ファッションを極める
オンもオフも、ちゃんとこだわりを纏いたい。メンズファッションのすべてがここに!
「40歳男子」をキーワードに、ファッションを楽しむ大人の男性に絶大な支持を得ている雑誌『UOMO』と、そのWEB版『WEB UOMO』。最新号である2021年1月号の特集は『みんな楽しく課金してる? 大人の服、お金をかけるところ、抜くところ』と題し、ライフスタイルが大きな変化をしている今、大人はどこに「課金」してこだわるべき?というテーマで服はもちろん、雑貨やクルマ、贈り物まで、今選びたいアイテムを提案しています。自分らしく、ほどよく力が抜けていて、でも今っぽい。そんな逸品が見つかるはずです。

最新特集の見どころを、『UOMO』編集長・山崎貴之さんに聞きました(以下、山崎さん談)。
『UOMO』&『WEB UOMO』って?
今年で15周年を迎えた『UOMO』ですが、創刊当初はスーツやジャケット&パンツなどのエレガントなスタイルが中心でした。それが8年ほど前にリニューアルして、大人向けのカジュアルスタイルがメインの雑誌になって今に至っています。力を抜いたカジュアル、たとえばスーツよりも緩めのセットアップ、みたいなスタイルをずっと打ち出してきたのですが、コロナ禍で在宅勤務が増えたこともあり、いっそう時流に合ってきた感じもしています。

雑誌を作る上でイメージしている読者像は、だいたい40歳ぐらいで、『MEN’S NON-NO』といったメンズファッション誌を若いときから意識して読んできて、大人になってもファッションが好きな男性ですね。いろいろな流行の変遷を実体験してきて、ファッションの文脈がわかっている大人に向けて作っているところはあると思います。ほかの雑誌と違う点といえば、女性からモテるファッションなどの特集が『UOMO』にはほとんどありません。女性ウケよりも自分がファッションを楽しみたい、こういう服を着たいというのが大事だなと思っています。それも、今の時代に合っているのかもしれません。

WEB版の『WEB UOMO』は、3年前に「動画で見せる」をコンセプトにリニューアルしました。タレントさんの撮り下ろし動画とか、雑誌から転載した記事もモーショングラフィックで動かすとか。とはいえ、動画だとかえってわかりにくいとか、サイトが重くなりすぎるといった現実的な事情もあって(笑)、ここ1年はより気軽に見ることができる静止画のコンテンツも増やしてきました。結果的にはバランスが良くなってきたかなと思います。
1月号はこんな特集!
「みんな楽しく課金してる? 大人の服、お金をかけるところ、抜くところ」という特集は……やっぱり40歳ぐらいになると、安いものだけ追い求めるのもむなしいし、今の時代、毎日会社に行かないという人もいますよね。そういう人ならスーツにお金をかけるのをやめて、その代わりにたとえば毎日着るニットなどにはしっかりお金かける。本当に大事なものを見極めて、どこにお金をかけてどこにかけないかっていう傾斜配分が必要ではないかと考えて作りました。今、何に「課金」するのかを考えよう、という特集です。
1 大人がスニーカーに求めるものは?
今実際に買うべきスニーカーは何なのか、『UOMO』でも連載してもらっているスニーカーマニアの「東京スニーカー氏」ことエディターの小澤匡行さんに聞きました。40歳前後の男性におすすめなのは、それこそ20年ぐらい前に流行っていたようなスケーター系とか、かつての定番モデルです。

ここでは「思い出に課金」と言ってますけど、昔買えなかった恨みもあって(笑)、当時のモデルが復刻したりすると欲しくなるじゃないですか。でも昔出たものをそのまま履くのではなくて、色を黒にしてみたり、大人が履きこなしやすいものにしてみるとどうだろうという。すごく『UOMO』らしい提案なのかなと思います。
2 こなれて今っぽい「文化系ミリタリー」とは?
『UOMO』では「文化系〜」っていうファッション特集を頻繁にやっているんですね。たとえば「文化系スポーツウェア」だったら、スポーツウェアを着るけど、文化系だから別にそれ着てスポーツはしない、という(笑)。「文化系ミリタリー」も実際に戦いはしないけれど、ミリタリーアイテムの雰囲気を取り入れてみようというもので、まあ見方によっては軽い態度かもしれないですけど、その辺が『UOMO』らしい力の抜け方かなと思います。

