「好きなことだけを仕事に」敏腕エディターのスマホライフとは?

2019.07.30 10:00
衣食住すべてにおいて、「ラグジュアリー」な自らのライフスタイルを、主にSNSを通じて発信。ファッションやマスコミ業界からだけではなく、広く世間からの注目を集めている戸賀敬城さん。
2017年、10年間牽引してきた、ハ―スト婦人画報社『メンズクラブ』編集長を退き、翌年には「オフィス戸賀」を設立。ファッションブランドやラグジュアリーブランドのディレクションやコンサルティング、アンバサダーなど、多岐に渡って活躍する戸賀さんの、人々を惹きつける「人間力」の秘密に迫りました。
カリスマ編集者・戸賀敬城さんとは?
白のサマ―ニットとパンツに、タイトなシルエットのチェックのジャケット。そして『パネライ』の時計が手元でさりげなく主張する―― その粋なコーディネートはもちろん、彼から漂う華やかなオーラは、明らかに一般人のそれとは違う。
「最近はもっぱら、キーアイテムは白を選んでいます。トレンドカラ―とかはもう、若い人にお任せして(笑)。オヤジはなんだかんだ言って、色気があって爽やかな白がいちばんなんですよ」
『メンズクラブ』編集長時代に始めたブログ『トガブロ。』の他、フェイスブックやインスタグラム、ツイッタ―など、様々なSNSを駆使して発信するライフスタイルは、華やかなトピックで彩られている。
ラグジュアリーブランドの時計、バッグ、靴。平日優雅にプレイするゴルフ。様々な高級車。そして予約困難な人気店での美食…。一体どうしたらそんな生活が送れるのだろうか。

「男性誌の編集を27年、そのうち17年間は編集長という立場で、本当に色々な勉強をさせて頂きました。でも50歳を機に、これからの人生は、仕事もプライベートも自分の好きなことだけをしたいと。わがままを申して独立して、現在に至ります」
 50歳というのは誰にとっても大きな人生の節目。しかし彼にはまた違った思いがあった。
「僕がまだ14歳の時、父が49歳で他界したんです。親父の歳を超えること。そして自分は果たしてどれくらい生きられるのだろうか? 色々なことを考え、これからは自分の好きなことだけをしたいと」
「好きなことだけを仕事に」を可能にしたSNSでのセルフブランディング
 彼がしたいこと――それは「富裕層に特化したビジネス」だ。
「サラリーマンなら、当然、自分の気持ちが乗らないこともしなければならない。自分のテンションと会社の利益は必ずしも比例しませんよね。もちろん、もっと稼ぎたいというのもありましたが(笑)、それよりは自分の気持ちが上がるような仕事だけをしたいという思いのほうが大きかったです。稼ぎながら好きなことをして、できれば週休3日くらいと思っていたけれど、全然休めてはいませんね(笑)」
 完全なオフは年に数日あるかないか。しかしそんな生活が決して苦ではなく、逆に「幸せ」だと全力で謳歌する。好きなことだけを仕事にしたことで、仕事とプライベートのボーダーラインを自ら取り払ったのだ。それを可能にしたのは、「戸賀敬城」という自分自身のブランディングに成功したことが大きい。そしてそのブランディングには、ブログやSNSでの情報発信は欠かせなかった。

「でももちろんいいことばかりではなく、何回も炎上しましたよ(笑)。『メンズクラブ』の編集長に就任したのは、リーマンショックの前年。“今、このご時世にこんな高い時計買って、女性も使わないような高級コスメ使って、何考えているんだこいつ”みたいな。だけど、僕は自分の日常を素直に綴って、生活のなかにあるものを載せているだけ。背伸びして買ったものから、例えば吉牛まで、自分の中でのアッパーからロウア―まで、僕のストライクゾーンにあるものを紹介してきましたし、現在もそれは全く同じスタンスです」
ブログやSNSをアップするのは、自宅ではiPad、外出先ではiPhoneとふたつのガジェットを使い分けている。
「iPadとiPhone を触らない時間は、睡眠時間を除いて1日の中で1~2時間くらいでしょうか。今の課題はスマホとタブレットのセキュリティ。海外にも頻繁に出かけてフリ―Wifiを使う機会も多いので。SNSやショッピングサイトのアカウントのパスワードなどは、紙に書いて保存するというアナログな管理をしていますが(笑)、そもそも設定したパスワードが安全かも少し不安です。これまで勝手に僕の写真を使った“なりすまし”が出現したことはありましたが、SNSが乗っ取られたりしたらシャレになりませんから」
自分の時間もお金も惜しまない。固執しない戸賀流ライフスタイル
現在、セキュリティアプリの導入を検討しているという戸賀さんだが、昔からメールやLINE、電話の履歴などもすぐに消す習慣が身についているという。
「スマホにセキュリティアプリを入れれば(セキュリティについて)考える手間も省ける。さらにスマホで自分がやりたいことに熱中できますよね。元々メールや電話の履歴に限らず、要らないものはどんどん捨てる癖があるんです。別にやましいことは一切していませんけれど(笑)。ファッションにしても生き方にしても、何かに固執はしない。でも、自分らしさは見失わない。これからもこうやって、好きなことだけをして生きていきたいですね。僕の場合、お金って稼げば稼ぐほど、足りなくなる。だから“もっともっと”と頑張って稼いで、また使ってという永遠のループ。僕の貯金額って、社会人2~3年目のころとそんなに変わらないんですよ、本当に(笑)」
 自分のお金や時間を惜しまずに使う、ラグジュアリーな自転車操業。それがまた彼に、次の大きなチャンスを呼び込むに違いない。
快適なスマホライフを送るにはパスワード管理アプリ導入もおすすめ
「好きなことだけを仕事」にするのを可能にしたのは、戸賀さんの「人間力」とスマホの活用法にありました。戸賀さんのように仕事を効率的にこなすためにスマホを使い倒すなら、セキュリティ対策やパスワードの管理にもしっかり気を使いたいところ。あなたの大事な情報を守るパスワード、そこでおすすめしたいのが『パスワードマネージャー』。『パスワードマネージャー』は、あなたに代わってID/パスワードを安全に記憶するパスワード管理ツール。保存された情報を暗号化するだけでなく、インターネットサービスのID/パスワードのセキュリティレベルをチェックすることで、情報漏洩や金銭詐取等の被害を未然に防ぎます。『パスワードマネージャー』にID/パスワードを預けた後は、もう覚える必要なし※。パスワードの管理やセキュリティ問題に頭を悩ませる手間と時間を他のことに有意義に使えます。戸賀流仕事術とともにぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
※データの暗号化を解除するための唯一の鍵、マスターパスワードは覚えていただく必要があります。
PROFILE
1967年東京生まれの編集者。ナノ・ユニバース メンズ ディレクター、ヒルトン ブランドアンバサダー、ブルーダー スーパーバイザー、B.R.ONLINEスーパーバイザー、PXGアンバサダー、マクラーレン東京アンバサダー、太平洋クラブアンバサダーも兼任。過去には、『MEN'S EX』『MEN'S CLUB』『ESQUIRE THE BIG BLACK BOOK』など数々の雑誌編集長を歴任し、eコマースやイベントビジネスなども牽引してきた。2018年には『オフィス戸賀』を設立し、その活動内容は多岐にわたる。
トガブロ。https://ameblo.jp/togablo/

撮影/松本有隆 ヘアメイク/SHUTARO 取材・文/岡村佳代