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火災保険の保険料は保険会社・補償範囲・地域によって相場が異なる!火災保険の相場一覧や自分に合った相場を解説。火災保険の保険料はどのように決まるのか?また、保険料を抑えるポイントについても解説。
「火災保険料っていくらくらいが相場なの?」
このように疑問を感じている方も多いと思います。
火災保険の保険料は一概にいくらとは言い切れません。
保険の内容や保険の対象となる物件、保険会社など様々な要素から保険料が構成されています。
火災保険の相場 | 三井住友海上 | 損保ジャパン | ソニー損保 |
一戸建て・地震保険付 | 98,310円(税込)/年 | 98,610円(税込)/年 | 71,692円(税込)/年 |
一戸建て・地震保険無し | 42,810円(税込)/年 | 43,110円(税込)/年 | 34,692円(税込)/年 |
マンション・地震保険付 | 16,140円(税込)/年 | 40,190円(税込)/年 | 29,777円(税込)/年 |
マンション・地震保険無し | 6,780円(税込)/年 | 15,390円(税込)/年 | 11,177円(税込)/年 |
公式サイト | https://www.ms-ins.com/ | https://www.sompo-japan.co.jp/ | https://www.sonysonpo.co.jp/ |
そのため、保険について詳しくない方にとっては、どんな保険を選べばよいのか迷ってしまいますよね。
そこで今回は、火災保険の以下について解説します。
目次
火災保険の相場一覧

火災保険料の相場を確認するにあたって、以下のカテゴリーごとに確認する必要があります。
・保険会社別の相場
・補償範囲別の相場
・地域別の相場
それぞれについて、確認していきましょう。
【保険会社別】火災保険の相場
それでは、『保険会社別の火災保険料の相場』について、確認していきましょう。
今回は、以下の条件で比較しました。
・木造一戸建て
・火災、風災のみ補償
・建物の所在地:東京都
・保険金額:1,500万円
・契約年数:10年
・延べ面積:100㎡
保険会社ごとの火災保険料は下表のようになっています。
保険料(10年間) | 火災・落雷・破裂・爆発 | 風災・ひょう災・雪災 | 盗難 | |
---|---|---|---|---|
セコム損保 | 88,120 | ◯ | ◯ | ◯ |
損保ジャパン | 68,370 | ◯ | ◯ | × |
日新火災 | 75,260 | ◯ | ◯ | × |
共栄火災 | 81,290 | ◯ | ◯ | × |
AIG損保 | 85,740 | ◯ | ◯ | × |
ジェイアイ傷害火災 | 96,800 | ◯ | ◯ | × |
東京海上日動 | 73,760 | ◯ | ◯ | × |
楽天損保 | 88,500 | ◯ | ◯ | × |
あいおいニッセイ同和損保 | 85,540 | ◯ | ◯ | × |
上記の表はあくまでも試算内容です。そのため、条件等の変更により保険料が変動する可能性があります。
今回の試算条件では7〜8万円前後が相場となっているようです。
10年間の保険料を比較すると、損保ジャパンが68,370円と最も安いです。
また、セコム損保は保険料こそ88,120円と若干高めですが、他社とは違い盗難の補償もセットでついています。
【補償別】火災保険の相場
続いて、『補償範囲別の火災保険料の相場』について確認します。
今回は日新火災保険の10年間の保険で、東京にある物件の場合を比較してみました。
以下の条件で比較してみます。
・保険会社:日新火災海上保険
・物件の所在地:東京都
・契約年数:10年
・保険金額:1,500万円
・保険料支払方法:長期一括払い
補償範囲ごとの火災保険料の相場は下表の通りです。
木造 | 鉄骨 | コンクリート | |
---|---|---|---|
①火災・破裂・落雷・爆発 | 36,920 | 21,740 | 17,990 |
②上記+風災・ひょう災・雪災 | 122,780 | 76,370 | 48,560 |
