人生を通してアートが暮らしにあることの豊かさを感じてきたオーナーが、鳥取県若桜町に惚れ込み、その2つ魅力を合わせ、地域を盛り上げる一助になるよう「泊まれるギャラリーはち」を立ち上げるプロジェクトです。
はじめまして。ひやまちさとです。
このページをご覧いただき、ありがとうございます。
私は鳥取県の鹿野町で育ち、幼少期より絵画教室で絵を描いたり、ミュージカルに参加したり表現をすることを生活の一部として生きてきました。
また学生時代はデザインとイラストレーションを学び、関西で社会人になって以降はフリーランスのイラストレーターとして活動しています。自分の作品だけでなく、さまざまなアーティストの表現に触れることで、壁にぶつかった時、夢をあきらめそうになった時、たくさんの気づきや学びを得て来ました。
また約1年間のベトナムでの生活や、ヨーロッパでの旅、ロシアのシベリア鉄道横断など、自分が生まれ育った国とは違う文化の場所で生活し人々と接することにより、旅も同じように感性を潤す時間になることも体感しました。同時に、私は人を迎える立場にいることにとても魅力を感じました。
そんな私は2017年に子どもを出産してからも、活動を続けたいと願っていましたが、以前と同じスタイルで自分を中心に活動することはできなくなりました。そんな時に、子連れ可能のアーティストインレジデンスに招聘していただき、鳥取県八頭郡の隼Lab.で作品制作と発表を行いました。その時に生活の拠点として選んだのが、若桜町でした。1月のものすごく積雪が多い季節で、お風呂のお湯がでなくなったり、路面の凍結で何度も転んだり。そんな大変さを超えてくる美しい自然がそこにはありました。
日本の地方にこんな魅力的な土地があり、なおかつそこでアートに触れることができたなら。1歳になる子どもと一緒に一面の真っ白い景色を鉄道の車窓から眺めながら、そう思ったのが始まりです。そして家族で2018年に鳥取県若桜(わかさ)町に移住し、アートのある暮らしを身近にすることをテーマに「ギャラリーカフェふく」を立ち上げました。
ギャラリーカフェふくは、レンタルギャラリーではなく、プロのアーティストを主軸に年間約4本の展示を企画しています。絵画、写真、詩、イラストレーション、クラフトなど多様な作家を招き作品を展示販売しています。またカフェを併設することで気軽にアートと出会うきっかけづくりをしています。
お店がある城下町(宿場町)エリアにはローカル鉄道ファンの多い若桜鉄道や、伝統的建造物地区に指定された町並み、水路の張り巡らされた風情のある蔵通り、魅力的な飲食店や資料館など見どころがいくつもあります。ギャラリーをきっかけに、若桜を訪れていただくことも増えました。しかし現在は、宿泊できる場所がなく多くの方が短時間での滞在になっていることで若桜の豊かな自然や食、文化の魅力をお伝えしきれていないことをもどかしく感じています。
宿場の風情を残した伝統的な町並みにとけこみながら、アートを暮らしの一部として楽しむ体験ができる「泊まれるギャラリー」を作ることで若桜の宿場町エリアを丸ごと楽しんでほしい!そんな思いでプロジェクトを立ち上げました。最後まで読んでいただけると嬉しいです。
若桜町に移住して1年後の2019年に、築90年の古民家を改修し住宅兼店舗としてギャラリーカフェふくを立ち上げました。まだこどもが小さいこともあり、カフェ部分はシェアカフェとしてメンバーさんと一緒に運営しギャラリーの企画や広報を私が担うスタイルでスタートしました。
2021年 ギャラリーとしての展示スペースを広げるため、若桜駅前にある元スーパーの跡地に移転しました。そしてカフェも自身で運営するようになり、若桜の焙煎士とつくるオリジナルブレンドコーヒーやジビエや日本酒、みそなど地元の食材を使用したメニューの提供をスタート。
わたしが「ギャラリーカフェ」というスタイルにこだわったのは、子どもの頃からずっとアートや表現が身近にある生活を通して、育まれる感性や、心豊かな時間があることを、たくさんの人に知ってほしいと願ったからです。
そして自身が子育てをするなかで、子どもが小さいときからギャラリーという場に親しみ、子どもたちが発達の過程で悩んだ時や、夢を持った時に「表現をする」または「表現の領域を仕事にする」ことができる道筋を伝える場になればと思い、活動しています。
