「デコトラ=ど派手な改造=違法」は偏見でしかない! いまほとんどのデコトラが「合法改造」に収めているワケ

2024.05.13 20:00
この記事をまとめると
■デコトラは違法改造車だと思われてしまうケースが多い
■デコトラを車検に通すことは難しくない
■デコトラ=違法改造車という考え方は古い
マナーを守って運転をしている改造車オーナーは多い
  多種多様の改造車が街道筋を駆けている、自動車大国ニッポン。その大半がマフラー交換を伴う改造スタイルであるため、自動車に興味がない人たちからすれば改造車は目障りな存在として映ることだろう。
  空ぶかししかり、急発進しかり。目立ちたいがゆえに改造するような人は、得てして荒っぽい運転をする傾向にあるが、純粋にクルマが好きで改造しているという人は、そうでもない。やんちゃなクルマであるにもかかわらず、とてもマナーの良い運転をしている人もたくさんいる。
  やんちゃなクルマがやんちゃな運転をしていると、かっこ悪いだけである。むしろやんちゃなクルマがマナーよく走っているというそのギャップが、カッコイイのである。
  そのような人たちこそ本物のクルマ好きであり、改造が好きなのだろう。情熱と大金を注ぎ込んで仕上げた愛車を事故でツブしたくないため、安全運転を心がけているのだ。世間から冷たい目で見られやすい立場である改造車のオーナーこそ、節度を持ったドライブを心がけてほしいものである。
  では、なぜ改造車は世間から悪く思われてしまうのだろうか。大半の理由は、マフラーの変更による騒音にあるのだろう。そのようなマフラーで空ぶかしなどの荒っぽい行為を繰り返していながら、気に入ってもらおうというのが無理な話である。だからこそマナーが要求されるのだが、そもそも自動車に興味がない人からすれば「改造車はどれも暴走族と同じだ」という考えすらもっているかもしれない。
  また、「改造車はすべて違法だ」と考えている人も存在するのだが、じつのところはそうでもない。クルマの安全性を確保するために設定された保安基準の範囲内であれば、いくら改造しようが合法だと認められているのだ。
  暴走族の場合は大きな音を出すために、マフラーの消音器(サイレンサー)を外してあるケースが多い。いわゆる直管マフラーというものが好まれているが、保安基準では96dB以下と規定されているため、保安基準に適さない場合が多い。逆の見方をすれば、96dB以下のマフラーであれば、車検を通すことができるということでもある。ただし、有害物質である一酸化炭素や窒素酸化物などを無害にする役割を担う触媒装置のないマフラーは、音量にかかわらず当然のごとく違法改造となるため注意が必要だ。
公認車検を取得するデコトラは平成の時代から存在していた
  日本の文化として知られるデコトラは、過激なビッグパーツや派手な電飾などで装飾されているため、違法改造車だと思われてしまうケースが多い。しかし、ド派手なデコトラであればあるほど、合法改造車である可能性が高い。車検のたびに飾りを外すよりも、構造変更をするほうが得策だからである。
  また、貨物車であれば毎年車検になるのだが、キャンピングカーや事務室車の場合は、2年ごととなる。そのようなメリットが存在するため、プライベートでデコトラを所有している人の多くは、正規の手法で車検を取得している。突起部分に緩衝材を取り付ける必要性がある場合も存在するが、毎回飾りを外すことを考えたらラクなものだろう。そのほか、電飾部品にも細かな基準が設けられているが、それさえクリアしてしまえば、デコトラで車検をとおすことは意外にも難しくないのである。
  公認車検を取得するデコトラは、平成の時代から存在していた。飾りを装着したときの寸法で、構造変更をしてしまうというやり方だ。そうすることで軽トラの場合は普通車と同じ区分に変更されてしまうが、2トンの箱車では同じ1ナンバーの範囲内で収まるため、構造変更によって生じる変化はない。仕事車の場合は飾りの重さ分だけ最大積載量が減らされてしまうため、注意が必要だ。
  ともあれ、デコトラ=違法改造車という考え方は、もう古い。すべてのデコトラが合法なのだとはいわないが、すべてが違法改造車だと決めつけてしまうのも誤っている。その部分を理解しながら、デコトラという文化に触れて欲しいと願う次第である。

あわせて読みたい

日産プリメーラワゴン(FF/5MT)今や新車で探すことすら困難なパッケージング
RESENSE
【新製品】 ヴァレンティより デリカD:5用「ジュエルLEDテールランプ ULTRA」リリース決定!
ラブすぽ
縁日やイベント・アミューズメントにオススメ「ピカピカ光る!ネコちゃんボトル」
PR TIMES Topics
「タイヤがハの字」のクルマ、たまに見かけるけど何のため?→専門家の解説が的確すぎた!〈2024年度4位〉
ダイヤモンド・オンライン
ドライブ中や外出先で自損事故を起こしてしまった!修理工場に向かうまでの間は整備不良で取り締まられるのか解説
CARSMEET WEB
【KEYUCA】炭酸飲料を長時間楽しめる!新ステンレスボトルを発売
PR TIMES Topics
10%の英ドライバーは故障につながる、ある単純な部品を一度も点検していない!?
CARSMEET WEB
「エヴァンゲリオンの自動車用シートがガチだった」BRIDEとのコラボレーションレーシングモデルが爆誕!
smart
人気アイテム「リントブラシ」に新たなカラーバリエーション登場
PR TIMES Topics
「軽自動車が高級輸入車の音に!?」DIYでお手軽カスタム!“愛車のクラクション”を付け替えてみた
MonoMaxWEB
あおり運転って一体どこから?”マナー違反”では済まない運転とは
CARSMEET WEB
極小サイズの靴下「プチックス」と靴下型カードを組み合わせ!「プチックスfumifumi」登場
PR TIMES Topics
ニッポン放送のオンラインカジノCMだけじゃない!「有名タレントのカジノ番組」が堂々と放送される事情
ダイヤモンド・オンライン
「富士山花火vsスピードウェイ2025」日中も楽しめる多彩なプログラムを発表!デコトラ祭りや富士山型キャンドルづくり、富士山盛りフードも
ラブすぽ
感謝の気持ちを彩る特別な贈り物!母の日に食べられる花束を
PR TIMES Topics
上手い運転と下手な運転はどこが違うのかわかりますか?
LEON.JP
【ジムニー】純正に被せて2つのサイドアンダーミラー追加!無骨さ際立つミラーカバー
MADURO ONLINE
アルペンのプライベートブランド「TIGORA」よりビーチサンダル今年も登場
PR TIMES Topics
小学生や中学生がアルピナ「D3S」やBMW「Z4」の実車を運転!? U-18運転予備校を横浜で初開催【モータースポーツジャパン】
CARSMEET WEB
【スズキ エブリイ リフトアップ キット】悪路走破性向上! 乗り心地改善! 車検OK! FAFリフトアップスプリング(R)で“使える”ちょいアゲを実現!  FAF:フォレスト オート ファクトリー
PR TIMES
サステナブルシューズ「Öffen(オッフェン)」直営店「Öffen 福岡天神店」オープン
PR TIMES Topics