A型・B型って……血液型じゃない! スバリストを購入時に悩ませる「アプライドモデル」って何?

2024.03.08 11:40
この記事をまとめると
■スバルは国産メーカーでは珍しく、多くのモデルで年次改良を実施している
■基本はA型からC型を前期モデル、D型以降を後期モデルと分類している
■最近のスバル車はA型でも満足度の高い装備、仕様を盛り込むことが多い
スバル車特有の年次改良の秘密
  スバルのクルマは、国産車のなかでも珍しく、毎年改良を実施していることで知られている。これは年次改良と呼ばれ、一般的なマイナーチェンジほど大がかりではないものの、サスペンションのセッティングやボディ剛性向上、装備や機能の変更など、その内容は多岐にわたる。
  スバルオーナーの間では、これらの変更が入った各モデルを「アプライドモデル」と呼んでおり、登場時がA型、翌年はB型とアルファベット順に表記される。このアプライドモデルは車両の製造番号が記されているプレートにも記載されている。
  一部の例外を除けば、A型からC型までが前期型、D型以降が後期型となるが、なかには2代目レガシィなどA型を3年作ったり、初代インプレッサのようにC型を2年間作ったりというケースもある。また、モデルライフが長かった、初代インプレッサや2代目インプレッサは、A型からG型まで存在し、前期、中期、後期にわけられるケースもあるのだ。
  A型を購入すれば現行モデルとして長く乗ることができるし、最終モデルではネガティブな部分を数多く解消しており、熟成されている完成度の高いモデルとして乗ることができるというわけだ。
  ただし、スバル車を購入する場合は、「これらどのモデルを購入するか」で悩んでしまう人も多い。A型は登場まもないニューモデルとなり、話題性もあるモデルではあるが、最新が最良とまでいわれるスバル車では、最終モデルを待ってから検討するユーザーも多いだろう。
最近は初期モデルの「A型がダメ」とは限らない
  たとえば先代のWRX STIであれば、最終のF型では「EJ20ファイナルエディション」という記念モデルが設定されているほか、同じ後期型となるD型とでも、フォグランプカバーの形状が異なったり、ホイールのデザインが変更されていたり、細かい相違点があるほか、サンルーフを選択することができるなど、アプライドモデルが変わるとオプション面でも違いが出てくる。
  一方、いまでも根強い人気の4代目レガシィでは、フロントワイパー形状やエンジンマウントなど、登場時のA型にもっともコストがかかっているといったケースもあるので、最終型のほうがいいとも一概にはいい難い。新車登場時の時代背景により、どのモデルがいいのかは異なってくるので、最終的にはオーナーの「好み」で選ぶのが最良だろう。
  ちなみに、派生モデルであるSUBARU XVなどでは、ベースとなるインプレッサSPORTが先に登場している関係もあり、デビュー時にすでにB型となっているモデルも存在する。
  また、アプライドモデルの記号は、数字の1と混同しやすいといったことからI型というのは存在しない。長きにわたり生産されたエクシーガはJ型まで存在するが、I型はなく、H型の次が最終のJ型となる。
  最近のスバル車の傾向としては、A型でも満足度の高い装備、仕様を盛り込むことが多く、デビュー当時に飛びついても後悔をすることはほとんどないといえるだろう。
  具体的には、現行型レヴォーグではA型とD型でほとんど装備や内外装の違いはなく、デビュー時から完成度が高いことをうかがわせる。もちろん商品力向上のために、特別仕様車を追加したり、エアコンの操作方法をより扱いやすいモノにしたりするなど、最新モデルならではのアドバンテージがあるのも事実。
  結論的にはどっちつかずではあるが、「買いたいときが買い替えどき」なのだ。購入前にデビュー時から順を追ってSUBARUのプレスリリースなどから改良ポイントを見つけ、比較していくのも面白い。

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