Aマッソ加納さん・直木賞作家永井紗耶子さんら各界の著名人が民話を考察 書籍「海ノ民話の世界 海ノ民話のまちプロジェクト編」発売!

2024.06.12 10:00
海と日本プロジェクト広報事務局
2024年6月17日(月)、全国の書店・ネット書店にて

一般社団法人日本昔ばなし協会は6月17日(月)、書籍「海ノ民話の世界 海ノ民話のまちプロジェクト編」を株式会社文藝春秋より刊行します。この書籍は、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環として制作したものです。
https://uminominwa.jp/
時に豊かな恵みをもたらし、時に災厄を招く「海」という神秘の存在に日本人は昔から魅了され、想像力をかき立てられてきました。
そのため日本各地には、海にまつわる民話=「海ノ民話」が数多く残されています。それぞれの地域で長く語られてきた教訓や警鐘、自然がもたらす恵みや海を舞台とした人々の営みなどを、口伝という方法で親から子へと継承してきた「海ノ民話」。現代において、それを伝承することにどんな意味があるのか。伝えていくとしたら、どんな視点や姿勢が求められるのか――。
このような疑問について、研究者や専門家、作家やお笑い芸人、さらには映画監督から現役の海女さんまで、さまざまな方々から考えを聞き、多角的に検証したのが、本書「海ノ民話の世界」です。
▲当協会がこれまでにアニメーション化した「海ノ民話」の一部をテーマごとに分類して紹介
<本書の企画背景>
日本には1000~2000程度の民話があるとされ、その中には昔の人たちが伝えたかった「思い」「警鐘」「教訓」が込められています。中でも、海と深く関わりを持つ日本人の信仰や道徳を学ぶことができる「海ノ民話」は、日本人の海との関わりや地域の誇りを学ぶことができる貴重な遺産です。しかしながら、自治体の合併や語り部の減少などにより、民話の伝承はかつてないほどの危機に瀕しています。
こうした状況を踏まえ、当協会は「海にまつわる民話のアニメーション化」を通し、周囲を海に囲まれた日本の「海との関わり」と「地域の誇り」を子どもたちに語り継ぐ「海ノ民話のまちプロジェクト」を2018年に開始しました。2023年度までの6年間で全国67の民話をアニメーション化し、それらの民話が伝わっている自治体を「海ノ民話のまち」に認定しています。今年度はさらに25の民話をアニメーション化する予定です。


<本書の概要>
本書は、有識者や専門家、異業種・異分野のさまざまな立場の方へのインタビューや寄稿を通して、民話の価値とそれを継承する意義をあらためて問い直す一冊です。地域に伝わってきた民話をどう再価値化し、どのように継承していくか。現代の私たちと民話はどう関わっているのか。口伝や絵本、アニメ以外に民話を伝承する手段はないのか――。民俗学に興味のある学生や一般の方、民話の保存や伝承に取り組んでいる方などに、特に手に取っていただきたい書籍です。
▲むかし話とお笑いには共通項があると指摘するAマッソ加納さん
▲自身の創作活動に民話が深く影響していると語る直木賞作家の永井紗耶子さん
▲さまざまな業種・分野で活躍する方々から民話の保存や活用に関する提案が寄せられた
<目次>
・「海ノ民話のまちプロジェクト」主なアニメーション作品紹介
・特別インタビュー Aマッソ 加納(お笑い芸人) むかし話を通して人は人と出会っていく
・ようこそ、「海ノ民話」の世界へ。

■第1章 なぜ、いま改めて「海ノ民話」なのか? 民話は何を継承してきたか
・インタビュー 永井 紗耶子(作家) 民話と歴史の間に横たわるものを探す私
・インタビュー 久保 華誉(口承文学研究者) 人々が語りたいと思ったむかし話が継承された
・シンポジウム 海にまつわる物語をアニメで継承 広がり続ける「海の民話」の可能性
・民俗学で読み解く「海ノ民話」 飯倉 義之(國學院大學 教授)

■第2章 新しい「海ノ民話」をつくるという視点
・インタビュー 福永 壮志(映画監督) 失われつつあるものが凝縮されている民話や伝説を残すことの大切さ
・モノローグ 青柳 碧人(作家)昔話は時代とともに姿を変えてゆく

■第3章 「海ノ民話」をどのような媒体表現で伝えていくか                 
・「海ノ民話」をアニメに その実証的な手法とは                     
・~口承に代わる伝承~「海ノ民話のまちプロジェクト」 沼田 心之介(アニメ監督・プロデューサー)
・インタビュー 樋口 雅一(アニメ監督) 子ども向けのアニメ化アレンジで語り継がれてきた民話を次代へ  
・インタビュー ふくだ るな(アニメクリエイター) 民話それぞれの世界観を作ることが毎回のチャレンジ  
・インタビュー 沼田 心之介(アニメ監督) アニメ化した「海ノ民話」が秘める繋がりの世界   
・特別寄稿 津堅 信之(アニメーション研究者) 日本のアニメ史と民話との古くて密接な関係を紐解く

■第4章 「海ノ民話」を次世代に伝えるために
・各界の有識者が語る「伝承の在り方」現在と未来
・インタビュー 里 浩彰(お茶の水女子大学 特任講師) 海を知り、理科を学ぶことが日本の未来をつくる
・特別寄稿 石村 智(研究者)「海ノ民話」はレガシーとなり得るのか?
・「海ノ民話のまちプロジェクト」作品インデックス(2018~2023年)


<書籍情報>
・書籍名:海ノ民話の世界 海ノ民話のまちプロジェクト編
・発売日:2024年6月17日(月)
・価格:1430円(税込) 
・販売場所、購入方法など:全国の書店にて。またKindleストア・Apple Books・楽天Koboなど主要な電子書店(文藝春秋BOOKSの商品ページ
では電子版(1400円:税込)を販売


<団体概要>
団体名称 :一般社団法人日本昔ばなし協会
URL :
海ノ民話のまちプロジェクト
「海ノ民話のまちプロジェクト」は、海と深く関わりを持つ日本という国の「海との関わり」と「地域の誇り」を、子どもたちに伝え語り継ぐプロジェクトです。日本中に残された海にまつわる「民話」「伝承」を選定し、次の世代を担う子どもたちから、さらに次の世代へと語り継ぐ機運醸成を図ります。この活動を多くの方に知っていただき、「海」との関わりを考える機会にしていただくために活動しています。
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。

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