【試乗】ガソリン換算で圧巻の経済性と取り回しのよさ! 自宅で充電可能なら「メルセデス・ベンツEQE SUV」は魅力たっぷりなEVだった

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2023.10.03 10:00
この記事をまとめると
■中谷明彦さんがメルセデス・ベンツEQE SUVに試乗
■4WSによる大柄ボディを感じさせない取り回しのよさが特徴
■ガソリンエンジン換算で33km/L相当の電費性能は魅力的
ユーティリティと空力特性を向上させる最新装備を全部載せ
  EVモデルのラインアップ拡充を進めるメルセデスが、新たにEQE SUVを登場させた。その試乗会に参加してきたのでリポートしよう。
  ニューモデルはEQE 350 4MATIC SUVというネーミングで、その特徴はEV専用のプラットフォームを採用していること。また、最小回転半径4.8mという国産コンパクトカー並みの最初回転半径と、89kWhの大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTCモードで一充電走行距離528kmの走行を可能としてるところである。
  ボディのディメンションは、全長4880mm、全幅は2030mmで、これはEQE 350+セダンよりも全長は短いが、全幅としては大きくなっている。また、より大きなEQS 450 4MATIC SUVに対しては、ひとまわり小さなディメンションとなっているが、ホイールベースは3030mmとなっていて、これはガソリンエンジンを搭載するGLE 400 dと比べても、より大きな数値となっている。 このホイールベース内のフロア下には89kWhのリチウムイオンバッテリーが配置されているわけだ。
  最小回転半径4.8mはリヤ操舵システムによって実現したもの。EQSは5.1m、EQEセダンは4.9mとなっており、同じリヤ操舵角逆相最大10度でありながら、これら2台よりもさらに小さな4.8mを実現しているというところは驚くべきで、取りまわし性の良さをうかがえるところでもある。
  今回、空力的なフォルムが洗練され、Cd値は0.25というSUVとしては極めて小さな数値に抑えられた。これは、ボディ全面の細かな処理、とくにフロントグリルやバンパー、各パネルの接合部やドアミラーの配置、さらにシームレスドアハンドルやリヤスポイラー、リヤバンパー、アルミホイールのデザインに至るまで、 細部に渡り空力特性を洗練させた結果と言える。
  また、車体床下の処理も非常にフラットにされていて、フロントエンドからリヤエンドに至るまで、ほとんどすべての部分がカバーリングされている。 リヤサスペンションアームにもトリムパネルと呼ばれるカバーがなされていて、空気の流れをコントロールしているのも特徴的である。
  さらに、プロダクト的なハイライトとしては、効率の向上を高めるためにヒートポンプ式のエアコンを採用していたり、フロントアクスルにディスコネクトユニットという新機構を搭載していることも注目に値する。このディスコネクトユニットは、フロントモーターのドライブトレインに搭載されるもので、デファレンシャルから左右に伸びるドライブシャフトの片側に位置し、状況に応じて駆動輪を切り離すという作動を行っている。
  これにより走行抵抗を減らすことが可能で、モーターが駆動するときには瞬時に前輪両輪を駆動することはもちろんだが、 回生時もコネクトするし、コースティングなど不要なときはディスコネクト(切り離す)するという、すべてがオートマチックに行われる仕組みとなっている。メルセデスは、今後のEQシリーズで、フロントモーターを採用する四輪駆動モデルには順次このシステムを導入していく考えだという。
市街地も高速道路もEQE SUVの動力性能に不満なし
  では走らせてみよう。室内は非常にデザイン的に洗練されていて、最近のメルセデスEQシリーズの流れを汲むもので、大画面ディスプレイやメーターパネルにも見慣れてきた感がある。ディスプレイはタッチパネル方式でさまざまなインフォテイメンツが表示され、操作性、使い勝手も良い。
  スタートスイッチボタンで起動し、シフトレバー、ステアリングホイール右側のシフトレバーをDレンジに操作すれば発進可能となる。これはガソリンエンジンモデルとも同様の操作でガソリンエンジンモデルから乗り換えても違和感なく使いこなせることだろう。
  走り始めると非常にスムースであるのはもちろんだが、しっかりとしたボディ剛性に支えられた安心感に包まれる感じがある。路面の段差などを乗り越えると、若干内装などのきしみ音が発生するのが聞こえるが、それもEVならではの静かな走行性能のための結果だと言えなくもない。
  基本的には四輪駆動でありながら、主に後輪のモーターで駆動し、必要に応じて前輪モーターが駆動する。また、ブレーキングや回生時などは前輪がコネクトされ回生力を強め、より効率のよい回生を可能としている。この回生強度はステアリングの左右に装着されたパドルで行うことができ、Dオートというモードを選択すると、前走車の走行ペースに合わせて理想的な回生が自動で制御される。市街地においての使い勝手のいいモードと言えるだろう。
  また、ワンペダルによる強力な回生モードも備わっており、 まったく回生を行わないコースティングが可能なモードもあって、さまざまな走行シーンに応じた回生パターンを選択できるのも特徴だ。
  走行性能に関するドライブモードには「エコ」「コンフォート」「スポーツ」「オフロード」の4つが備わっていて、 さらに個人の好みのモードに設定する「インディビデュアル」モードも選択可能である。四輪駆動ゆえ、オフロードなどの走破性も高く、そういった場面においては、より細かな 駆動力制御を可能としていると言えるだろう。
  市街地を走り抜群の取りまわし性の良さを確認。高速道路に歩み入れるとEVらしいトルクピックアップ特性を発揮。自由自在に車速コントロールができ、有用な動力性能を発揮した。
  電費は都内の試乗コースにおいては5km/kWhほど。85kWhの電力を使い切れば425kmを走破できる計算だ。
  ちなみにEQE SUVは、チャデモに対応する急速充電が可能なばかりでなく、自宅での200V普通充電にも対応。普通充電を使用すると、東京電力の30円/kWhという電気代の場合、約2550円で満充電にすることができる。これで400km以上走るならハイオクガソリン(約200円!)に換算すると、リッター当たり約33km走行できることになり、相当に経済的だ。
  さらにV2HやV2Lも備わるようになり、国や自治体の補助金も受けられる。所有環境によってはEQE SUVはかなり魅力的な選択肢となり得るのだ。

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