③上記+破損・汚損 | 144,260 | 97,850 | 69,890 |
④上記+水災 | 223,100 | 139,010 | 86,600 |
火災・破裂・落雷・爆発のみの補償範囲の場合、保険料が格段に安くなります。
また、火災・破裂・落雷・爆発のみの場合は、風災・ひょう災・雪災を追加する場合と比べても7割程度やすくなります。
最低限の補償範囲で良い場合にはお得な保険料となりますが、しっかりとした補償を付けたい場合には向きません。
また、補償範囲を広げるほど火災保険料は高くなります。
水災まで補償範囲を広げた場合には、格段に保険料が上がることとなりますので、本当に必要なのか考える必要があります。
【地域別】火災保険の相場
次に、『地域別の火災保険料の相場』について確認していきます。
今回は、以下の条件で比較してみました。
・物件の構造:鉄骨造
・保険金額:2,000万円
・延べ床面積:100㎡
・保険会社:東京海上日動
地域ごとの火災保険料は下表の通りです。
10年間の保険料 | |
---|---|
東京都 | 46,810 |
宮城県 | 41,830 |
新潟県 | 55,040 |
愛知県 | 55,210 |
大阪府 | 50,400 |
広島県 | 56,090 |
福岡県 | 84,530 |
火災保険の保険料は、都道府県別の事故の発生状況や損害状況によって変動しています。
7都府県を比較すると、最も保険料が高いのは福岡県でした。
自分のニーズに合った相場は?

自分のニーズに合っている火災保険の相場がどのくらいか気になっている方も多いでしょう。
ここでは、ニーズ別の保険料の相場について、確認していきます。
具体的には、以下の4つのニーズ別に保険料を確認します。
①最低限の補償で良い場合
②水災の補償もカバーしたい場合
③地震の補償もカバーしたい場合
④幅広くカバーした場合
また、今回は以下の条件で保険料を算出しています。
・物件の構造:鉄骨造
・保険金額:2,000万円
・延べ床面積:100㎡
・保険会社:東京海上日動
最低限の補償がカバーできればよい
最低限の補償がカバーできればよい場合には、以下の補償範囲の保険を利用します。
・必須補償:火災、落雷、破裂、爆発
・風災:風災、ひょう災、雪災
保険料は以下の通りです。
一戸建て | マンション | |
---|---|---|
1年 | 3,990 | 1,250 |
5年 | 17,930 | 5,610 |
10年 | 46,810 | 13,480 |
水災の補償もカバーしたい
水災の補償を付けたい場合、補償範囲は以下の通りです。
・必須補償:火災、落雷、破裂、爆発
・風災:風災、ひょう災、雪災
・水災
保険料は以下の通りです。
一戸建て | マンション | |
---|---|---|
1年 | 8,010 | 2,330 |
5年 | 36,000 | 10,500 |
10年 | 82,690 | 23,190 |
地震の補償もカバーしたい
地震の補償もカバーしたい場合には地震保険に加入することになります。
具体的な補償範囲は以下の通りです。
・必須補償:火災、落雷、破裂、爆発
・風災:風災、ひょう災、雪災
・水災
・地震
保険料は以下の通りです。
一戸建て | マンション | |
---|---|---|
1年 | 32,810 | 14,730 |
5年 | 151,100 | 68,050 |
10年 | 197,790 | 80,740 |
地震保険を付与する場合、最長5年間の契約期間となるので、最大5年間の保険料で計算しています。
幅広くカバーしたい
災害以外にも補償を手厚くしたい場合には、以下の補償範囲で保険を利用します。
・必須補償:火災、落雷、破裂、爆発
・風災:風災、ひょう災、雪災
・水災
・地震
・水濡れ
・衝突
・騒じょう
・盗難
・破損 / 汚損等
保険料は以下の通りです。
一戸建て | マンション | |
---|---|---|
1年 | 35,030 | 15,910 |
5年 | 161,070 | 73,300 |
10年 | 220,280 | 92,730 |
火災保険はどうやって決まる?

