オマケでポルシェ! ベントレーごとエレベーターで自宅へ! 自動車メーカーとコラボした世界のカーガイ向け最高級住宅のトンデモ事情

2022.09.29 17:30
この記事をまとめると
■高級自動車メーカーとコラボレーションした超高級レジデンスが存在する
■NYに建設中のアストンマーティンのレジデンスは約4〜15億円で特別仕様のDBX付き
■マイアミに建設中のベントレーレジデンスはクルマごとエレベーターに乗るスタイルで駐車スペース3台付き
高級車のブランド世界観をいつでも感じられる超高級レジデンス
  クルマ好きにとって駐車環境、ひいては住環境というのは「オレ、こんなにクルマ好きなんだよね」がアピールできるバロメーターかもしれません。青空駐車でカバーもかけずにほったらかしていては、クルマ好きの風上にもおけませんからね。
  それゆえ、クルマ好きとこだわりのガレージは好相性なんですが、今回ご紹介するケースはちょっと斜め上からの剛速球。もはやクルマ好きという領域をはるかに超越したガレージ、レジデンスなわけです。これからガレージ付き住宅を建てる方や、青空ほったらかしタイプはぜひ参考にしていただきたく(笑)。
  昔「ニューヨークに行きたいか~?」てなフレーズを連呼するクイズ番組がありましたが、いまとなってはわりかし陳腐に聞こえなくもありません。ならば「ニューヨークでアストンマーティン付ペントハウスに住みたいか~?」ではどうでしょう。
  サー・デヴィット・アジャイ、サーが付くくらい有名な建築家なので、アストンマーティンとコラボしたと言われても「あ、そう」くらいが普通のリアクション。ですが、アジャイ氏がデザインしたニューヨークの高級レジデンスを購入すると、アストンマーティンのSUV「DBX」が1台付いてくるといったら「ムム!」となるはずで、しかもDBXもアジャイ氏が「特別にデザイン」したものとなると「オヨヨ」では済みません。
  じつはアストンマーティンはすでにマイアミでレジデンスをプロデュースした経験があり、同社にとっては2軒目のプロジェクト。
  最初のレジデンスも好調な売れ行きだったようですが、そこで「クルマ1台つけたら、もっと売れそう」という教訓だったのかもしれません。なにしろ、ニューヨークの物件は最低でも398万5000ドル(約4億円)で、最高級のペントハウスは1150万ドル(約12億円)といいますから、吊るしで2500万円程度のDBXをオマケにつけても十分元が取れるのでしょう。
  ただし、ガレージ環境については、ニューヨークの場合はたいてい地下駐車場、ポーター付きくらいのサービスでしょうか。セキュリティの都合でしょう、発売元は明らかにしていません。
マイルームへは愛車とともにエレベーターに乗って
  一方、ベントレーが建設中のマイアミにあるレジデンス、その名も「ベントレーレジデンス」の駐車環境は優秀そのもの。なんといっても、地上1階の入り口から所有している部屋までエレベーターが自動的に運んでくれるのです。このレジデンスの開発パートナーたるデザー・ディベロップメント社にちなんだそうで、このエレベーターは「デザーベータ―」と名付けられているとのこと。
  61階建てのマンション形式で、デザーベータ―は合計4基を設置。六本木の駐車場によくあるように、ドライバーはクルマに乗っているだけでターンテーブルが動いてくれるので面倒な車庫入れも不要となっています。
  また、各住居には3台、ないし4台の駐車スペースが用意されていることもうれしいニュースに違いありません。これだけでニューヨークでなく、マイアミを選ぶ理由にもなるかと。さらに、来るべきEV時代を見据え、希望者には充電設備も設置してくれるとのこと。
  お値段もNYに比べるとだいぶお求めやすい420万ドル(約5億7500万円)から。こちらはベントレーのいかなるクルマも付いてきませんが、5億のマンション買える方にとって1台、2台どうってこたぁないでしょう。
  とはいえ、「クルマ付いてるとなにかと便利じゃね」という方には先のNYに続いてオーストリア、アルプスの麓にある高級リゾートシャレ―はいかがでしょうか。キッツビューエルはかの地でも溜息出るほどステキなリゾートで、ミュンヘンからは120分、スキーで有名なインスブルックからは90分で到着できる好立地。もちろん、NYやマイアミのようにラジカセを肩に載せて大音響をまき散らすようなヤカラも歩いていません。
  そんなキッツビューエルに建設中の「シックスセンシズ・キッツビューエル・アルプス」はリゾートビレッジとして開発されているのですが、そのうち15軒は麓のうちでも最上層に位置しており、眺望や環境はヨーロッパでもトップクラスといえそうです。
  で、こちらのシャレ―をお求めいただくと、ポルシェのEV「タイカン」がもれなく1台ついてきちゃうのです。なるほどアルプスのワインディングロード、しかも雪や凍結した路面となったら全輪駆動のクルマは必需品。しかも、タイカンとなればただ走るのでなくシャレ―にたどり着くまでもが楽しくなるのは間違いありません。なかなか憎いサービスと言えるのではないでしょうか。ただ、庶民としてはアルプスみたいに寒い土地でもってフルEVがちゃんと走ってくれるのかどうか、いくらか心配でもあります。
  が、そんなこと考えるのは小市民の証。とてもじゃないけど、アルプスなんか住めるわけもありません。と思っていたら、販売元が「不在時はリゾートのゲストルームとして運用可能」と案内していました。つまり、「いないときは又貸しで稼げや」とのお告げ。やっぱり、向こうの人はガッチリしてますね。

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