アート作品の複製画を高齢者施設等に提供するサービスを開始

大日本印刷（DNP）
高品質・軽量設計で取り扱いやすく、施設利用者のQOL（生活の質）向上に貢献

大日本印刷株式会社（DNP）グループの株式会社DNPメディア・アート（DMA）は、2024年3月に、アート作品の複製画をサービス付き高齢者向け住宅（サ高住）等の施設に提供するサービスを開始します。国内外の美術館・博物館等の所蔵品の画像データを貸し出す「Image Archives（イメージアーカイブ）」のサービスで取り扱う作品を「DNP高精彩出力技術プリモアート(R)」で複製し、独自の紙製額縁に入れて各施設に提供します。

なお、DNPは本サービスの実証実験を、学研グループでサ高住を中心とした高齢者支援事業を手掛ける株式会社学研ココファンと共同で行いました。実証実験の結果、居住者からの喜びの声や、従業員からの手軽さや施設内が華やぐことへの評価を受けて、今回同社の全国の高齢者住宅約200施設へアート作品を導入しました。

【サービス提供の背景】
国内で「人生100年時代」と言われる中、長生きに加えて自分らしく人生を楽しめるよう、QOL（Quality Of Life：生活の質）を高めることが注目されています。特に、医療・福祉を通じた高齢者のQOL向上のため、高齢者向け住宅や病院等にアートを取り入れるニーズが拡大していますが、アート作品の選定や管理等の負荷が高いこともあり、国内では十分に浸透していませんでした。
こうした課題に対してDNPグループは今回、高齢者関連の施設を運営する企業・団体に向けて、独自の印刷技術を活かし、アート作品の高品質な複製画を軽量で持ち運びやすい紙製の額装で提供するサービスを開始します。DNPグループは、アートが人々の生活に一層身近になる未来の実現を目指し、印刷と関わりが深い絵画やグラフィックデザイン等の視覚芸術を中心に、さまざまな芸術文化の普及に取り組んでいます。DNPは今回のサービスを通じて、施設を利用する高齢者等にアート体験の機会を創出するとともに、アートのある空間をコミュニケーションの場として活用する取り組みを支援します。これにより、人々のQOLの向上や、社会的孤立・孤独を感じる人を減らすといった、社会課題の解決につなげていきます。

【サービスの特長】
今回提供するアート作品は、DNPグループで美術関連のコンテンツビジネスを行う株式会社DNPアートコミュニケーションズが運営する「Image Archives」で扱う画像データから厳選しています。「Image Archives」の約9万点の作品から、本サービスに対応した作品を順次拡大していきます（サービス開始時は220作品）。
多くの人にアート作品の魅力に触れる機会を提供するとともに、本サービスの収益の一部を収蔵元の美術館・博物館等に還元して、文化施設の運営や展示活動を支援します。
アート作品は、再現性の高い「DNP高精彩出力技術プリモアート」で複製し、高品質を実現します。
額縁は、木目や金属等の素材が持つ凹凸感を平面上に表現する独自の「DNP2.5D表現技術『リアルサーフェス(R)』」を活用し、紙だけで立体的に成形することで、高級感と強度を両立しています。軽量で扱いやすい紙製額縁です。※紙製額縁は特許出願中。

【参考価格(税込み)】
100施設導入の場合：1施設あたり、半年に2点送付（計90,000円～/半年）　＊買い切り、年単位契約でのご提供、点数の追加も可能

【今後の展開】
DNPグループは本サービスを、サ高住をはじめとする高齢者向け施設や福祉施設、図書館などのさまざまな施設に展開していきます。また、コンテンツのラインアップも拡張して、より多くの人が身近に、より多くのアート作品を楽しみながら体験できる機会を提供していきます。
また、学研ココファンと共同で、“アート作品がある場”を活用したワークショップやイベント等の企画開発を進めています。各種施設での“アートを通じたコミュニケーションの場づくり”を支援し、人と人がつながる機会を拡大していきます。

(参考)
Image Archives について→

DNP高精彩出力技術プリモアート　について→

DNP2.5D表現技術 リアルサーフェスについて→

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