トヨタから超豪華な2大ショーファーレクサスLMと新型センチュリーが出そろった! 庶民には夢だがもしも買うならドッチがいい?

2024.01.20 13:00
この記事をまとめると
■2023年、いずれも2000万円を超える高級車のトヨタ・センチュリーとレクサスLMがラインアップされた
■SUVのセンチュリーとミニバンのLMではカテゴリーこそ違うが国産車最高峰のそれぞれ選び方を解説
■センチュリーの芸術的崇高さも捨て難いがインパクトの大きさからLMを選びたくなる
日本車最高峰のSUVとミニバンが登場
  このところの円安、原材料高騰などによって、新車の価格は高くなる一方だ。しかしそんななか、2023年、国産車にして2000万円オーバーのSUV、ミニバンが発売され、話題を呼んでいる。庶民とはまったく縁のないクルマであり、SUVだからといってアウトドアや荒野、極悪路に似合うわけでもなく、ミニバンだからと言ってファミリーカーとして使い倒せるわけでもない。ズバリ、ショーファーカーとして極上に仕立てられた国産ハイエンドの2車種、それがともに4名乗車定員となる新型トヨタ・センチュリー(以下センチュリー)とレクサスLM 500h “EXECUTIVE”(以下LM)である。
  なにしろ価格はロールスロイス・カリナンやベントレー・ベンテイガなどと競合しそうなセンチュリーがモノグレードで2500万円、LMもまたモノグレードで2000万円となるから高嶺の花そのもの。2000万円オーバーといえば、”砂漠のロールスロイス”とも呼ばれたレンジローバーやスポーツカーの雄であるポルシェ911に匹敵。メルセデス・ベンツのスポーツカー、AMG GTやアルピナB5リムジンよりも高価だったりする。
  庶民としては、ただ驚くばかり、ヨダレを垂らして眺めるばかりの2台だが、世の中、なにがあるかわからない。宝くじの高額当選だってありうる。ある日突然、億万長者の娘と出会い、結婚するかもしれない……。そんな夢のまた夢が現実になったときのために、国産車最高峰の、スーパーカーよりエバレるかも知れない2台の選択を考えてみよう。
  まずは両車の概要だ。SUVルックを纏った新型センチュリーは、全長5205×全幅1990×全高1805mm 、ホイールベース2950mm。車重2570kg。パワーユニットは3.5リッターV6+前後モーターの電気式4WD×PHEVとなる。ここでは燃費性能など野暮な話はしたくしないが、一応いっておくと14.2km/Lである。
  ショーファーカーであるからして、重要なのは後席の居住性、装備だろう。室内寸法は室内長2145×室内幅1605×室内高1245mm。VIPのための装備としては、リヤエンターテイメントシステムが11.6インチ。冷蔵庫はオプションだが、靴ベラ置き×2、コートフック×2などが標準装備される。トヨタのPHEVだけにAC100V/1500Wコンセントももちろん装備されている。SUVタイプにして後席がフルリクライニングする点にも注目だ。
  一方、最新のトヨタ・アルファードをベースにしたLMは、全長5125×全幅1890×全高1955mm。ホイールベース3000mm。車重2460kg。パワーユニットは2.4リッター直4+前後モーターの電気式4WDのハイブリッドとなる。PHEVのセンチュリーと異なるポイントのひとつである。燃費性能は13.5km/Lだ。
  アルファードが現時点で2-2-3名乗車の定員7名(2列目席キャプテンシートのみ)乗車なのに対して、LMはミニバンの広大な室内空間に後席キャプテンシートがドーンと2座、3列目席なしの4名乗車仕様となり、アルファードとの差別化を明確にしている。室内寸法は室内長2735×室内幅1590×室内高1365mm。
  VIPのための装備としては、前後席パーテーションに加え、驚愕の48インチワイドディスプレイ、冷蔵庫、後席リラクゼーション機能、AC100V/1500Wコンセントなどが標準装備されている。
皇室御用達の特別感を持つセンチュリーと実用性が高そうなLM
  両車の大きな違いは、VIPを招き入れるリヤドアだ。センチュリーはオーソドックスなヒンジ式ドア。LMはボックス型ミニバンならではのパワースライドドアとなり、全高、室内高の高さもあって、乗降性ではLMがリードする。この点は、車幅が広い両車だけに、日本の駐車スペースにおいてスライドドアが威力を発揮してくれることは間違いないところ。より優雅に乗り降りできるはずである。
  室内の高級感、素材の吟味、贅沢さは両車ともに負けず劣らずだ。皇室御用達でもあるセンチュリーはトヨタの最高品質が与えられているし、LMはレクサスブランドに恥じないレクサスクォリティが保証されている。
  が、乗降性とともにLMが有利な点は、SUVとミニバンの違いそのものが当てはまる。そう、後席居住空間、室内高の余裕である。室内高はセンチュリーの1245mmに対して、LMはボックス型ミニバンならではの1365mm。つまり、LMは天井に物入や各種操作パネルなどを装備しつつ、センチュリーより110mm高い天井の持ち主となる。
  そして決定的なのはリヤエンターテイメントシステムの画面サイズ。センチュリーの11.6インチとLMの42インチの差は絶大だ。センチュリーはあくまでクルマとしての超高級車であり、しかしLMは走る超高級リビング、オフィスを兼ねられる装備満載、前後席をパーテーションで区切ることができるプライベート空間として使えるところが大きな特徴だ。
  ただし、あくまで庶民のいち意見だが、皇室御用達でもあるセンチュリーの特別感もまた、捨てがたい魅力ではないだろうか。実用性を含めた超高級車としての使い勝手で選べばLM優位ながら、ひと目でアルファードとの違いがわかる一般庶民はそうはいないはず。
  しかし、センチュリーはまったく別次元の崇高な芸術品的価値を持つクルマであり、同じ高級車でも、メルセデス・ベンツ(マイバッハを除く)やBMWのトップレンジではなく、ロールスロイスやベントレーのSUVに近い存在と言っていい(新型センチュリーのエンジンはV12ではなくV6×PHEVだが)。
  買える財力があれば似合う、相応しい……というわけでもないと思えるのである。また、月産50台という希少価値があるのもセンチュリーである(2023年12月に発売が開始される国内向けLMは約600台といわれている)。
  個人的には価格(500万円安い)、車幅、そして48インチワイドディスプレイの装備から、LMを選びたくなる。後席に招き入れた家族や友人をびっくりさせられそうだし(購入者が運転前提の発想が庶民的!?)……。
  とはいえ、両車ともにショーファーカーとして、ショーファーがいて、後席に乗る人が買うべきクルマ(とくにセンチュリー)であることを、忘れてはいけない……。

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