ド迫力カーアクションに釘付け! クルマ好きにぜひ見て欲しい「クルマが主役じゃない」アクション映画3選

2024.03.09 07:00
この記事をまとめると
■印象に残っているカーアクションが見られる映画を3本紹介
■アクション映画にはクルマを使った演出が不可欠で、大迫力シーンは見応えがある
■メインキャストたちが操るクルマ以外のクルマを見るのも、カーアクションの見どころだ
カーアクションが印象的な映画を振り返る
  その昔、筆者の少年時代には、ハリウッド映画を中心に派手なカーアクションを展開する映画をよく上映していたが、最近ではほとんど見かけなくなったような気がする。そこで筆者がいままで見てきた映画に限られてしまうが、心に残るカーアクションが展開された映画を紹介したいと思う。
ボーンスプレマシー(アメリカ/2005年日本公開)
「ジェイソン・ボーン」シリーズのなかで筆者は、マット・デイモン氏が主役を演じた1作目から3作目が好きで、とくに2作目の「ボーンスプレマシー」がお気に入りである。「ジェイソン・ボーン」は記憶を失った元CIAエージェントのジェイソン・ボーンを主人公としたアクション映画である。
  筆者の好きな3作品では、世界の有名都市で展開されるカーアクションも名物のひとつであった。1作目の「ボーンアイデンティティ」では、ボーンが「クラシックミニ」を操り、追手とパリ市内で派手なカーチェイスを展開した。3作目の「ボーンアルティメイタム」では、ニューヨーク市内でボーンがシボレー・インパラのパトカーを操り、追手と派手なカーチェイスを展開した。そして「ボーンスプレマシー」では、モスクワ市内にてロシアンブランドのヴォルガをボーンが操り、モスクワ市内でカーアクションを展開したのである。
  パリ、ニューヨーク、そしてモスクワ。いずれも世界を代表する大都市となるが、そこで見ごたえのあるカーアクションが展開されており、それだけでも見ごたえのある映画と考えている。
  とくにボーンスプレマシーでは、あまり馴染みのないモスクワ市内でのカーアクションに加え、ソビエト時代を色濃く残す中型セダン「ヴォルガ」でモスクワ市内にて派手なカーアクションと展開するシーンは、大昔のトラックのようなシフト感覚のMT(マニュアルミッション)をマット・デイモン氏がシフトチェンジするシーンや、まわりにロシアンブランド車の「ラーダ」なども風景のひとつとして映っており、とにかく新鮮すぎて興奮してしまった。
タクシー運転手 約束は海を越えて(韓国/2018年日本公開)
  韓国の名俳優「ソン・ガンホ氏」が主演する実話に基づいた映画。
  韓国が軍政下にあった1980年に韓国・光州市で起こった民主化要求デモに対し、治安当局が武力制圧を行ったのが「光州事件」。ソン・ガンホ氏演じるソウルのタクシー運転士が、光州のデモを取材したいというドイツ人記者を乗せ光州市へ向かい、そのドイツ人記者が武力制圧の様子を撮影したフィルムを韓国国外に持ち出そうとするが、治安当局の追跡を受ける。そのようななか、言葉も満足に通じないふたりの間に友情のようなものが生まれるというストーリーである。
  主人公が運転する車両は、韓国・起亜自動車がかつてラインアップしていた「ブレスト」。マツダ・ファミリア・プレストセダンのライセンス生産版となる。
  映画の後半、光州市を脱出してソウルを目指すとき、地元の複数のタクシー運転士が追手をさえぎるために自分たちのタクシーで決死のカーアクションを展開するのだが、その車両は韓国初の国産車となる「ヒョンデ・ポニー」であった。数台のポニーが追手の車両とぶつかりあうなどのアクションを展開するシーンはなかなか新鮮なもので、映画全体は感動的な物語となるのだが、そのカーアクションシーンが強く印象に残った。
やっぱりハリウッド映画はすごい!
ブルースブラザース(アメリカ/日本公開1981年)
  アメリカで土曜日深夜に放映されている人気テレビ番組が「サタデーナイトライブ」。その番組で当時人気コーナーとなっていたのが、ジョン・ベルーシ氏とダン・エイクロイド氏をボーカルとした「ブルースブラザースバンド」。このバンドメンバーを中心に映画化された、ミュージカルのような映画がブルースブラザースとなる。
  ジェームス・ブラウン氏やアレサ・フランクリン氏、レイ・チャールズ氏など豪華な出演者による歌唱シーンが見ものともいえるが、全編にわたりカーアクションが散りばめられており、ある意味「アメリカ」そのものを強く感じる映画といってもいいだろう。
  ブルースブラザースが自分たちの育った孤児院に課せられた5000ドルの固定資産税を払うために奔走するのがストーリーとなる。西海岸系と思えるポリスカーの払い下げ車がふたりの「ブルースモービル」となり、お騒がせなふたりが随所でやらかし、警察などに追跡されながら、シカゴ市中心部の納税窓口にたどり着き、無事納税したあとに逮捕されて物語は終了する。
  ブルースモービルも追跡するパトカーも1970年代前半から中期のモデルが中心。「ビッグブロック」ともいわれたV8エンジンを搭載し、7リッターといった大排気量も当たり前の時代のクルマであった。もちろんボディサイズもこれでもかというほど大きく(でも室内スペースはそれほど広くない)、まさに「アメリカ車」の王道をいくフルサイズセダンであった。
  そのようなアメリカンフルサイズセダンを大量投入してカーアクションシーンがふんだんに盛り込まれている。そのため、その迫力はハンパないものになっていた。
  近年になってある映画でダッジ・チャージャーのポリスカーを使った、昔ながらのカーアクションシーンを見たが、V8エンジンこそ搭載しているものの、やはりそれなりにボディサイズが小さくなっているので、迫力がいまひとつであった。
  ブルースブラザースのいくつかあるカーアクションのなかでとくにおすすめなのが、シカゴ市中心部でのもの。シカゴ市の名物ともいえる高架鉄道下の通りを疾走するブルースモービルとそれを追跡する多数のポリスカー。ブルースモービルがハイスピードで交差点を左折するのだが、ポリスカーは左折しきれずに横転するなどして、次々と積みあがっていくというもの(その数数十台!)。シカゴ市は全米屈指の大都市であり、そのシカゴ市内での、ここまで大規模なカーアクションシーンはかなり見ごたえのあるものであった。
  映画産業が盛んなアメリカでも、大都市での大がかりなアクションシーンの撮影許可をもらうのは、近年ではなかなか難しくなっていると聞く。
  いまは特殊効果でそのようなシーンはすぐに再現できることもできるだろうが、やはり「一発勝負」ともいえる緊張感のある全面リアルな環境で撮影されたものほどの迫力というものは表現することはできていないと筆者は考えている。

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