〈第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞〉選考結果のお知らせ

2024.04.17 20:36
株式会社KADOKAWA
本日4月17日(水)、午後4時よりホテルニューオータニ「紀尾井 なだ万」にて第44回横溝正史ミステリ&ホラー大賞(主催=株式会社KADOKAWA、協賛=東宝株式会社)の選考会が行われました。応募総数338作品の中から最終選考に残った4作品のうち、選考委員の審査により下記のように決定いたしました。
【 公式サイト】https://awards.kadobun.jp/yokomizo/


第44回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞


【大賞】(正賞 金田一耕助像 副賞 賞金300万円)
該当作なし

【優秀賞】(副賞 賞金30万円)
「責」 浅野皓生(あさの こうせい/東京都世田谷区出身)

選考委員: 綾辻行人、有栖川有栖、黒川博行、辻村深月、米澤穂信 (敬称略、左より50音順)
※選考委員近影 綾辻氏、黒川氏、辻村氏: 撮影/ホンゴユウジ、米澤氏 :撮影/干川 修

【読者賞】(正賞、副賞ともになし)
「死に髪の棲む家」 織部泰助(おりべ たいすけ/福岡県福岡市出身)
※【読者賞】は、一般から選ばれたモニター審査員により最も多く支持された作品に与えられます。

【カクヨム賞】(賞品 iPad Pro 12.9 inch Wi-Fi 256GB)
「神鳴り」 岩口 遼(いわぐち りょう/岐阜県出身)
※【カクヨム賞】は、Web小説サイト「カクヨム」上で公開された最終候補作から、「カクヨム」ユーザーによって選ばれた作品に与えられます。
※受賞に際し、ペンネームを変更しました。

賞の贈呈式および祝賀パーティーは、2024年11月に都内にて、〈山田風太郎賞〉〈小説 野性時代 新人賞〉と合同で開催する予定です。選評は「小説 野性時代」7月号(6月25日配信)に掲載する予定です。
優秀賞受賞作は、2024年秋に株式会社KADOKAWAより単行本として刊行する可能性があります。読者賞受賞作は、文庫本として刊行する予定です。

<横溝正史ミステリ&ホラー大賞について>


株式会社KADOKAWAの新人文学賞として、ともに四半世紀以上の歴史を持つ「横溝正史ミステリ大賞(第38回まで)」と「日本ホラー小説大賞(第25回まで)」。この2つを統合し、ミステリとホラーの2大ジャンルを対象とした新たな新人文学賞として2018年2月に創設しました。(※横溝正史ミステリ大賞の回数を通算し、第39回からといたしました。)
50余年にわたり推理・探偵小説を精力的に執筆し続け、また怪奇・ホラー小説にも親和性が高い横溝正史氏の名を冠し、エンタテインメント性にあふれた、新たなミステリ小説またはホラー小説を募集します。
●対象:広義のミステリ小説、又は、広義のホラー小説。年齢・プロアマは不問。ただし未発表の作品に限る。
●規定:1枚あたり40字×40行で換算して、75枚以上150枚以内 手書き原稿不可
(400字詰め原稿用紙換算で、300枚以上600枚以内)

第44回 横溝正史ミステリ&ホラー大賞 受賞作梗概


【優秀賞】「責」 浅野皓生(あさの こうせい)
刑事の松野徹は、上司との当直中、不審車両に遭遇する。運転主の藤池光彦には少年院送致された前歴があった。逃走する光彦を徹は追跡するが、光彦は暴走して交差点で別の車両と衝突。車体は炎上、光彦と、もう一方の車の家族は全員死亡する。悲惨な事故が耳目を集める中、光彦が事故直前に強盗致傷を働いていた疑いが浮上。やがて近隣住民の証言から捜査が進展し、光彦を犯人として終結する。そして十二年後。徹はささいなきっかけから、光彦の遺族に事件を調べ直してくれと嘆願される。自責の念に誘われるように奇妙な依頼を引き受けるが――。

<著者略歴>
浅野皓生(あさの こうせい)※ペンネーム
東京都世田谷区出身、在住。2001年生まれ。22歳。男性。東京大学法学部在学中。

【読者賞】「死に髪の棲む家」 織部泰助(おりべ たいすけ)
とある金満家の屋敷で起きた奇妙な首吊り事件。名前すら分からない胡乱な老客が、衆人環視の密室で首吊りを遂げた。その首には誰のものとも知れぬ長い毛髪が絡まり、それによって首に刻まれた索条痕は、縊死痕と絞殺痕の二重の痕跡を残していた。翌日、当主の自叙伝を書くために屋敷を訪れた小説家の出雲秋泰は、屋敷に漂う異様な空気に圧倒される。しかし彼も知る由もなかった。その胡乱な老客の死より始まった妄執と惨劇の毛縄に、すでに絡め取られていることを――。

<著者略歴>
織部泰助(おりべ たいすけ)※ペンネーム
福岡県福岡市出身、在住。1990年生まれ。33歳。男性。西南大学法学部法律学科卒業。現在書店員。

【カクヨム賞】 「神鳴り」 岩口 遼(いわぐち りょう)
農林水産省に勤める谷原は、監査のために埼玉県の山奥、朝比町を訪れた。その地では雷に神が宿るため、雷をみてはいけないと伝えられていた。だがその夜、谷原は大きな雷の中から何かが落ちてくるのを目撃してしまう。とある事情で逗留していた日置と名乗る女性と協力し、「それ」の正体を調べるうちに、谷原の身辺に異変が起こり始める。田に刺さる御幣、白い犬、謎の動物たち、そして雷。さまざまな要素が絡み合い謎が満ちていく――。

<著者略歴>
岩口 遼(いわぐち りょう) ※ペンネーム
岐阜県出身。1992年生まれ。32歳。男性。高崎経済大学卒業。現在会社員。

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