【試乗】いまほしいクルマのNO.1に躍り出た! レクサスGXの快適性と悪路走破性の両立がヤバい!!

2024.02.22 17:00
この記事をまとめると
■日本にも導入予定となっている新型レクサスGXにアリゾナで試乗
■新型GXは一般道では高い快適性を誇る
■オフロードでは乗用車ライクなSUVとは比べ物にならない高い走破性を披露
いままでのレクサスにはない格別の存在感
  フルモデルチェンジを機に国内での発売も開始されるレクサス新型GXについに公道で試乗できた。舞台はアリゾナ。汗ばむ陽気のもと、あらためて出会った新型GXの存在感は、やはり格別だった。
  いまのSUVの主流の流麗なフォルムとは一線を画するカクカクと直線基調でウインドウの角度の起こされたデザインは、機能性や道具感といったテイストを前面にアピールするもので、全長5005mm×全幅1980mm×全高1915mmという大柄なサイズも相まって、街のなかでもひと際目立つ。
  とりわけオフローダー色を強めた“OVERTRAIL”グレードは、足もとにあえて18インチとしたゴツいオールテレインタイヤを履き、それにあわせてフェンダーが左右10mmずつワイドになっていて、かなりの迫力。いままでのレクサスになかった新しい魅力を発散している。
  もちろん、それも中身が伴っていてこその話。新型GXは車両の基本骨格にボディ・オン・フレーム構造をもつGA-Fプラットフォームを採用しており、拡大されたホイールアーティキュレーション(接地性に直結する前後位相違いでのストロークの深さ)、リヤリジッドアクスルなど、オフローダーとしての高い資質を備える。
  V型6気筒3.5リッターツインターボエンジンは、小径ターボチャージャーの採用で低速域のレスポンス向上を実現している。最高出力は354馬力に留まるが、650Nmの最大トルクはLX600に積まれているものと同等。このアウトプットはDirect Shift-10AT、そしてローレンジ付きのフルタイム4WDを介して路面に伝えられる。
  さらに、“OVERTRAIL”では路面状況に応じて最適な駆動力・制動力制御を行なうマルチテレインセレクトや微低速走行を可能にするクロールコントロールも搭載。シャシーには、電子制御ダンパーのAVSに加えてE-KDSS、前後のアンチロールバーをロックからリリースまで無段階に調整する電子制御式可変アンチロールバーも装備する。
新たな客層にリーチする新しいレクサス
  主に試乗したこの“OVERTRAIL”は、一般道ではまずその快適性の高さが印象的だった。フレーム構造のボディとE-KDSSのおかげで、通常は柔らかく動くサスペンションは大きな入力も直接的に伝えず封じ込めてくれる。意外やタイヤも、パターンに起因するゴロゴロとした感触こそあるものの、ゴツゴツしたりうるさかったりすることはなく、想像以上にしなやかに走ってくれる。
  なお、このタイヤはトーヨータイヤの「OPEN COUNTRY A/T」。通常タイヤメーカーにはない風洞での実験をトヨタ側で行うなど共同で開発されたという。
  意のままになる加減速のドライバビリティにも唸らされた。動力性能は余裕たっぷりで、かつアクセル操作に対する反応がとにかく一体感が高い。じつは減速も同様で、新型ユニットを使ったシステムは、微低速域までまさに思いどおりの減速度を引き出すことを可能にしている。その一番の狙いはオフロード走破性の向上だが、一般道でもたらされる副産物も、とても大きかったというわけだ。
  さらに、お楽しみも用意されている。「SPORT S」、「SPORT S+」モードを選ぶと、アクティブサウンドコントロールによってエンジン音にスピーカーからのサウンドが付け加えられ、加速感を盛り上げてくれるのである。
  オフロードの走りは、すでに昨年9月の「LEXUS SHOW CASE」で富士スピードウェイでも体験しているが、今回の特設コースは、車輪が大きく浮き上がり、車体が倒れそうなほど傾くような険しいもので、その実力にはもはや圧倒されるほかなかった。いまどきの乗用車ライクなSUVでは、いくら電子制御を駆使しても到底、走破できなかっただろう。走り終えたあとに眺める新型GXの姿は、とても頼もしく見えたのだ。
  新型GXには他にもふたつのグレードが用意される。22インチのオールシーズンタイヤ、AVSが標準の“LUXURY+”は、オンロードの小気味良い走りが美点。多くのユーザーにアピールするのはこちらだろう。シートは3列も設定する。
  そしてAVSなし、20インチタイヤ標準の“素”のGXが“PREMIUM+”。基本性能の高さがストレートに反映された、穏やかな乗り味、軽快なフットワークが印象的だった。
  日本仕様のグレード展開、価格などはまだ未定の新型GXだが、この完成度、そしてキャラクターをもってすれば、これまでレクサスがリーチできていなかった層に響くモデルになるのは間違いない。個人的にも、じつはいま欲しいクルマリストの1位になってしまったほど、大いに気に入った次第なのだ。

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