ランクル250もオプションで用意される丸型ヘッドライトが大人気! いまジワリ「丸目クルマ」がきてる!!

2024.07.04 06:20
この記事をまとめると
■トヨタ・ランドクルーザー250のフロントマスクは丸目と角目のふたつが用意されている
■丸型ヘッドライトは表情が魅力的でトラディショナルな価値も備えるためSUVでは人気が高い
■SUV以外でも丸型ヘッドライトを採用しているモデルは多い
ディーラーオプションで丸めも選べるランクル250
  トヨタ・ランドクルーザー250のフロントマスクは、基本的には角型ヘッドライトを装着するが、2024年7月以降は、ディーラーオプションによって18万7000円で丸型も選べるようになる。丸型ヘッドライトに変更できるのは、中級グレードのVXのみとされ、上級のZXとベーシックなGXには対応していない。
  また、2024年4月の発売時点で用意された限定販売のZXファーストエディションは、上級のZXをベースにしながら、丸型ヘッドライトを標準装着した。この特別仕様車は、直列4気筒2.8リッタークリーンディーゼルターボを搭載して価格は785万円だ。ベースになったZXに比べて50万円高いが、丸型ヘッドライトが欲しいユーザーには、魅力的な特別仕様車であった。
  販売店によると、ZXファーストエディションは「発売後、短期間で売り切った」とのことでいまでは購入できないが、VXを選んで丸型ヘッドライトに変更することは可能だ。販売店では「丸型ヘッドライトのオプションは人気が高い」という。定額制カーリースのKINTOにも、ランドクルーザー250の丸型ヘッドライト装着車が用意される。
  ランドクルーザー250で丸型ヘッドライトが人気を得た理由は、悪路向けSUVのフロントマスクと、丸型ヘッドライトのデザイン的な親和性が高いからだ。悪路向けSUVのランドクルーザーシリーズは、全幅がワイドでフェンダーも大きく張り出し、フロントマスクには上下方向の厚みもある。力強いデザインで威圧的になりがちだが、丸型ヘッドライトを装着すると、表情が和らいで親しみやすさも生まれる。いわゆる怒り顔が薄れるわけだ。
  また、悪路向けのSUVは古くから存在するカテゴリーだから、全般的な傾向として、クラシックな雰囲気を備えることも挙げられる。たとえば輸入車のジープ・ラングラーは、第二次世界大戦で活躍した軍用車のミリタリージープの伝統を受け継ぐ。それだけに、いまでもクラシックな丸型ヘッドライトを採用する。国内販売を復活させたランドクルーザー70、スズキ・ジムニーも、昔から丸型ヘッドライトで進化してきた。
  このように、丸型ヘッドライトは、表情が魅力的で、なおかつトラディショナルな価値も備えるため、悪路向けのSUVでは高い人気を得ている。
  SUV以外では、ホンダN360のフロントマスクをモチーフにしたN-ONEも、ヘッドライトが丸型だ。フィアット500なども含めて、ヘッドライトが丸型中心だった時代のクラシックな車種をモチーフにしたデザインでも、丸型が採用される。スズキ・アルトラパンのように、純粋に愛敬を与えるため、丸型ヘッドライトを採用することもある。
  最近は世の中が殺伐としており、クルマのフロントマスクまで怒り顔になると、街中の雰囲気がますます暗くなる。個人的な気もちだが、丸型ヘッドライトを含めて、もう少し穏やかな表情のクルマが増えて欲しい。

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