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「習慣」が暮らしを心地よくする。 〜『&Premium』Recommends〜
antenna*
2019.05.01 00:00
「The Guide to a Better Life」をコンセプトに掲げ、2013年11月に創刊された雑誌『&Premium』。効率や利便性を求めるのではなく、「心地よい暮らし」を送るために組まれる毎回の特集は、年齢・性別を問わず支持されています。そこで編集長である芝崎信明さんに、雑誌づくりについて、そして4月20日に発売された最新号の特集「習慣」について話をお聞きしました。
目指したのは、2年後でも読み返したくなる雑誌。
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─『&Premium』はどのような雑誌を目指して創刊されたのでしょうか?

「創刊当時、私の周りには『30歳になったらこの雑誌』といったように性別や年齢、家族構成などで読む雑誌を決めつけられたくない、セグメントされることを嫌がる人たちが多かったんです。そこで『セグメントされたくない人』を読者として想定しました。ですから、“&Premium世代”のようなフレーズはできるだけ使わないようにしています。

ただ、セグメントされたくない人が読者ですが、雑誌のカラーはつくらなければならない。そんな中、2011年(東日本大震災)以降に人々のマインドに大きな変化が起こり、『効率のよさや便利さが必ずしも幸福なのではない』『日々の生活を大切にする方がいいのではないか』という思いを持つ人が増えていたこともあり、そこに寄り添えるようなものにしようと考えました。

また、本格的なスマートフォン時代に突入した中で、『長年取って置いてもらえる雑誌をつくりたい』という想いもありました。流行だけを追った雑誌は1年後には読もうと思わないけれど、日常のことを取り上げれば2年後でも読みたいと思ってもらえるのではないかと。そのような様々な想いをふまえて『Better Life』という言葉を用いるようになりました」

─普段誌面をつくる中で、どんな部分にこだわっていますか?

「誌面はゆったりと読めることを意識しています。デザインにおいても余白を十分に設け、目に刺激を与える色文字ではなく読みやすいスミ文字(黒色の文字)だけを使うようにしているとか、決めごとがありますね」
心地よい暮らしは習慣によってつくられる
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─最新号(4月20日発行)の特集は「心地よく暮らす人が、習慣にしていること」ですが、一体どんな内容に?

「“人は習慣によってつくられる”といわれますが、心地よい暮らしもまた習慣によってつくることができるのではないかと考え、心地よく暮らしている方々の習慣を紹介しています。例えば『出かける前に必ず靴を磨く』という習慣は靴が綺麗になると同時に、無心で靴を磨くことで心が整ったり、そうした余裕のある時間を設けることで気持ちも穏やかになったりすると思うのです」

─でも、「三日坊主」という言葉があるように、習慣を身につけることの難しさもありますよね…。

「そうですね。やろうとしていることと、それをしたことで得られる気分の良さなどの“報酬”が折り合わないと習慣化させることは難しいですよね。ただ逆に言えば、毎朝5時半に起きて歩くのは大変だけど、それ以上の気持ちよさを認識できればやっていけるわけです。

今回の特集でも、習慣についての本を出版しているミニマリストの佐々木典士さんや、精神科医の星野概念さんにどうしたら習慣化できるかについて解説いただいています」

─芝崎さん自身が習慣にしていることはありますか?
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「朝起きたら一番大切にしているグラスで白湯を1杯飲むことです。スウェーデンのインゲヤード・ローマンがデザインしたもので、スクルフという老舗ガラス工房がつくったグラスです。その日最初に使う道具が繊細なガラスのものだと、物を大事にする感覚が伴ったり、『形がきれいだな』と見とれて機嫌がよくなったりするので、できるだけ一番気に入っているグラスを使いたいとこだわっています。機嫌よく暮らす、ということはすごく大切なことだと思っていて、『&Premium』でもそれは大切なコンセプトのひとつになっていますね」

かつては、良いものは棚の奥にしまいがちだったのですが、『BRUTUS』の編集者時代にモノのつくり手たちに取材すると『良いものほどたくさん使ったほうがいいよ』と言われることが多かったんです。確かに、日常的に使うものほど良い道具を使うというのは、『Better Life』につながるのではないかと思います」

─ところで、公式WEBマガジン『&Premium.jp』では毎回の特集と連動して本や映画を紹介されていますが、今回はどんな作品が紹介されるのでしょうか?

「今回は『心地よい習慣に出合う本』と題して、REBELBOOKSさんという高崎市の本屋さんにセレクトしていただいています。毎回のセレクターは品揃えの良さも含めて、居るだけで楽しいと思える空間をつくってらっしゃる素敵な本屋さんばかりなので、『&Premium』の読者にもぜひ一度は訪れていただきたいです」
「映画については、『習慣が暮らしを作る映画』と題して、『ドリス・ヴァン・ノッテン ファブリックと花を愛する男』についてイラストレーターのわたなべろみさんに解説いただきます」
─そのほか、どんなページがおすすめですか?

「ミュージシャンや音楽好きなクリエイターの方が土曜の朝に聴きたい曲と日曜の夜に聴きたい曲を紹介する、『土曜の朝と日曜の夜の音楽。』というMUSICのページも人気があります。4月中はEGO-WRAPPIN’の森雅樹さん、5月にはお菓子研究家の長田佳子さんがセレクターを担当します」
5月4日(土)〜6日(月)には『&Plaza Market』を開催
─GW中の5月4日(土)〜6日(月)に、銀座でイベントを開催するそうですが、どんな内容なのしょう?

「『&Plaza Market』と題して、東急プラザ銀座6Fのキリコラウンジでコラボレーションマーケットをオープンします。東急プラザ銀座に入っている10店舗だけでなく、『&Premium』とお付き合いのある全国の5つのショップにもゲストとして参加していただき、おすすめの品々を販売します。『&Premium』がつくったお店にどんな方々が来てくださるのか私たちも楽しみです。ぜひ足を運んでください」
【教えてくれたのはこの方】
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芝崎信明さん
1989年にマガジンハウス入社。『POPEYE』の編集部員、副編集長を経て、副編集長を務めた『BRUTUS』には14年在籍。2013年11月に編集長として『&Premium』を創刊。2015年公式WEBマガジン『&Premium.jp』をスタート。
●取材・文=阿部夕華(ヒャクマンボルト)

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