百万単位の出費なのに新車を買った人の約半数が納車後に後悔!! じゃあ後悔しないで済む「クルマ選び」の方法とは?

2023.10.07 10:00
この記事をまとめると
■新車購入者の約半数が「後悔した」経験があるという
■購入後に「追加で機能、装備が欲しくなった」という声が多かった
■新車購入前に「駆動方式」「パワートレイン」「カラー」は実車で必ずチェックすべし
新車を買って「なんだこれ?」とならないために
  新車を購入して、いよいよ待ちに待った納車。うれしい反面、「あれっ、こんなのだっけ?」と100%喜べないことがあるかも知れない。実際、クルマのサブスクリプションサービスを展開するトヨタ系のKINTOが、10年以内に新車を購入した方550人を対象に、新車の機能・スペックに関する後悔調査を実施したところ、思わぬ調査結果が出たそうだ。
  まずは、新車購入後、約半数が「後悔」を感じた経験があり、具体的には「追加で機能、装備が欲しくなった」なのだそう。また、KINTOの調査ではないが、走行性能や乗り心地の期待外れ、ボディカラーや駆動方式の選び間違えもあるはずだ。そこで、できるだけ「後悔」せずに済む、これまで20台以上の新車に乗り継いできた筆者の経験に基づく、新車の選び方を紹介したい。
「追加で機能、装備が欲しくなった」という点については、オプションの類もあるだろうが、基本的にはグレードによる装備差に注目したい。装備によっては後付けできるものもあるが、電子パーキングブレーキやオートブレーキホールド機能、ブラインドスポットモニター、サンルーフ、シートヒーターなどは後付けが難しい。あとから「サンルーフ付きにしておけば良かった……」と思っても後の祭り。
  たとえばトヨタ・シエンタ。遠出、高速走行の機会が多く、運転が楽になるACC(アダプティブクルーズコントロール/トヨタはレーダークルーズコントロールの呼び名)+渋滞追従機能を望むなら、最上級のZグレードを選ばなくてはならない。
  Zグレードだけがスマートなシフターのエレクトロシフトマチックとともに、シエンタのラインアップで唯一、レーダークルーズコントロールが高速走行時の渋滞で助かる停止保持機能付きとなるからだ。
  そうしたグレードごとの機能、装備の内容の違いをしっかりと確認すべく、カタログのグレード一覧にある装備表、オプション表を穴が開くほど見て比較、確認すべきだ。カタログの写真に掲載されている装備についても、グレード別であることも少なくなく、カタログの写真にあるから、自身の選んだグレードにも付いている、と勘違いしないようにしたい(写真の下に装着グレードなどの注意書きがあるはず)。
駆動方式やパワーユニットの違いは実車で必ずチェックすべし!
  新車ディーラーでの試乗も欠かせない。しかし、「希望のグレードではない試乗車しかない」、「4WDが希望なのに、試乗車がFFしか用意されていない」、あるいは「試乗車そのものが用意されていない」ケースもある。
  試乗車が用意されていなければ、希望の車種の試乗車がある他店で試乗するか、レンタカーで乗れるのであれば、高い買い物だけに、希望のクルマの同じタイヤサイズ、駆動方式のレンタカーを借りて確認するべきだろう。
  で、落とし穴は、試乗車が希望のクルマの駆動方式違いしか用意されていないケース。筆者は職業柄、多くの新型車をグレードやパワーユニット、駆動方式違いで試乗する機会があるのだが、FFと4WDで動力性能、乗り心地、静粛性などがまるで違う新型車を数多く確認、経験している。
  ディーラーの試乗車がFFで、試乗できなかった4WDを注文し、納車されたら「こんなはずじゃ……」となることもあるし、逆に試乗していない4WDのほうが車重増から乗り心地が良く、結果オーライ、大満足、というケースもあったりするのがいまの新車なのである。
  また、ガソリン車を購入するにもかかわらず、ハイブリッド車しか試乗できないなんていうのは最悪。仕様、装備、走行性能、乗り心地などが別物であることがほとんどだ。よって、購入を希望するパワーユニット、駆動方式の試乗車が訪れたディーラーにない場合、ほかのディーラーも当たってみよう。繰り返すけれど、高い買い物、何年も付き合うだけに、そこは絶対に妥協しないで欲しい。妥協すれば「後悔」という二文字が限りなく近づいてくる。
  ところで、ディーラーの試乗車はボディカラー、グレードなどに限りがある。すべてのボディカラー、グレードを試乗車として用意するなど無理な話。
  で、欲しいクルマの現車で、ボディカラーを確認できるクルマは展示車のホワイトと試乗車のシルバーだけだが、欲しいボディカラーはレッドだとする。となると、現物の色を確認せず、カタログや色見本帳のカラーで決めることになりがちだ。
  これも「後悔」する特大ポイントだ。納車され、「あれっ、この色、想像とは違う、好みじゃない……」となったら最悪。カタログの写真、色見本と現車では、色そのものはほぼ同じでも、色の面積が大きく違うため、イメージが異なることも大いにありうるのだ。
  ボディカラーはもっとも目に入る部分だけに、好きじゃないボディカラーと付き合い続けるのは、辛すぎる……。すぐにクルマを手放したくなる要因でもあり、結果、大損もありうる。すでにパワーユニットや駆動方式のところで説明したように、購入ディーラーで希望のボディカラーを確認することができないのであれば、他店に出かけてでも、しっかりと確認しておきたい。
  ちなみに、ボディが凝った面構成で格別に美しく微妙な色合いが特徴のボディカラーに塗られたクルマは、運転初心者、クルマをぶつけやすい人にはオススメできない。というのは、凝った塗装、微妙な色合いのボディカラーは「塗装屋泣かせ」と言われるほど再塗装での色合わせが難しく、再塗装する際、納得できる仕上がりになるか、ならないかは微妙だからである(ぶつけたフロントドアとリヤドアの色が少し違っても気にならないというなら別だが)。
  クルマは走ればいい……という人ならともかく、ある程度こだわりを持って新車を選び、買うのであれば、上記のようなポイントをしっかりと押さえて、「後悔」のない、大満足、納得できるクルマ選びをしたいものだ。

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