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世界各地で起きる空港閉鎖 フライト欠航時にすべき5つのこと
Forbes JAPAN
2019.10.22 17:00
スペイン・バルセロナでは先週、抗議デモの激化により、エル・プラット国際空港に発着する数百便が欠航となった。デモ隊は、カタルーニャ州の分離独立を試みた元州政府幹部らに科された実刑が重過ぎるとして抗議を行った。

空港の閉鎖は、今年のニュースの定番になりつつある。香港での最近の抗議デモによる空港閉鎖や、英国の空港を標的とした「絶滅への反逆(Extinction Rebellion)」などによる気候変動デモなどが相次ぐ現状は、利用客の増え続ける主要空港が、最大限の混乱をもたらそうとする抗議デモ側にとって格好のターゲットとなっていることを示している。

遅延・欠便が起きたらどうする?

フライトがキャンセルされた場合、対処法を考える上で重要なことが2つある。それはチケットの支払い方法と発着地だ。

まず、フライトが3時間以上遅れない限り、自分でできることはあまりない。どのような交通手段も遅延は避けられず、乗客は一般的にある程度の遅れを我慢することが求められている。この”ある程度”は3時間というのが一般的な基準だ。この時点で、フライトの遅れやその後のキャンセルに対し次の5つのステップを取らなければならない。

1. 航空会社に連絡し、次の利用可能な便を予約する

空港全体が閉鎖されている場合にはカスタマーサポートの電話がつながりにくくなることが予想されるものの、一般的な最初のステップとして、次の便を確保するべきだ。多くの人が同じことを試みるので、迅速な対処が重要だ。

2. チケットを予約・購入した方法が重要に

第三者企業のウェブサイトを通じてフライトを予約して料金を節約することは、その時点では良いアイデアに思えるかもしれないが、問題が起きた際にはその代償を支払うことになる。第三者企業を通して予約した場合、航空会社による直接対応はほぼ望めない。航空会社からは、予約した業者を通して解決するよう伝えられる。こうしたサイトのカスタマーサービスは驚くほどずさんなことが多い。

こうしたサイトは多くの場合、検索結果のトップに表示されるためのアルゴリズムで構成されている。そのため、生身の人間と話をする必要がある場合、問題が次から次へと発生する。私からのアドバイスは、第三者企業を通した価格が圧倒的に安くない限り、航空会社のサービスを使って直接予約することだ。

その後重要になるのがチケットの支払い方法だ。多くのクレジットカード企業は、旅行のキャンセルに補償をつけている。また、カード会社のコンシェルジュサービスを通して予約した場合は、旅行保険が追加される。

3. 発着地がどの国かで大きな違いが生まれる

発着地のどちらかが欧州連合(EU)に属しており、欧州の航空会社を使っている場合は安心だ。特定の場所や日に移動する必要がなければ、遅延やキャンセルが発生しても金銭的にはむしろ得する可能性さえある。

欧州理事会規則の「EC No. 261/2004」では、目的地への到着が3時間以上遅れた場合、乗客は航空会社に最大600ユーロ(約7万3000円)の補償金を請求することができると定められている。

ただし、航空会社側の責任ではない理由による欠航の場合は請求ができない。これは非常に判断が難しい。例えば空港への出入り口がデモにより閉鎖され、航空会社が数便を残して全便を欠航させた場合、その航空会社はあなたの航路とは別の航路を優先する意識的な決断を下したとも主張できる。

私はこのEU規制を通して数回補償金を請求したことがあるが、航空会社からは常に請求をいったん拒絶された(格安航空会社では特にそうだった)。しかし、規則では航空会社側の責任が明記されており、最初の返答を最終決定として捉えてはいけない。

4. 航空会社の規定と自分の権利を知る

フライトがキャンセルされたり大きく遅延したりしたら、航空会社は必要最低限の飲食物の引換券のほか、時にはホテルの部屋も提供する必要がある。ただし、空港の従業員や電話対応者には欠航の責任はないため、礼儀正しく接すること。そうすれば、相手の対応もずっと良くなる。ただ、かかるコストを全て航空会社が負担するよう、常に強く求めるようにすること。

5. モントリオール条約を利用した補償請求も可能

航空会社が予防できたはずの遅延やキャンセルによって金銭的損失が生じたら、モントリオール条約に基づき約5800ドル(約63万円)までの金銭的補償を求めることができる。請求条件は厳しく、航空会社が否定できない内容でなければならないが、一つの選択肢にはなる。

子どものスポーツの試合を観戦できなかったことを請求理由にはできないし、仕事に遅刻したことも証明が難しいが、モントリオール条約を知っていて損はない。
編集=遠藤宗生

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