ホンダN-BOXとは? 特徴・性能、新型での変化などを徹底解説!

2024.07.12 17:00
この記事をまとめると
■N-BOXはホンダのスーパーハイト軽
■2023年のフルモデルチェンジで3代目となった
■現行N-BOXについて詳しく解説
ホンダN-BOXの特徴
  フロントマスクを一新! “らしさ”を追求したエクステリア。
  というものの、ぱっと見、「どこが変わったのか……」と先代モデルとの差がないように見えることで話題の現行N-BOX。その理由はグラスエリアとボディの比率を大人気モデルとなった初代、2代目と同様にしたことが大きな理由といえるでしょう。
  いわば現行型は、「ひと目見てN-BOXだ」とわかるフォルムを継承することにこだわったのです。
  とはいえボディサイドを貫くキャラクターラインの形状を変更。ステップワゴン同様、シンプルなフォルムながら面の張りを出したことなどで、ボディ全体の塊感を強調したことなどブラッシュアップされています。
  もっと細かい箇所を見ていくと、標準仕様やカスタムで先代ともっとも異なるのがフロントマスク。
  標準仕様はドットグリルを採用。カスタムはクロームを多用するのではなく立体的なデザインを採用し、力強さとともに上質さを備えました。
メーターパネルがフル液晶化したインテリアのテーマは囲炉裏
  エクステリアデザインとは異なり、デザインが大きく変化したインテリア。囲炉裏(がもつ囲まれ感)をイメージしたというインパネまわりは、先代と比べて水平基調を強調し、スッキリとした造形に仕立てられました。
  運転席に座ってまず目を引くのは、全面液晶化されたメーターパネルでしょう。
  エンジンを始動すると国内の名所画像が表示。走行中にはナビと連動してルートを示す矢印表示なども映し出されます。
  また、2本スポークとなったステアリングも先代とは異なるポイント。インパネの助手席側上部にはスマホなどを置くことに便利な大型トレーも用意しました。
  室内空間は相変わらず広大。前後席間距離は先代と比較し、さらに10mm拡大しています。ただし、先代に用意されていた助手席スーパースライドシートは廃止されています。
キャリーオーバーながら改良されたエンジン&シャシー
  新型のプラットフォームは先代からのキャリーオーバー。というよりも、パッケージング自体が先代そのものとなるため、着座位置などに変更はありません。
  ただし、衝突安全基準の変更に対応するためボディを強化。静粛性の向上を図るためフロアカーペットやルーフライニングが変更されました。
  また、パワーユニットも先代同様、S07B型660cc直3エンジンのNAとターボを用意。ターボの過給圧を制御するウェイストゲートバルブに電子制御式を装備したところも変わりません。
  エンジン自体に変更を施された箇所は見受けられませんが、アクセル操作やシフト操作時のスムースな動きを図るべく、制御系統が変更されたのが現行型の特徴です。
ソフトウェアが進化した安全運転支援システム
  現行型には先代同様、本題の先進安全支援システム「Honda SENSING」が標準装備されています。
  先代には衝突被害軽減ブレーキをはじめ、誤発進抑制機能、後方発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、ACC、LKAS、オートハイビーム、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能が備わっていました。
  これらの機能に加えて現行型には超音波センサーで障害物を検知しブレーキを作動する「近距離衝突軽減ブレーキ」を追加。
  その他、衝突軽減ブレーキや路外逸脱抑制機能の作動領域を拡大したほか、操作する際の使い勝手が高められています。
コネクティッド機能“Honda CONNECT”搭載
  装備において新型一番の特徴といえるのがホンダのコネクティッドサービス“Honda CONNECT”を標準装備したことでしょう。
  スマートフォンをWi-FiやBluetoothで接続することでリモートでのエンジンスタートやドアの施錠や解錠、エアコンの操作などが利用できる嬉しい機能です。
  緊急サポートセンターを通して事故を起こした際の緊急通報などにも対応。数々のコネクティッドサービスを利用するには対応ナビやディスプレイオーディオの装備が必須ですが、現行型を購入したユーザーにはぜひ利用してほしい機能です。
ホンダN-BOXのグレードを深掘り
  現行型は標準ボディが2グレード、カスタムには4グレード(両ボディともスロープ除く)が用意されています。
  基本的にカスタムはスタンダードの上級グレードと位置づけられており、ターボ車は標準仕様には未設定。ただ、Honda SENSINGは全車に標準装備、ベースグレードとなるスタンダードでも装備は充実しているのが新型の特徴といえるでしょう。
  また、先代に用意されていたスーパースライドシート車は新型では廃止されています。
スタンダード(N-BOX)
  新型N-BOXのベースグレード。とはいえHonda SENSINGは標準装備、パワースライドドアも左側のみですが備わっているなど装備は充実しています。
 【ヘッドライト】 プロジェクター式フルLEDヘッドライト
 【ホイール】 14インチスチールホイール+ホイールキャップ(ブレードシルバー)
 【シート表皮】 トリコットシート(グレージュ×グレー)