火災保険の保険料は、保険会社が保険金を支払う場合に使用される「純保険料」と、保険会社の経費や利益として使用される「付加保険料」を合わせた金額で設定されます。
また、火災保険の保険料はカバーする補償範囲が広ければ広いほど保険料が上がり、保険期間が長期であるほど安くなります。
その他に火災保険料を決定する項目は以下が挙げられます。
①建物の構造
②建物の延べ床面積
③建物の所在地
④補償内容や特約
⑤建築年や耐震性能などによる割引
1つずつ詳しく見て行きましょう。
①建物の構造
建物の構造は3つの区分に分けられます。
・M構造(コンクリート造のマンション)
・T構造(鉄骨造の建物)
・H構造(木造の戸建てなど)
保険料は木造が一番高く、コンクリート造が一番安くなります。
これは、それぞれの構造によって防火性能が異なるためです。
②建物の延べ床面積
一般的に、建物の延べ床面積が大きいほど保険料は高くなります。
延べ床面積が大きい物件は、建物の評価額が高くなるため保険料が割高になります。
火災保険の保険金額は、建物の評価額と同額にするのが一般的です。
そのため、建物の評価額が高いと、保険金の支払額も大きくなり、支払う保険料が上がるのです。
③建物の所在地
火災保険料は、建物の所在地によっても異なります。
建物の所在地によっては、雪害の激しい場所や地震、津波の多い場所、洪水や台風の多い場所などそれぞれリスクが異なります。
そのため、所在地ごとに区分を設けており、その区分にのっとって保険料が算出されるというわけです。
一般的に、自然災害の発生が多い地域は保険料が高くなりやすいです。
④補償内容や特約
火災保険に限らず補償範囲を広くすると保険料は上がっていきます。
火災保険には、保険の種類だけでなく個別に補償を設定できる「特約」があります。
この「特約」もたくさん付帯するとそれだけ保険料が増加します。
お住まいの地域によっては様々な災害が懸念されるでしょうが、必要な補償だけをつけるようにしましょう。
⑤建築年や耐震性能による割引
築年数や耐震性能によって保険料の割引が受けられる可能性があります。
築年数は新しいほど防火性能や耐震性能に優れています。
そのため、保険を利用するリスクが少ないことから、保険料の割引が適用されるのです。
また、耐震性能の高い建築物件の場合も同様で、地震によるリスクが少なくなるため保険料が割安になります。
火災保険料、いくら払ってる?

自分が払っている火災保険が適正な金額なのか分からない方も多いかと思われます。
セコム損保が2015年に「火災保険はいくらが妥当か?」についてアンケート調査をしていました。
アンケートの結果、「妥当金額が分からない」と回答した方が最も多く、全体の29%を占めていました。
「わからない」と回答した人の中には、「相場がわからない」と答えた方や、「人によって適正金額は変わるためわからない」という理由で回答した人もいました。
2番目に多かった回答は「10,000円」で、3番目に多かったのは「5,000円」というカテゴリーでした。
家計の負担になるため高い保険料の保険には加入したくないが、安すぎる保険料はかえって不安に感じることから、このようなアンケート結果になったようです。
火災保険は、生命保険や自動車保険などの保険に比べても極力保険料を抑えたいと思っている人が多いようです。
しかし、いざという時のために納得できる補償内容で加入しておくことをおすすめします。
保険料を抑えるポイント

最後に、保険料を少しでも安く抑えるためのポイントについて解説します。
保険料を抑えるためには、以下の点に注意しましょう。
①不要な特約を外す
②保険料をまとめ払いにする
③自己負担額を設定する
④保険期間を長期にする
それでは1つずつ詳しく見てみましょう。
①不要な特約を外す
火災保険は、補償内容や特約を充実させると保険料が高くなってしまいます。
そのため不必要な特約を外すことで、無駄な保険料を抑えることができます。