アートギャラリーという場所は大きく分けて2つの種類があります。作品を発表するために作家が使用料を支払うレンタルギャラリーと、企画展のみを行うプライマリーギャラリーです。ギャラリーカフェふくは企画展のみを行っています。作家とテーマや内容を相談しながら、1つの企画展を作り、展示は約2ヶ月間。レンタルギャラリーの展示期間が1週間程度に比べて長期間の展示を設定しています。作家の多くは若桜町を訪れ、創作のためのイメージや素材と出会う機会を経て、取り組んでいただくこともあります。絵画、写真、ファッション、手工芸、陶芸、イラストレーション、短歌など様々な表現の作品が展示されます。
画家の岩瀬ゆかが2023年に発表した「山翠」という展示では、作家の日々に知る緑色と、若桜の緑色がちがう印象として残った、その感覚を因州和紙に描いたものでした。ギャラリーでは、そのコンセプトにあわせて「パフェ山翠」を提供。期間中にライブペインティングを行うなど、深く関わり合って企画展を作り上げています。
カフェがあることで、より身軽に「アートのある生活」に近づくことができるのではないか。ひとりで、または親しい人とお茶をしながら、心地よい空間に身をおく。ふと壁を眺めると作品があり、無意識に好ましいと思ったなら、それはあなたとアートが親しくなったということ。そんな風景を作ることをこの6年心がけてきました。私にとってアーティストが心をこめて作った作品がお客様の暮らしに加わることは、同じくこの上ない喜びです。
そんなギャラリーカフェふくが新しくつくる「泊まれるギャラリー」はギャラリーの企画展と連動しており2ヶ月おきに、企画展にあわせて作品が入れ替わります。お気に入りのアーティストの作品を、プライベートな空間でくつろぎながら鑑賞することができます。もちろん作品の購入が可能で、宿泊する人は優先的にその権利が得られます。
【宿詳細】
・名前:泊まれるギャラリー「はち」
・物件:築120年 古民家(一軒家)
・部屋:寝室8畳 1部屋 ,リビング12畳
・設備:簡易キッチン, 洗面, トイレ, シャワー
・料金:1棟貸切 1泊25,000円(1日1組限定 / 最大4名まで)
※1名での利用の場合は1棟貸切 1泊13,500円 となります
・特徴①:寝室はギャラリーの企画展と連動したアート作品展示(宿泊者限定観覧)
・特徴②:リビングには暖かな雰囲気を味わえる薪ストーブ設置
※ 朝食付きプランあり(近隣飲食店も紹介します)
※ 銭湯施設「ゆはら温泉」まで車で10分程度です
※ タオル、パジャマ、アメニティのご用意もあります(一部有料)
「泊まれるギャラリー」を拠点に、若桜宿内を徒歩でめぐり、暮らす人の目線で豊かな四季折々の景色を堪能できるでしょう。水音、虫の声、星空などの自然に癒されながら過ごす。感性を潤す、そんな時間を経て、また若桜に帰ってきたいと思っていただけたら。こんな幸せな場所づくりはありません。
このプロジェクトのために物件探しに5年かかりました。そして出会えた築120年の建物。若桜駅から徒歩圏内にあり、趣のある蔵通りを通るそのロケーションが一番の決め手です。しかし、経年劣化や下水未接続で、当初の見積金額より工事費用がかさんでしまいました。それでも夢を叶えるために覚悟を決めて、(銀行融資などを受け)2024年秋のオープンに向けて改修工事を進めています。しかし、運転資金など今後の活動のための費用が不足してしまうので、今回はクラウドファンディングに挑戦することにした。
もっといい場所があるでしょう、と多くの人に言われましたが、この場所に出会った時、描けてしまったのです。旅人が若桜鉄道にゆられてやってくる。歩いて静かな蔵通りを抜けた先に宿がある。それはまるで映画の1シーンのよう。1棟を1組みで過ごす、別荘のようであり、広すぎないことがかえって心地よい。そんなイメージとともに、宝物を見つけたようなトキメキとこの場所にもう一度息を吹き込むことへのワクワクに胸が高鳴りました。
12畳のリビングと、8畳の寝室、洗面、トイレ、シャワー、簡易キッチンがあります。
隣接する畑も合わせてのんびり過ごせます。
・2023年10月から第一期工事を行い、外壁を修繕しました。
・内装などは2024年8月より着手予定です。
・改修費
・公共マス設置工事費
・薪ストーブ設置費
・備品購入など
全体で約880万円かかります。
自己資金と補助金、銀行融資なども活用していますが、
今回ご支援いただいた資金を改装費と運営資金の一部に当てたいと思っています。
8月 第二期工事スタート
8月 クラウドファンディング開始
9月 壁塗り体験などイベントを実施予定
9月末 クラウドファンディング終了
10月 オープン予定
2024年1月 リターンを順次発送
すでに若桜町で活躍されている先輩方からコメントをいただきました!
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。