IBMとJLL、商業用不動産向けのESGレポート及びデータ管理ソリューションで提携

JLL
（以下は、2024年7月15日に米国シカゴから発表されたリリースの抄訳版です）

東京 2024年8月8日 - 総合不動産サービス大手JLL（本社: 米国シカゴ、CEO & プレジデント: クリスチャン・ウルブリック、NYSE: JLL）とIBM（NYSE: IBM）は、IBM Enviziのソフトウェアを活用し、JLLのサステナビリティ専門チームが提供するサステナビリティソリューションをグローバルで提供開始することを発表しました。


JLLのサステナビリティ プログラム マネジメントでは、商業用不動産（CRE）向けに脱炭素化戦略などのサステナビリティ関連サービスを提供しています。この度、ESG戦略に関連する報告やデータ管理を目的としたソフトウェアサービスであるIBM Envizi ESG Suiteを導入いたします。

本サービスは、商業用不動産セクターの企業が直面している課題解決の支援を目的とし、意思決定や公的報告書作成に活用可能な不動産ポートフォリオのデータ収集や管理を可能にします。JLLの調査レポート「The green tipping point」によると、一部企業においては既にESG要件に基づいてオフィスの賃貸ニーズが変化しており、その傾向は今後１年から２年でより顕著になると予測しています。2025年までには、低炭素オフィススペースに対する市場需要の30%が満たされなくなり、賃貸市場におけるネットゼロカーボン目標が浸透する転換期になると予測しています1。

しかしながら、企業全体においては、コア業務へのESG指標統合は限定的です。IBM Institute for Business Valueのレポート「The ESG Data Conundrum」によると、回答者のうちESG指標をサプライチェーン・オペレーションに取り込んでいる企業はわずか20%、調達と仕入れで26%、不動産と施設管理ではわずか11%でした2。サステナビリティの目標を達成するには、企業はさらにESG指標をコア業務に統合していくことが求められます。IBM Institute for Business Valueのレポート「Beyond Checking The Box」によると、サステナビリティを業務に取り入れている企業は、同業他社よりも収益性で52％高く、収益成長率も16％上回っているという結果がでています3。このような結果を得るには、強固なデータ管理とレポート報告プラットフォームの活用が大きな役割を果たします。

JLLは、お客様がサステナビリティ戦略を推進する上でESG戦略に関連するデータ管理および報告を行うソフトウェアの活用が必要不可欠であることを認識しており、IBM EnviziはJLLのサステナビリティ プログラム マネジメントにとって重要な基盤となります。今回、JLLの数千社のお客様の建物及び施設でIBM Enviziを導入する予定です。

JLLサステナビリティサービス グローバルヘッド のガイ・グレンジャーは次のように述べています。「ESGレポート要件がますます義務化される中、お客様はポートフォリオ全体で脱炭素化戦略を進めるための支援をJLLに求めています。これらの需要にお応えするため、IBM Enviziを導入し、JLLのサステナビリティ専門チームは、ESGレポートの作成とデータ管理を可能にした、より強固なサステナビリティソリューションを提供して参ります。」
IBM ESG アセットマネジメント ヴァイスプレジデントKendra DeKeyrel氏は次のように述べています。「今まで以上に、企業はサステナビリティに関する取り組みやレポートを裏付けるESGデータを必要としています。私たちは、JLLと協力し、JLLのお客様にAIを活用した専門ソフトウェアを提供することで、進化するビジネスニーズを支援していくことを楽しみにしています。」

IBMのサステナビリティの取組みは、こちらをご覧ください。

JLLのサステナビリティの取組みは、こちらをご覧ください。

1 JLL’s The green tipping point:

2 Download “The ESG data conundrum” report, IBM Institute for Business Value:

3 Download “Beyond checking the box” report, IBM Institute for Business Value:

JLLについて
JLL（ニューヨーク証券取引所：JLL）は、不動産に関わるすべてのサービスをグローバルに提供する総合不動産サービス会社です。オフィス、リテール、インダストリアル、ホテル、レジデンシャルなど様々な不動産の賃貸借、売買、投資、建設、管理などのサービスを提供しています。
フォーチュン500(R)に選出されているJLLは、世界80ヵ国で展開、従業員約108,000名を擁し、2023年の売上高は208億米ドルです。企業目標（Purpose）「Shape the future of real estate for a better world（不動産の未来を拓き、より良い世界へ）」のもと、お客様、従業員、地域社会、そして世界を「明るい未来へ」導くことがJLLの使命です。JLLは、ジョーンズ ラング ラサール インコーポレイテッドの企業呼称及び登録商標です。

About IBM
IBM is a leading provider of global hybrid cloud and AI, and consulting expertise. We help clients in more than 175 countries capitalize on insights from their data, streamline business processes, reduce costs and gain the competitive edge in their industries. More than 4,000 government and corporate entities in critical infrastructure areas such as financial services, telecommunications and healthcare rely on IBM's hybrid cloud platform and Red Hat OpenShift to affect their digital transformations quickly, efficiently and securely. IBM's breakthrough innovations in AI, quantum computing, industry-specific cloud solutions and consulting deliver open and flexible options to our clients. All of this is backed by IBM's long-standing commitment to trust, transparency, responsibility, inclusivity and service. Visit www.ibm.com for more information.
Contact: Agustina Begalli
Email: agustina.begalli@ibm.com