カメラ、自転車、アウトドア…「趣味を活かした暮らし方」のすすめ

2019.10.15 10:00
『TOKYO リノベーション ミュージアム』、略して“TRM”は、リアルサイズの部屋のリノベーションを体感することでリノベーションを楽しく学べる新感覚ミュージアム。おしゃれにリノベーションした暮らしをバックアップしてくれるヒントがいっぱいです。今回は実際にTRM内のリノベーションされた空間をチェックしながら、TRMの楽しみ方、リノベの考え方を見ていきます。
TRMの歩き方
TRMは広々とした1フロアに、
(0)リノベーションの世界へ誘う“イントロダクション”
(1)リノベーションの可能性を知る “ケーススタディ”
(2)自分の暮らしのイメージを固める“ライフ・ファインダー”
(3)リノベーションのポイントを説明した“ノウハウ”
(4)実際にリノベーションした家に入ることができる“リアルサイズモデルズ”
(5)物件探しや施工会社選びなどをサポートする“コンサルティング&サービス”
の6つのブースをご用意。順番に回ることで、リノベーションをより身近に知ることができ、憧れのリノベーション生活を実現するためのサポートにも。
今回お話を伺ったのはインテリアスタイリストの石井佳苗さん
TRMの大きな見どころのひとつである 75平米のリアルサイズモデルズのインテリアコーディネートを手がけたのが、石井佳苗さん。
「ひと昔前は、おしゃれな人しか住めないし、特別なものだと思っていた憧れの住まいを手に入れることができるのがリノベーション。でも、リノベーションはしてみたいけど、まず何から始めたらいいかわからないという人も多いと思います。そんな時はTRMをのぞいてみてください。いろんな疑問などを解決したり、何かの助けになったり、役に立つ施設です」
TRMの入り口ではデザイナーJ.GOLD CROWNのLOVE WALLがお出迎え
趣味の世界がますます楽しくなる、土間ライフが合う時代!
TRMの中で注目したいのは、“土間”の提案。土間とは、屋内にありながら床を張っていない地面そのままの場所のことで、なんだか昔っぽいイメージですが、そんな土間のある生活が今の時代だからこそ新しい、と石井さん。
「土間は日本独特の住文化のひとつ。昔は土間を炊事場にしていたのですが、足元が土なら火事にならないとか、玄関から汚れや土を土間で落としながら家に入るなど機能的なスペースとして使われてきました。そんな土間が今の時代こそ、暮らしを充実させると思っています。たとえば、靴を着脱するだけの場所ではなく、趣味の自転車を飾ってみたり、ガーデニングを楽しんだり。また、アウトドアグッズや薪ストーブ、ソファなどを置くのも自由です。1つの部屋として楽しむ感覚ですね」
多少ほかの部屋を狭くしても、土間スペースを広く取ることで、玄関を開けた瞬間に開放的で自分だけの特別な空間を味わえ、趣味や暮らしがますます楽しくなるのだそう。TRMでは、企画展「土間でたのしむ趣味のあるくらし」を2020年1月7日まで開催中。関連するセミナーやイベントも随時行われるのでまずはTRMでイメージを膨らませてみては?
石井さんが手掛けた、趣味を活かした生活を楽しむためのリノベーション例
TRMでは石井さんがスタイリングしたリノベ部屋を実際に2例見ることができます。その部屋づくりの考え方をご本人に解説していただきます。

同じ空間にいながらそれぞれのプライバシーもある“家族がほどよくつながる家”
「お母さんがキッチンに立ち、お父さんは部屋で趣味の世界に浸り、子供は目の届くところで勉強をしている。それぞれのことをしながら、でも同じ空間にいるようなつながりを作るのが、このガラスの仕切りです。角までガラスをL字にすることで、広々と見えます」(石井さん)
まるでギャラリーやリゾートホテルのよう。非現実的な空間を家の中に
「こちらの家には土間を作り、自転車を置いたり絵を飾ってリゾートホテルのような贅沢な空間に仕上げました。仕切りをスケルトンにしたり、壁の素材をリビングから寝室、土間まで統一して繋げることで広々とした空間に見せることができます。いいものを選び取れる目を持った、大人の住まいという感じですね」(石井さん)
TRMで、リノベーションで今できることを体感!
実際にリノベーションされたリアルサイズの空間が体験できるのは、貴重な機会。いますぐにリノベーションを考えていなくても、アイディアとクリエイティブな提案が詰まったTRMを知れば、新たな理想やイメージがきっと湧いてくるはず。
【施設概要】
TOKYO リノベーション ミュージアム

住所/東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル1階
営業時間/10:00〜17:00(入場無料・自由にご見学できます) 
休館日/水曜日(祝日は開館)・夏季・年末年始
電話/0800-170-3815(フリーコール)
【PROFILE】
インテリアスタイリスト
石井 佳苗さん

アパレル、インテリアメーカーを経てフリーランスに。モデルルームやモデルハウス、テレビCM美術を手がけたり、住まいやインテリアの考え方などを綴った書籍なども出版。