目指すは自動運転による免許がない人の近距離のアシ! KGモータースが小型EVモビリティ「mibot」をお披露目

2024.08.21 07:00
この記事をまとめると
■KGモーターズが小型モビリティロボット「mibot」の実車披露イベントを開催した
■「mibot」は2025年の発売開始を目指しており8月23日より予約受付を開始
■2024年内に量産車両のプロトタイプを完成させて年明け頃に試乗イベントなどを行う予定
広島発のスタートアップ企業が作るひとり乗りモビリティロボット
  広島県東広島市を拠点として活動する『KGモーターズ』がひとり乗り小型モビリティ「mibot」の実車披露イベントを開催。あわせて、2025年から順次納車予定の市販モデルの予約受付を、8月23日から開始すると発表した。
  KGモーターズは、代表(CEO)の楠 一成氏を中心としたスタートアップ企業。楠氏は、自動車アフターパーツの製造・販売会社の経営を経て、ユーチューブの動画クリエイターとしても活躍しており、自身のチャンネル「くっすんガレージ(現KGモーターズ)」は、登録者数19万人(2024年8月時点)を誇っている。
  今回発表した「mibot」も、動画製作を行うなかで着想を得たオリジナルの小型EVで、T-BOX製作企画がキッカケ。メンバーとともに手作業で作り上げたT-BOXは、2022年の東京オートサロンに出展すると来場者から多くの反響を得た。そこで市販化を目指した“ミニマムモビリティプロジェクト”をスタートさせたのである。
  展示された車両は、「ミニマムモビリティ・コンセプト」として開発を進めてきたものをより市販車に近い仕様に仕上げたモデル(試作車)。KGモーターズでは、本イベントに先立って車両の正式名称を「mibot(ミボット)」と発表しているが、その由来は「小型(ミニマムな)モビリティロボット」。
  小型ひとり乗り、そしてEVという特徴に加えて車名にロボットというキーワードが含まれているのは、自動運転機能の搭載を見据えているのが理由。その自動運転についても、2027年の実証実験開始を目指して開発が進められていることがイベント内で紹介されていた。
  mibotは、原付ミニカー規格(3輪以上の原動機付自転車)に分類されるため、税制や保険などの維持コストが低く抑えられるのに加え、ひとり乗りというのが大きな特徴。
  通常の自動車に比べ、乗車定員が1名といわれるとデメリットに感じるかもしれないが、軽自動車の利用実績によれば、家庭内でのセカンドカーとしてひとり乗り・近距離利用というのが実情。その点を鑑みれば、航続距離100km、最高時速60km/h、最大積載量45kgという車両スペックは必要十分で、社会のニーズを的確に捉えているといえるだろう。
Made in 広島の「mibot」への期待は大きい
  KGモーターズが目指すのは「誰もが、安全に、快適に、手頃な価格で、自由に移動できる世界」であり、mibotはそれを実現する手段のひとつだと考えている。人口減少による過疎化など、地方が抱える問題には公共交通のドライバー不足もあり、そのひとつの解決策として自動運転技術の導入も検討されている。しかし、同時に利用客の減少による廃線や減便も起きており、コストをかけて導入しても採算が取れないというジレンマを抱えることになる。
  イベントのなかで楠氏が説明したのは、その解決策としての役割をmibotが担うというもの。原付ミニカー規格であるmibotの運転には、現時点では普通自動車免許が必要。だが、自動運転を実現することで、免許返納後の移動手段やシェアサービスとしての運用も可能であり、大型車両の自動運転化よりも遥かに低コストで、ひとりひとりが必要なときに好きな場所に移動できる自由を手に入れることができるという。
  予約受付を8月23日から開始するmibot。来年9月に生産を開始し、2025年中の生産を予定している300台は、東京都・広島県を優先エリアとして納車。2026年度からは年産3000台の本格量産に入り、全国の申込者へと順次納車を行っていく予定だ。
  イベントでは楠氏とともに車体開発責任者の久保昌之さんが登壇。mibotの開発エピソードをトークセッションとして披露したが、そのなかでも車体開発に当たっては何よりも安全性を重視しており、独自の衝突試験を行なっていることが紹介された。原付ミニカー規格車両では車体開発における衝突試験は必須項目ではないものの、小型モビリティ市場において、先駆者として牽引していくうえで創業間もないスタートアップ企業とはいえ、モノ作りについて妥協しない姿勢を表した。
  mibotの開発プロジェクトにあたり、KGモーターズでは多彩な経歴を持つプロジェクトメンバーを採用。大手メーカーでの車両開発の経歴をもつメンバーもおり、現在も専門分野で活躍してくれる人材を随時登用している。また、2025年の生産開始に向けて、KGモーターズの本拠地である広島県内に車体組立工場の整備も進められている。
  日本の道路事情と社会課題の解決を目指して、広島県から誕生したスタートアップ企業が開発を進める小型モビリティロボット「mibot」。今後、年内には量産車両のプロトタイプを完成させ、年明けごろを目処に試乗イベントなども行っていく予定とのこと。
  詳しい車両情報や予約方法についてはKGモーターズの公式サイト、車体開発や衝突実験など開発プロジェクトの様子はユーチューブチャンネルでも確認できる。

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