「土から生まれるいのち -彫刻家セツ・スズキと中国玉石作品展」日中友好会館美術館(東京都文京区)にて2024.3.5(火)~3.24(日)

2024.02.06 10:10
日中友好会館美術館
日本と中国の彫刻芸術をテーマにした新しいコラボレーション展覧会!
 日中友好会館は、文化・芸術交流をはじめ、青少年交流、留学生寮や語学学校の運営などの事業を展開する日中両国の民間交流の拠点です。文化活動の一環として1988年に開館した日中友好会館美術館は、中国の伝統工芸や書画、現代アートなどオリジナリティのある企画展を定期的に開催しています。
 2024年、日中平和友好条約締結45周年を記念する第三弾として「土から生まれるいのち -彫刻家セツ・スズキと中国玉石作品展-」と題し、アートハウスSTUDIO8、御雲文化発展株式会社との3者共催により、日本と中国の彫刻芸術をテーマにした新しいコラボレーション展覧会を開催します。

◎開催概要
展覧会名:日中平和友好条約締結45周年記念展 PartIII
     『土から生まれるいのち -彫刻家セツ・スズキと中国玉石作品展-』
会  期:2024年3月5日(火)~同年3月24日(日) *18日間
会  場:日中友好会館美術館(東京都文京区後楽1-5-3)
休 館 日:毎週月曜日
開館時間:10時~17時 *3月8日、15日、22日の金曜は20:00まで
入 館 料:無料
アクセス:
     ・都営大江戸線「飯田橋」C3出口より徒歩1分
     ・JR総武線「飯田橋」東口より徒歩7分
     ・地下鉄東西線・有楽町線・南北線「飯田橋」A1出口より徒歩7分
主  催:公益財団法人日中友好会館、アートハウスSTUDIO8、御雲文化発展株式会社

本展URL:
彫刻家セツ・スズキ氏彫刻家セツ・スズキと本展の見どころ 土に生まれ、土に魅了されている彫刻家、セツ・スズキは茨城県八千代町に生を受け、縄文時代から人が住みつき農耕を行なっていた広大な農地の中にアトリエを設け、アート制作と農耕の生活を送っています。
 その作品は、ロダンを彷彿とさせる初期のリアリスティックな彫像から、人間を超えた姿を表現するゴシック調の作品に進み、さらに先住民族のアニミズムを思わせる作品、そしてバングラデシュ、インド、ネパールなどの水田で「ラカン」の顔をつけた無数の赤い柱を展開する「田植(TAUE)プロジェクト」(下写真)に行きつきます。
 これは、セツ・スズキが彫刻の歴史を逆にたどっている訳ではなく、人間と社会について、より根源的に迫ろうという試みです。彼は、最近の創作活動を「遺伝子に組み込まれた農耕民族としての記憶」への回帰と呼びます。そして、その記憶はアジアにおける農耕発祥の地である中国の黄河、長江地域から伝わったものだと述べています。
田植(TAUE)プロジェクト
 農耕民族にとって、土は生活と文化の根源です。土から生み出される農産物を食べ、蓄え、加工し、他の財物と交換することによって、社会が成り立ちます。土から出てくる翡翠やメノウに価値を見出して尊ぶ中国の文化も、彼が追求している芸術と同じく、土に対する畏敬の念と愛着を原点としています。
 本展では、セツ・スズキの作品と中国の高名な玉石彫刻家18名による作品約100点を展示します。その繊細な石彫技術と斬新なデザインは、見るものに大きな感銘を与えるでしょう。「土から生まれるいのち」という共通項のもと、日本の前衛アートと中国の伝統的な石彫芸術のコラボレーションを是非お楽しみください。


主な作品紹介■地神 Earth Spirit
 大地の底から這い出してきた破壊と創造を繰り返す神。イエローカラー、丸みを帯びたかわいらしいフォルムとは対照的に、不条理の人間世界をあざ笑うかのよう。
地神 Earth Spirit
ラカンタワー RAKAN Tower
■ラカンタワー RAKAN Tower
 一つ一つ異なる顔をもつラカン。土自身が「この顔にしてほしい」と語りかけてきたそのままの形が表現されている。我々人間と同じく、一つとして同じ顔はない。
 本展のコンセプトである「土から生まれるいのち」そのものを表現したセツ・スズキの代表作。




