁
税込価格:1,540円(本体1,400円)
ISBN:978-4-309-03208-5
装丁:大久保伸子
装画:入江明日香 Le debut de l'hiver「冬のはじまり」
URL:

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