新企画「地震のほしをさぐる」、8月1日(木)から開催

2024.07.04 16:00
日本科学未来館
巨大地震の謎をさぐる海洋科学掘削調査と、航海に挑む人々に迫る!
「地震のほしをさぐる」

日本科学未来館(略称:未来館 館長:浅川智恵子)は、研究開発の「いま」を見せるシリーズ「Mirai can NOW(ミライキャンナウ)」の第7弾として、特別企画「地震のほしをさぐる ―地球深部探査船「ちきゅう」再び東北沖7,000mの深部へ!」を8月1日(木)~9月9日(月)に開催します。

地球のダイナミックな活動のひとつ、地震。本企画では、地震のメカニズムの解明に貢献する探査船「ちきゅう」に着目し、世界最高レベルの科学掘削能力を持つ「ちきゅう」の特徴を実物や模型などで展示します。また東北地方太平洋沖地震の震源域での掘削調査で得られた研究成果や、今年9月から実施予定の新たな研究航海を紹介します。「ちきゅう」に乗船する研究者やクルーにも注目し、謎の多い地震のメカニズムの解明に挑む人々に迫ります。

「ちきゅう」は、海底を掘り進めることで堆積物や岩石などを含む地質試料(コアサンプル)を直接採取することができる探査船です。船を運用する海洋研究開発機構(JAMSTEC)は、東北地方太平洋沖地震発生の翌2012年に「ちきゅう」で震源域の迅速な掘削調査を行い、巨大地震について研究を進めてきました。そして今年9月、まだ解明されていない謎に迫るため再び東北沖で調査航海を実施します。

会場には、海底掘削ツールの先端部分である「ドリルビット」の実物や、「ちきゅう」の100分の1スケールの模型などを展示します。また、「ちきゅう」の大きさを感じてもらうため、船底のプロペラ推進器「アジマススラスタ」(外径約4.6メートル)の実物大グラフィックも展示。船体の中央にそびえ立つ「デリック」と呼ばれる巨大なタワー(掘削やぐら)の画像を背景に、調査研究に挑む「ちきゅう」のクルーになりきって写真を撮ることができるフォトブースも設置します。さらに、会場内と常設展示フロアをめぐるワークシートを用意。海洋科学掘削に加えて、人工衛星や惑星探査などの「地球・宇宙をさぐる科学技術」について楽しみながら学ぶことができます。

期間中の8月31日(土)には、「ちきゅう」で東北地方太平洋沖地震の研究を進めてきた研究者と、今年9月から実施予定の新たな掘削調査に挑むメンバーをお招きし、来館者とともに応援メッセージを届けるイベントを開催します。詳細は今後、ホームページでお知らせします。


開催概要
展示のポイント
1.世界最高の科学掘削能力を誇る「ちきゅう」を体感する
「ちきゅう」の全景(画像提供:海洋研究開発機構(JAMSTEC))
掘削ツールの先端に取り付けられる「ドリルビット」や、100分の1サイズの「ちきゅう」の模型などから、「ちきゅう」の仕組みを紹介します。また、潮流や強風に負けずに船の位置や姿勢を保つためのプロペラ推進器「アジマススラスタ」の実物大グラフィックも展示。外径約4.6メートルもある装置の大きさを目の当たりにすることで、世界最大の科学掘削船のスケールを実感できます。さらに、「ちきゅう」の大きな特徴でもある、船体の中央にそびえ立つ「デリック」(掘削やぐら)と呼ばれる巨大なタワーの画像を背景に写真を撮ることができるフォトブースも設置。ヘルメットやキャプテン帽を被り、調査研究に挑む「ちきゅう」のクルーになりきって記念撮影をすることができます。




2.これまでの調査結果と新たなミッションを知る
東北地方太平洋沖地震発生から3日後の2011年3月14日、海洋研究開発機構(JAMSTEC)は震源域の緊急調査を開始しました。会場では、2012年の「ちきゅう」での迅速な掘削調査からわかった巨大地震の全容や、「ちきゅう」が今年9月から新たに挑む調査航海の内容を紹介します。

3.巨大探査船の中で働く人々に迫る
「ちきゅう」には、研究者だけでなく、掘削作業や船の運航、乗組員の生活を支えるさまざまなクルーが乗船します。巨大探査船内で一丸となり航海に挑む人々をパネル展示で紹介するとともに、クルーたちへの質問や応援メッセージなどを投稿できるコーナーも設けます。


「地球・宇宙をさぐる科学技術」を学ぶワークシート
海底を掘削することで地球を探査する「ちきゅう」だけでなく、人工衛星や惑星探査など、世界にはさまざまな「地球・宇宙をさぐる科学技術」があります。本企画の会期中、1階の会場内と、5階の常設展示フロアで紹介している「地球・宇宙をさぐる科学技術」をめぐるワークシートを特別に配布。さまざまな「地球・宇宙をさぐる科学技術」を楽しみながら学ぶことができます。


応援イベント詳細
「ちきゅう」で東北地方太平洋沖地震の研究を進めてきた研究者と、今年9月から実施予定の新たな掘削調査に挑むメンバーをお招きし、「ちきゅう」の取り組みについて紹介いただくとともに、来館者と応援メッセージを届けるイベントを開催します。
※詳細は今後、ホームページでお知らせします。
「ちきゅう」のアジマススラスタ(画像提供:海洋研究開発機構(JAMSTEC))
「ちきゅう」の100分の1スケール模型(画像提供:海洋研究開発機構(JAMSTEC))
未来館では、未来を考える “入り口” として、「Life(ライフ)」、「Society(ソサイエティ)」、「Earth(アース)」、「Frontier(フロンティア)」の4つのテーマを設定しました。「Mirai can Now」は、未来にむけた研究開発や、その実現に取り組む人々の「いま」に触れ、体験するシリーズ企画。今回は第7弾として「Frontier」をテーマとしています。


日本科学未来館
〒135-0064 東京都江東区青海2-3-6
TEL:03-3570-9151 FAX:03-3570-9150
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