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【ルック】ボッテガ・ヴェネタがマチュー・ブレイジーによるWINTER 2024 を発表

2024.03.04 13:00

ボッテガ・ヴェネタ（BOTTEGA VENETA）は、マチュー・ブレイジー（Matthieu Blazy）が手掛ける、WINTER 2024のランウェイショーを2月25日午前4時（日本時間）に開催しました。

Courtesy of BOTTEGA VENETA

「日常のモニュメンタリズム：現実的かつ実用的で、目的をもったものが持つ魅力と自信。この夜の世界で、デイリーウェアはどのように知覚されるでしょうか。シルエットは単純化され、暗闇の中にそびえる一枚岩のように認識されます。燃えさかる世界では、衣服をまとうというシンプルな行為の中にとても人間らしい何かがあります。」
― マチュー・ブレイジー

Courtesy of BOTTEGA VENETA
今シーズンは、ネガティブスペース（余白）を随所にとりいれています。イントレチャートがアイコンとなる以前のボッテガ・ヴェネタのルーツにインスピレーションを得て、意図的なプレーンさを生かしながら、装飾は最小限にとどめられています。

Courtesy of BOTTEGA VENETA
手触りや感覚といった、とりわけ制作過程を通じてもたらされる贅沢さはそのままに、視覚的なシンプルさが追求されています。装飾は不可欠なものであり、コレクションに登場するファブリックに織り込まれています。メモリープリントは時の流れをレイヤーのように重ね合わせ、これまでの軌跡を映し出します。

Courtesy of BOTTEGA VENETA
ノートのページのような織りは、未来を描くための希望にあふれるアイデアです。今この瞬間と未来の私たちを形成するため、さまざまな時代やシーズンから取り入れた要素を
組み合わせ、凝縮しています。丸みを帯びたもの、包み込まれるようなもの、守られているようなもの、実用的なもの、さまざまなシルエットが生まれます。

Courtesy of BOTTEGA VENETA
マテリアルもこのプロセスに呼応しています。熱を加えて成形したり、煮沸して裁断したり、さまざまな加工を施すことでウールブークレやカシミア、フィルクーペは実用的で弾力性のある、つつましくも炎のような、別の素材へとその姿を変化させるのです。

Courtesy of BOTTEGA VENETA
同時に素材やシルエットがありのままであるとき、もはや衣服は他の何ものかであるかのように偽ることはできません。ジャージースーツにはシンプルさが、パワーショルダーニットには実用性が、コットンキャリコシャツには誠実さが、そしてしなやかなレザーには心地よさとしっかりと守られているような感覚があります。

Courtesy of BOTTEGA VENETA
アクセサリーには、継承と本質が感じられます。祖母のクロコ、母のクラッチ、父のオックスフォード。これらはすべて、使い捨ての概念がない時代から受け継がれたものであり、ファッションを超え、時の試練を耐え抜いた、より意味のあるモノとの関係性を示しています。新しいバッグのリベルタ、プレーンなアンディアーモ、ホップ、カバには、これらの要素が反映され、日常へと静かに溶け込みます。

Courtesy of BOTTEGA VENETA
カーボンブラック、バーントオレンジ、バーガンディ、フォンダン、ダークタン、ドラブオリーブ、アッシュグレー、レッド、ホワイト。炎を連想させるカラーとともに夜を連想させるカラーパレットが存在感を放ちます。時折、この新しく憂いに満ちたな世界の光と希望のように、スカイブルーやペールサンといった色彩が日の光のように差し込みます。

Courtesy of BOTTEGA VENETA
ヘビ、炎、花は繰り返し用いられるライトモチーフで、復活と再生を象徴しています。流れ落ちるようなハンカチーフに彩られたスカートやシンプルなシャツに抽象的なフラワープリントがあしらわれています。やがてルックは花そのものとなり、レーザーカットのマイクロプリゼが織り成す、弾むようなフラワードレスや砂漠などの荒涼とした土地に咲くバレンブルームとなって登場します。しなやかなフィルクーペのルックではその動きが抽象的に取り入れられるとともに、炎のパターンをプリントしたレザーは形を変える炎のパラドックスを反映しています。バッグから、新たな解釈のベルト、らせん状に形作られたエナメル製のイヤリングまで、ヘビはモチーフとしてもマテリアルとしてもコレクション全体に用いられています。