保険加入時に「よくわからないけど不安だから特約をつけておこう」とたくさん保険をつけてしまっていることも多いと思います。
本当に自分にとって必要な補償範囲にして、保険料を少しでも抑えましょう。
②保険料をまとめ払いにする
保険料の支払い方法には、分割払いと一括払いの2種類があります。
分割払いには年払いと月払いがあります。
このうち最も保険料が高いのは月払いであり、最も保険料が安いのは一括払いです。
火災保険料は、まとめ払いをすることで割引が適用されます。
そのため、月払いを利用している人は年払いや一括払いに切り替えることで保険料を抑えることができます。
しかし、保険期間が10年の場合には一括で支払うことが難しい場合もあります。
自身の家計の状況等も考慮して、計画的に支払える方法で払いましょう。
③自己負担額を設定する
火災保険の自己負担額について知らないという方も多いでしょう。
自己負担額とは、実際に損害があった時に保険会社が補償せず、自身で負担する金額のことを言います。
例えば3,000万円の保険金額をかけていた物件が全損したとします。
この場合、自己負担額を設定していない時には3,000万円の保険金が下ります。
しかし、もし自己負担額を1,000万円設定していた場合には、保険会社から2,000万円しか補償されず、残りの金額については自身で負担するということになります。
このように自己負担額を設定することで、保険会社が補償する金額が少なくなるため、保険料が割安になるのです。
自己負担額は上げれば上げるほど保険料がやすくなるというメリットはありますが、実際に事故が起きた場合に自分が払う金額も大きくなるので、自分がどのくらいのリスクを許容できるか考えて自己負担額を設定するとよいでしょう。
④保険期間を長期にする
火災保険の保険期間は1年〜10年まで設定できますが、長い期間だと割引率が高いです。
そのため、火災保険はなるべく保険期間を長く設定し、一括払いにすることで保険料を安く抑えることが可能です。
転勤や引越しなどの事情により、長期間の一括払いができないと考えている方もいるでしょう。
しかし、火災保険は中途解約が可能です。
さらに中途解約をした場合に、一括払いで支払った保険料は返戻されます。
例えば、火災保険の保険期間を10年で設定した場合、2年で解約すると8年間分の保険料は戻ってきます。
そのため、たとえ10年間保険を利用しなかったとしても、10年間の保険期間にしておいた方がお得になります。
長期間の保険期間にした方が、更新の手続きも必要なく手間がかからないというメリットもあります。
今まで1年ごとの契約にしていた人は、長期の契約に切り替えてみてはいかがでしょうか。
まとめ

今回は、火災保険の保険料の相場と決め方、保険料を抑えるポイントについて解説しました。
本記事のおさらいです。
火災保険の相場については3つの要素によって異なる
①保険会社別
②補償範囲別
③地域別
自分のニーズに合った保険の相場を調べて保険料を算出する
火災保険の保険料は以下の項目で決定される
①建物の構造(耐火構造かどうか)
②建物の延べ床面積(大きいほど高い)
③建物の所在地(災害リスクの大きい地域か)
④補償内容や特約(特約をつけると保険料が高い)
⑤建築年数や耐震性能(築年数が新しいと割引)
保険料を抑えるポイント
①不要な特約を外す
②保険料をまとめ払いにする
③自己負担額を設定する
④保険期間を長期に設定する
火災保険の保険料は様々な要素によって構成されています。
そのため保険会社に任せっきりでいると、自分に必要のない特約がついているケースもあります。
保険料が高くなるのを防ぐためにも、複数の保険会社から見積もりをとることで、保険料の目安がわかるようになります。
現在火災保険を契約中の方も、本当に自分のニーズに合っている保険なのかをしっかりと考え、保険の見直しをすることで保険料を格段に抑えることができるかもしれません。
本記事を参考に、自分に合っている火災保険を検討してみてはいかがでしょうか。