この「名品図鑑」には本物のミリタリーアイテムはひとつもないんですが、そのぶん今年らしく使いやすくて、ファッション的に落としやすいものを集めました。着こなしも、色物と合わせるとか、今ならサイズも緩めで、たとえばカシミアのニットとか、ちょっといい靴と合わせるというのがいいのではないかと。僕が自分自身で買うんだったら、この〈コモリ〉のジャケットなんかいいですね。形はミリタリーだけど、鹿革なんですよ。
3 家グッズ、みんなは何を買っている?
ファッション関係者のみなさんに最近本当に買ったものを聞く「買ったもん勝ち」というコンテンツを連載していて、いつもは服が多いんですが、今回はそれを家で使う物に絞ってやってみました。自宅で過ごす時間も多くなっているので、こういうところにお金をかけるのもいいのではないかと思います。

いろいろなものをピックアップしてもらいましたが、その中でも僕が欲しいと思ったものはこけし型の塩コショウケース。なんかバカみたいだけど欲しい(笑)。口が数字の3みたいになっていて。あとはサイドテーブル。縁がついていて、飲み物をこぼしても大丈夫っていう。わりとよくひっくり返すんで、これもいいですね。シーリングファンもあると便利なのかもしれません。ダクトレールに付けられるんです。
4 気になるクルマが集結!「試乗フェス」開催!
『UOMO』では「試着フェス」っていう恒例の人気企画があるんですが、これは「試乗フェス」。クルマも『UOMO』らしく取り上げようということで、今回は全体を7つのカテゴリーに分けて、それぞれ2車種ずつ乗ってどちらがいいか較べてみようという特集にしました。

たとえば、最近の東京に住んでいる40歳前後の人って、免許は持っているけどあまり乗らなくてクルマを手放したっていう人が結構いるんです。そういう人が車を買うときに、大きい車って怖いじゃないですか。なので「これ、実際運転したらどうなのか」ということで、大きなクルマを2台借りて比較したりしています。あとはマニュアル車もしばらく乗らなくて運転できるか不安な人もいるので、実際乗って試してみたり。この〈ランドローバー ディフェンダー〉は僕も試乗したんですが、本格派の四駆だった旧モデルに比べて本当に運転しやすくて。お金に余裕があったら欲しいなって思いました(笑)。最近はキャンプも流行っているじゃないですか。そういうときにもいいかなと。
5 お歳暮をアップデート!今贈るべき「ネオお歳暮」
男女問わず、11月ぐらいに発売されるファッション誌ではギフト特集をやるというのがお約束になっていたりするんですけど、『UOMO』はそれを今っぽくできないかなと思って、あえて「お歳暮」をテーマにしました。今年はコロナもあって実家に帰っていないという人も多いと思うんです。友達に会う機会も減ったりしているから、そんなときこそお歳暮を贈ってみるのもいいんじゃないかという提案です。

でも、お歳暮ってめんどうくさいじゃないですか。だからもっとカジュアルで贈りやすいスタイルって何かを考えてみようっていうところで、たとえばようかんでも老舗の定番ではなく〈ブルーボトルコーヒー〉のものにしてみようとか、ビールもいわゆるいつもの詰め合わせではなく、〈コエドビール〉の瓶とグラスのセットにしてみようとか。あとは考えすぎないで、むしろ相手のことを考えないで、日持ちしないような肉や野菜も贈ってしまえ、とか。こういう形で、お歳暮という習慣を復活できたら面白いですよね。
お話を伺ったのは…
山崎貴之

『UOMO』編集長。1972年生まれ。1995年に集英社に入社し、『SPUR』編集部で副編集長・編集長を経て、2017年より現職。自身が課金する動画配信サービスで11月に視聴したドラマは『マンダロリアン シーズン2』と『クイーンズ・ギャンビット』。スマホアプリでもっとも通算課金額が大きいのは「ポケモンGO」。

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