 【おもな装備】 パワースライドドア(リヤ左側)/Honda CONNECT for Gathers+ナビ装着スペシャルパッケージ(4スピーカー)/フロントシートアームレスト/オートブレーキホールド
スタンダード(N-BOX)・ファッションスタイル
  ボディやホイール、ドアミラーに専用色を採用した“ファッションスタイル”。新型になり新たに設定されたグレードですが、専用色以外、ベースグレードと装備の差はありません。
 【ヘッドライト】 プロジェクター式フルLEDヘッドライト
 【ホイール】 14インチスチールホイール+カラードホイールキャップ
 【シート表皮】 トリコットシート(グレージュ×グレー)
 【おもな装備】 (スタンダードにプラスして)電動格納式ドアミラー(オフホワイト)/アウタードアハンドル(オフホワイト)
カスタム
  フロントグリルをはじめとする専用デザインが特徴のカスタム。アルミホイールを装着したほか、前席にシートヒーターを備えるなど、見た目の違い以外の装備も追加されています。
 【ヘッドライト】 ダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライト
 【ホイール】 14インチアルミホイール(シャークグレー塗装)
 【シート表皮】 トリコットシート(ブラック)
 【おもな装備】 (スタンダードにプラスして)Honda CONNECT for Gathers+ナビ装着スペシャルパッケージ(6スピーカー)/クロームメッキ加飾/インテリアイルミネーション/ドアオーナメントパネル/シートヒーター(運転席・助手席)
カスタム・コーディネートスタイル
  カスタムをベースにデザイン要素を高めたグレード。ペルリナブラック塗装のアルミホイールやプライムスムースシートでデザイン性と上質さを高めました。また、右側リヤスライドドアも備えています。
 【ヘッドライト】 ダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライト
 【ホイール】 14インチアルミホイール(ペルリナブラック塗装)
 【シート表皮】 プライムスムースシート(ブラック×カーボン調)
 【おもな装備】 (カスタムにプラスして)パワースライドドア(リヤ左右両側)/本革巻ステアリングホイール/左右独立式リヤセンターアームレスト
カスタムターボ
  その名のとおり、カスタムのターボ仕様。パワーが高められたこともあり、15インチホイールを装着したほか、パドルシフトも備えました。
 【ヘッドライト】 ダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライト
 【ホイール】 15インチアルミホイール(ピューターグレー塗装)
 【シート表皮】 プライムスムース×トリコットコンビシート
 【おもな装備】 (カスタム・コーディネートスタイルにプラスして)パドルシフト
カスタムターボ・コーディネートスタイル
  先程紹介したカスタム・コーディネートスタイルのターボ仕様。カスタム同様、15インチホイールやパドルシフトを装備していますが、ホイールはペルリナブラック塗装となっています。
 【ヘッドライト】 ダイレクトプロジェクション式フルLEDヘッドライト
 【ホイール】 15インチアルミホイール(ペルリナブラック塗装)
 【シート表皮】 プライムスムースシート(ブラック×カーボン調)
 【おもな装備】 (カスタム・コーディネートスタイルにプラスして)パドルシフト
ホンダN-BOXの価格はいくら?
  3代目となった新型N-BOXの価格は以下のとおり。2代目デビュー時に比べてエントリーモデルは約30万円(3代目デビュー時の価格/138万5640円「G・Honda SENSING」)、カスタムも約15万円(同184万9100円「カスタムG・L Honda SENSING」 )アップしていることに注目。
  2代目のエントリーモデルにはパワースライドドアなど新型に比べて装備が劣っていたことも事実ですが、車両価格の高騰を嘆くユーザーも少なくないでしょう。
先代型から現行型N-BOXに乗り換える場合の注意点はある?
  注意点……といえるかはわかりませんが、先代ユーザーをはじめモデルチェンジした現行型の購入に対して知っておきたいポイントがいくつかあります。
  先程お伝えしたように先代と比べて価格が高くなった現行型ですが、一方でグレードが縮小されました。
  その理由は標準仕様からターボ車が廃止されたこと、そして助手席スーパースライドシート車がなくなったことにあります。
  そのふたつについては需要が少なかったことで廃止したとホンダは説明していますが、標準仕様のデザインを好みつつターボ車を欲するユーザーは少なからずいるはず。先代から購入時の選択肢が少なくなったことは現行型最大の注意点といえるでしょう。
まとめ
  軽スーパーハイトワゴン随一の人気モデルとなったN-BOX。先代モデルでさえ高い完成度を誇っていたことで新型は各部のブラッシュアップ、という形でフルモデルチェンジされました。
  冒頭で紹介したようにエクステリアデザインは先代との間違い探しレベル(?)の変化でしかありませんが、これも人気モデルの宿命なのかもしれません。
  フルモデルチェンジを果たし、先代とは異なる見た目を採用したスズキ・スペーシアとどちらが人気を集めるかが楽しみです。

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