■雪山の寒苦鳥 Kankucho of Himalayas
 セツ・スズキ創作活動の初期の作品シリーズ。ありのままの姿を詩的に表現したと評価を得た記念碑的作品。
雪山の寒苦鳥 Kankucho of Himalayas
ラカン10 RAKAN Ten
■ラカン10 RAKAN Ten
 巨大な10の面が整然と並ぶ本作からは、圧倒的なエネルギーが感じられる。




■五感(1) Five Senses1
 なめらかなフォルムとは対照的に、研ぎ澄まされたセンシティブな感情を呼び起こさせる作品。
五感(1) Five Senses1
中国玉石作品
■中国玉石作品
 高度な技術をもつ中国の彫刻家18名による翡翠やメノウなど玉石彫刻作品約100点を展示。玉石そのものの美しさはもとより、ありのままの姿を生かした見事な彫刻は一見の価値あり。芸術性の高い伝統工芸品として大変人気があります。




後  援:中華人民共和国駐日本国大使館、中国文化センター、日中友好議員連盟、一般社団法人日中協会、一般財団法人日本中国文化交流協会、一般財団法人日中経済協会、公益社団法人日本中国友好協会、日本国際貿易促進協会、一般財団法人日本アジア共同体文化協力機構、茨城県結城郡八千代町、八千代町教育委員会、田植プロジェクト実行委員会、川と沼と森の会、株式会社IFA、リイマジンコンサルティング株式会社、株式会社岡宮美術、NPO法人日中文化交流推進会

あわせて読みたい

【神奈川】軽やかで繊細な彫刻「平塚市美術館 ロビー展 岡田健太郎―重なる景体」が平塚市美術館で開催中
MORE
多摩美術大学が運営するオルタナティブ・スペース「Up & Coming」が外苑前にオープン
PR TIMES
“運動×栄養×睡眠で子どもの可能性を最大限に引き出す”がコンセプトのアイテムをリリース!
PR TIMES Topics
米彫刻家リチャード・セラ氏が死去 85歳
AFPBB News オススメ
久保寛子 初の大型個展「鉄骨のゴッデス」を4月26日 (金)から開催
PR TIMES
爽やかな初夏を彩る「Green」な季節限定商品
PR TIMES Topics
【本と名言365】イサム・ノグチ|「建築は彫刻だ」
Casa BRUTUS
20世紀彫刻の巨匠、ブランクーシの創作活動に迫る日本の美術館初の展覧会
Numero TOKYO
カゴメの新にんじん100%ジュース、そのおいしさの秘密は!?
antenna
[ARTIST IN FOCUS]小田原のどか:実践と理論のあいだで「彫刻」の可能性を拡張する
美術手帖
銀座「ポーラ ミュージアム アネックス」で、彫刻作家・久保寛子氏の展覧会「鉄骨のゴッデス」が開催
IGNITE[トレンド]
dアニメストアCMに須田景凪氏の新曲起用
antenna
5組のアーティストが”無為と作為の間に陶芸の表現領域を確立する”グループ展「When I Kiss You, I Can Taste Your Soul」KOTARO NUKAGA(六本木)で開催。
PR TIMES
彫刻家・舟越桂が72歳で逝去。「スフィンクス・シリーズ」手がける
美術手帖
【NEW ERA®✕ANEICA】コラボ第二弾!キャップとTシャツ発売開始
PR TIMES Topics
「ブランクーシ 本質を象る」(アーティゾン美術館)開幕レポート。日本初の包括的回顧展
美術手帖
「カール・アンドレ 彫刻と詩、その間」(DIC川村記念美術館)開幕レポート。彫刻と詩から読み取る「空間」への意識
美術手帖
世界最高峰のヨットレース「アメリカズカップ」が追い求める「人の可能性」
antenna*
ロダンが衝撃を受けた名作も! 20世紀彫刻のパイオニア・ブランクーシの創作活動を一望する展覧会 | ananweb - マガジンハウス
anan web
国内では10年ぶり!「デ・キリコ展」が東京都美術館で4月27日から開催。音声ガイドにムロツヨシが初登場
Walkerplus
これがにんじんジュース? 驚きのカゴメ新商品を体験レポート
antenna